Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.11.3 usrconf.propertiesWebコンテナサーバ用ユーザプロパティファイル

<この項の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) Webコンテナサーバの予約済みキー
(5) Webコンテナサーバのカスタマイズ用キー
(6) 記述例

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

次のようにキーを指定します。

 
<キー名称> = <値>
 

指定方法
  • 改行までが値になります。
  • #で始まる行はコメントとみなされます。
  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。
  • 値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。
    (例) <キー名称> = <値> #<コメント>
  • 記載する文字はJavaの仕様に従って,ISO 8859-1 文字エンコーディングを使用してください。
  • Javaの仕様に従わない形式の場合,Webコンテナサーバの起動に失敗することがあります。
    (例)不正なUnicodeエスケープシーケンスを含む場合("\u"に続く文字列が適切なUnicode 16進数の値ではない)。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

Webコンテナサーバ全体でのシステムプロパティを指定します。なお,Webアプリケーション個別の定義は,WEB-INF/hitachi_web.propertiesで指定します。usrconf.propertiesとWEB-INF/hitachi_web.propertiesで同じキーが指定されている場合は,WEB-INF/hitachi_web.propertiesの値が優先されます。また,usrconf.propertiesとusrconf.cfgのadd.jvm.argの-Dに同じキーが指定されている場合は,usrconf.propertiesの値が優先されます。

Webコンテナサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は,次回Webコンテナサーバを起動したときに反映されます。

(4) Webコンテナサーバの予約済みキー

usrconf.properties内では,ユーザが独自のキーを新たに定義することもできます。定義されたキーは,java.util.Propertiesクラスを使用することで,Webアプリケーション内で値を取り出せます。ただし,Webコンテナサーバでは,次に示す接頭子で始まるキーを内部的に利用するため,アプリケーションでこれらの接頭子で始まるキーを利用してはいけません。

(5) Webコンテナサーバのカスタマイズ用キー

Webコンテナサーバでは,次に示すシステムプロパティのキーに値を設定することで,Webコンテナサーバの動作をカスタマイズできます。このキーに不正な値を指定した場合,動作は保証されません。

ここでは,キーを次の分類に分けて説明します。

 
ポイント
ここでは,次の内容について説明します。
  • Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるキーの概要
    指定できるキーのうち,J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーについては,ここでは詳細を説明しません。
    共通のキーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。Webコンテナサーバの場合には,「J2EEサーバ」,「J2EEアプリケーション」を「Webコンテナサーバ」,「Webアプリケーション」と読み替えてください。
    なお,J2EEサーバ用のキーと指定内容が異なる場合には,ここでキーの詳細についても説明します。
  • J2EEサーバ用のキーとの差異(J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーと指定内容が異なる場合)
    Webコンテナサーバ用のキーとJ2EEサーバ用のキーの指定内容が異なる場合には,キーの詳細について説明します。差異の有無は「差異」列に表記します。
  • Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル独自のキーの詳細
    Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル独自のキーについては,ここでキーの詳細を説明します。
(a) ejbserver.applicationから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.applicationから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.application.InitTermProcessClasses なし コンテナ拡張ライブラリを使用する場合に,サーバ起動・停止フックのクラス名を指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.appname なし AppNameのフィールドに出力するデフォルトのアプリケーション名を指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.count なし ログファイルの面数を指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.encoding なし 出力する文字列のエンコーディングを指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.filter なし 使用するフィルタを指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.formatter なし 使用するフォーマッタを指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.level なし ログの取得レベルの上限を指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.limit なし ログファイルの容量(単位:バイト)を指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.msgid なし MsgIDのフィールドに出力するデフォルトのメッセージIDを指定します。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.path あり ログファイル名のプリフィックスを1〜255バイトの範囲で指定します。パスは,相対パスで指定します※2。なお,パス名の終端に,半角数値を指定しないでください。
ここで指定したプリフィックスに"xx(1〜16の整数).log"が付加された値が,トレース情報ファイルの名称になります。
パスに指定された半角英文字の大文字と小文字は区別されません。また,パス値の長さは,次のA+B+Cの値が範囲に収まるよう指定してください。
  • A(Windowsの場合):<ログ出力先ルート(web.server.log.directoryの値)>\user\(デフォルトは<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\logs\user\)
  • A(UNIXの場合):<ログ出力先ルート(web.server.log.directoryの値)>/user/(デフォルトは/opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/logs/user/)
  • B:ユーザの指定したプリフィックスの長さ
  • C:"xx.log"の6文字
このほか,パスを指定するときには次の点に注意してください。
  • Propertiesファイルにはnativeの2バイトコードなどは使用できないため,native2asciiなどを利用してUnicodeの文字列を取得して指定してください。
  • 絶対パスで指定しないでください。また,相対パスの"..\"(UNIXの場合,"../")は使用しないでください。
  • パスに日本語文字などを含む場合は,その文字を処理できるロケール設定がされている環境下でJavaVMが動作している必要があります。
  • パスをほかのハンドラと同一に設定することはできません。そのような設定にした場合,そのハンドラは作成されません。
ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.separator なし CJSimpleFormatterを利用して,1文でメッセージを出力するためのセパレータを指定します。
ejbserver.application.userlog.loggers なし 使用するロガーの名称を指定します。
ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.filter なし ロガーで使用するフィルタを指定します。
ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.handlers なし 指定のロガー名称に対して接続(addHandler(Handler))するハンドラクラスを指定します。
ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.level なし ロガーのログ出力レベルを指定します。
ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※3.useParentHandlers なし ログレコードを受け取ったロガーから,親ロガーの接続しているハンドラへログレコードを伝播させるかどうかを指定します。

