EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位に作成されるサブディレクトリ下に格納されます。EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位のサブディレクトリは,ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,ejbserver.client.ejb.logキーに指定したディレクトリ下に作成されます。デフォルトでは,「<製品のインストールディレクトリ>\CC\client\logs\ejb」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/client/logs/ejb」(UNIXの場合)の下にサブディレクトリが作成されます。
EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のサブディレクトリ名を次に示します。
表5-7 EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のサブディレクトリ名
コマンド名 |
サブディレクトリ名 |
vbjコマンド |
cjcl<日時>_<プロセスID> |
- 注
- <日時>には,EJBクライアントアプリケーションを開始した日時が「mddhhmmssmmm」の形式で表示されます。日時に表示される項目は次のとおりです。なお,月以外は10進数で表示されます。
- m:月(16進数) dd:日付 hh:時間 mm:分 ss:秒 mmm:ミリ秒
EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のディレクトリ構成例を次に示します。
図5-1 サブディレクトリ専有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先
サブディレクトリは,次のように作成および運用されます。
- EJBクライアントアプリケーション単位に作成するサブディレクトリは,上限値を設定できます。EJBクライアントアプリケーションが終了すると,サブディレクトリにclient_process_endという空のファイルが作成されます。上限値を超えた場合は,このファイルの作成時刻が古い順にサブディレクトリが削除されます。なお,サブディレクトリにログを出力しているEJBクライアントアプリケーションがどれも終了していない(client_process_endファイルが作成されていない)場合は,上限値を超えてサブディレクトリが作成されます。作成されたサブディレクトリがあとで上限値まで削除されることはありません。
- ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,ejbserver.client.ejb.logキーに指定したディレクトリ下にユーザ作成のサブディレクトリがある場合,EJBクライアントアプリケーション単位に作成するサブディレクトリと同様に,サブディレクトリとして数えられます。
- EJBクライアントアプリケーションが異常終了すると,client_process_endファイルが作成されないことがあるため,異常終了したEJBクライアントアプリケーションのサブディレクトリは上限値を超えても削除されないことがあります。
- 一つのEJBクライアントアプリケーションを一つだけ起動する場合(同時実行しない場合)には,そのEJBクライアントアプリケーション固有のシステムログ出力先ディレクトリを作成して,常にそのディレクトリに出力する運用ができます。このサブディレクトリは,上限値の指定に関係なく,削除されません。
- サブディレクトリを削除する場合,cjcldellogコマンドを使用すると,指定した更新日または更新時間より前に作成されたサブディレクトリを一括して削除できます。なお,cjcldellogコマンドは,Windowsの場合はWindowsのタスク,UNIXの場合はatコマンドまたはcrontabコマンドを利用して定期的に実行してください。
EJBクライアントアプリケーションのログ出力の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「9.10 EJBクライアントアプリケーションのユーザログ出力の設定(cjclstartapコマンドを使用する場合)」,およびマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「9.11 EJBクライアントアプリケーションのユーザログ出力の実装と設定(vbjコマンドを使用する場合)」を参照してください。
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