Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
Webコンテナサーバを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。
Webコンテナサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は,次回Webコンテナサーバを起動したときに反映されます。
指定できるキーとデフォルト値を次に示します。このキーに不正な値を指定した場合は,動作は保証されません。
表3-63 usrconf.cfgに指定できるキーとデフォルト値(Webコンテナサーバ)
キー名称 | 差異 | 内容 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
add.jvm.arg | あり | 指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。 システムプロパティを指定したい場合は,"-D"を利用せずに,usrconf.propertiesファイルに指定します。 複数のオプションを指定する場合,同じキー名称を使用して,次のように複数回指定してください。 (指定例) add.jvm.arg= -Xms128m add.jvm.arg= -Xmx256m なお,次のように複数のオプションを指定できません。指定をした場合,JavaVMの初期化に失敗します。 (指定例) add.jvm.arg=-Xms128m -Xmx256m add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「16.1 JavaVM拡張オプションの一覧」および「16.5 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。 ただし,WebコンテナサーバではG1GCをサポートしていません。「-XX:+UseG1GC」を指定しないでください。 add.jvm.argキーで定義されていないオプションのデフォルト値はマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「16.4 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプションのデフォルト値」を参照してください。 |
デフォルト値については「3.11.2(5) WebコンテナサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。 |
cpp.library.version | なし | プロセス内で使用するlibstdc++ライブラリのバージョンを指定します。なお,このキーは,Linux用です。 指定できる文字列を次に示します。なお,09-00以降で設定できるのは「6」だけです。
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6 |
web.add.class.path | 独自 | コンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定します。複数のオプションを指定する場合,同じキー名称を使用して,複数回指定してください。 スペースを含むパスを指定する場合,パスをダブルクォーテーション(")で囲む必要はありません。また,ダブルクォーテーションでの指定は有効となりません。
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なし |
add.library.path※1 | なし | JNI用の共有ライブラリを指定します。コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合だけ指定します。 | − |
web.server.corefilenum(UNIX用) | 独自 | Webコンテナサーバ再起動時に残すcoreファイルの数を0〜16の整数で指定します。なお,このキーは,UNIX用です。 次に示す対象coreファイルのうち,作成日時が新しいのものから指定した数のファイルを残し,それ以外のファイルは削除されます。通常はWebコンテナサーバダウン時に出力するcoreファイル数の1を指定します。
なお,coreファイルのリネーム,または削除に失敗した場合はメッセージKDJE40047-Eを出力し,Webコンテナサーバ起動処理を中止して異常終了します。 また,次のことに注意してください。
|
1 |
web.server.log.directory | 独自 | 指定されているディレクトリをログファイル※2の出力先として使用します。パス長は,1〜200バイトで指定します。Windowsの場合,UNC名を含むパスは指定できません。UNIXの場合,nfsマウントされたディスク上へのパスは指定できません。 このキーを指定する場合,サーバ開始前にログ出力先ディレクトリを作成してください。存在しないディレクトリが指定された場合は,J2EEサーバまたはWebコンテナサーバ開始時にKDJE40024-Eのメッセージが出力され,異常終了します。 ほかのJ2EEサーバやWebコンテナサーバとログ出力先が,同じディレクトリにならないように注意してください。同じディレクトリを指定した場合,動作は保証されません。 なお,このキーを指定して,デフォルトの出力先以外にログを出力する場合,変更先ディレクトリ下のログファイルはサーバをアンセットアップする時に削除されません。ログファイルを削除したい場合には,手動で削除してください。 |
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web.server.log.stdout.filesize | 独自 | cjstdout.logファイルのサイズの上限値を4096〜2147483647の範囲(単位:バイト)の整数で指定します。 | 1048576 |
web.server.log.stderr.filesize | 独自 | cjstderr.logファイルのサイズの上限値を4096〜2147483647の範囲(単位:バイト)の整数で指定します。 | 1048576 |
jvm.type | なし | 使用するJavaVMのタイプを指定します。 | − |
(凡例)
ログの種類 | 内容 | ログ取得ディレクトリおよびログファイル名 |
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メッセージログ | 稼働ログ |
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ログ稼働ログ |
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ユーザログ | Webサーブレットログ |
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ユーザ出力ログ |
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ユーザエラーログ |
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JavaVMの保守情報およびGCのログ |
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保守用ログ | 保守情報 |
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障害発生時の例外情報 |
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Webコンテナの保守情報 |
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終了プロセス情報 |
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起動プロセス標準出力情報 |
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起動プロセス標準出力情報バックアップ |
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起動プロセス標準エラー情報 |
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起動プロセス標準エラー情報バックアップ |
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Webコンテナ保守用トレースログ |
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TPBrokerのトレース | TPBrokerのトレース情報 |
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WebコンテナサーバでのJava VMオプションのデフォルト値を示します。
#java vm options add.jvm.arg=-Xms128m add.jvm.arg=-Xmx256m add.jvm.arg=-XX:MetaspaceSize=64m add.jvm.arg=-XX:MaxMetaspaceSize=64m add.jvm.arg=-XX:+HitachiVerboseGC add.jvm.arg=-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime=600 # system classes web.add.class.path=c:\mylib\classes # ADM service # web.server.log.directory web.server.log.directory=c:\worklogdir
#java vm options add.jvm.arg=-Xms128m add.jvm.arg=-Xmx256m add.jvm.arg=-XX:MetaspaceSize=64m add.jvm.arg=-XX:MaxMetaspaceSize=64m add.jvm.arg=-XX:+HitachiVerboseGC add.jvm.arg=-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime=600 # system classes web.add.class.path=/opt/mylib/classes # web.server.log.directory web.server.log.directory=/CClogs/web/servername # web.server.corefilenum web.server.corefilenum=3
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