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

ユーザログ機能についてのプロパティ定義(ejbserver.application.InitTermProcessClassesキー以外)で使用できるそれぞれの文字セットで指定できる値は,次のとおりです。
  • クラス文字セット(クラス名の定義に使用する文字セット)
    半角英数字(a〜z,A〜Z,0〜9),ピリオド(.),ドル記号($)およびアンダースコア(_)
  • 半角文字セット
    半角英数字(a〜z,A〜Z,0〜9),ピリオド(.),ドル記号($),アンダースコア(_),ハイフン(-),ストローク(|),コロン(:),アンパサンド(&),単価記号(@),シャープ(#)およびパーセント(%)
指定した値が,使用できる文字セットの条件を満たさない,または指定できる値の範囲を満たさない不正な値の場合は,警告メッセージが出力され,その時点で有効なデフォルトの値が採用されます。その時点で有効なデフォルトの値とは,<ハンドラ名称>=defaultの場合のそのキーの値,または「デフォルト値」欄のデフォルト値を指します。

注※1
ハンドラ名称はプロパティの値を区別するために使用します。半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。

注※2
出力先の起点は,次の規則に従ってください。
<web.server.log.directoryの値>\userまたは<web.server.log.directoryの値>/user
web.server.log.directoryの値は,web.server.log.directoryの仕様に従ってください。Webコンテナサーバのweb.server.log.directoryのデフォルトの値を次に示します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<コンテナサーバ名>\logs\user\<ユーザ指定値>
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<コンテナサーバ名>/logs/user/<ユーザ指定値>

注※3
ロガー名称は,Logger.getLogger(<ロガー名称>)でロガーのインスタンスを取得するときに指定する"."付きの名称で,あらかじめ,ejbserver.application.userlog.loggersプロパティで宣言する必要があります。ロガー名称については,java.util.logging.Loggerの仕様に従ってください。
半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。
なお,ロガー名称で識別されるプロパティは,ユーザログ機能のロガークラスの初期化で使用されます。
ロガー名称の最後を.handlersで終了させた場合,ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.handlersのプロパティ指定時に紛らわしくなるため,ロガー名称は".handlers"で終了させないことを推奨します。
(b) ejbserver.clientから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.clientから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.client.ctm.RequestPriority なし CTM内のキューに滞留したリクエストを引き出す時のプライオリティ(優先順位)を指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(c) ejbserver.containerから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.containerから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.container.rebindpolicy なし EJBメソッドの呼び出し時に通信障害が発生した場合の,EJBクライアント側でのコネクションの再接続動作とリクエストの再送動作を指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(d) ejbserver.jndiから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.jndiから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.jndi.cache あり Enterprise Beanを呼び出す場合だけ指定します。
ネーミングでのキャッシングをするかどうかを指定します。
キャッシングをする場合はonを,キャッシングをしない場合はoffを指定します。
ejbserver.jndi.cache.interval あり Enterprise Beanを呼び出す場合だけ指定します。
ネーミングでのキャッシングをする場合,キャッシュをクリアする間隔(単位:秒)を指定します。
ただし,1〜2147483647以外の値を指定した場合,クリアしません。
ネーミングサービスの障害検知機能を使用している場合は,短い値(60秒)を指定することを推奨します。
ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option あり インターバル経過後のネーミングでのキャッシュ領域に対する動作を決定します。

refreshを指定した場合:
キャッシュの全領域をクリアします。

checkを指定した場合:
無効なキャッシュをクリアします。
ejbserver.jndi.cache.reference なし DataSourceオブジェクトのキャッシング機能を使用するかどうかを指定します。
ejbserver.jndi.namingservice.group.list なし ラウンドロビン検索をする場合に,検索対象になる論理ネーミングサービスのグループを定義します。
ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurls なし 各グループに属するネーミングサービスのルート位置を指定します。
ejbserver.jndi.request.timeout なし ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間(単位:秒)を指定します。

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(e) ejbserver.jtaから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.jtaから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.jta.pooldeffile.scramble.enabled 独自 DDファイルをスクランブル化するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
スクランブル化します。

falseを指定した場合:
スクランブル化しません。
false

(凡例)

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

(f) ejbserver.loggerから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.loggerから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenum なし Webコンテナサーバのログファイルの面数を指定します。
  • チャネル名がWebAccessLogFileの場合
    16
  • チャネル名がWebExceptionLogFileまたはWebServletLogFileの場合
    4
  • チャネル名が上記以外の場合
    2
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesize なし Webコンテナサーバのログファイルのサイズ(単位:バイト)を指定します。
  • チャネル名がWebAccessLogFileの場合
    2097152
  • チャネル名がWebExceptionLogFileの場合
    12582912
  • チャネル名がWebServletLogFileの場合
    4194304
  • チャネル名が上記以外の場合
    1048576
ejbserver.logger.enabled.* なし Webコンテナサーバのログレベルを指定します。 Error
ejbserver.logger.rotationTime なし J2EEサーバのログの出力先ファイルを切り替える時刻をHHMMSSの形式で指定します。
指定がない場合は,ログのファイルサイズで出力先を切り替えます。
なお,このキーを指定した場合も,ファイルサイズの指定は有効になります。このキーに指定した時刻になったとき,または出力先ファイルが指定したファイルサイズになったときに,出力先ファイルが切り替わります。
なし
ejbserver.logger.rotationStyle なし J2EEサーバのログの出力先ファイル切り替え時のファイル名付与規則を指定します。

SHIFTを指定した場合:
シフトモードでファイル名を付与します。
ファイルの合計数は,指定した出力先ファイル面数+1(現在の出力先ファイル分)となります。

WRAPを指定した場合:
ラップアラウンドモードでファイル名を付与します。
WRAP

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

注※
チャネル名称として次に示す名称を設定できます。
WebMessageLogFile,WebMaintenanceLogFile,WebExceptionLogFile,WebContainerLogFile,WebShutdownLogFile,WebServletLogFile,UserOutLogFile,UserErrLogFile,WebAccessLogFile
資料の取得については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.3 資料の取得」を参照してください。

(g) ejbserver.rmiから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.rmiから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.rmi.request.timeout なし クライアントとサーバ間の通信タイムアウト時間(単位:秒)を指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(h) ejbserver.serverから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.serverから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.server.prf.PRFID なし PRF識別子を指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(i) ejbserver.stdoutlogから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.stdoutlogから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
ejbserver.stdoutlog.autoflush なし ユーザ出力ログおよびユーザエラーログの自動フラッシュ機能を有効にするかどうかを指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(j) javaから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるjavaから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
java.naming.factory.initial なし JNDIのInitialContextがデレゲートするコンテキストの実装クラスのファクトリクラスを指定します。
java.naming.provider.url 独自 Enterprise Beanを呼び出す場合だけ
J2EEサーバ上のEJBコンテナと通信する場合,CORBAネーミングサービスのホスト名称とポート番号を指定します。このCORBAネーミングサービスは,Webコンテナサーバから呼び出されるJ2EEサーバがネーミングサービスとして利用しているものです。
corbaname::localhost:900

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(k) vbrokerから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるvbrokerから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
vbroker.orb.htc.comt.entryCount なし TPBroker通信トレースファイル1個当たりのエントリ数の上限値を指定します。
vbroker.orb.htc.comt.fileCount なし TPBroker通信トレースファイルの個数の上限値を指定します。
vbroker.orb.htc.tracePath なし TPBrokerのトレースファイル出力先のパスを指定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\logs\TPB\logj
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/logs/TPB/logj

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(l) webserver.connectorから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.connectorから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.connector.ajp12.backlog なし 旧バージョンとの互換性を保つためのキーです。
webserver.connector.ajp13.backlogとして使用されます。指定できる値については,webserver.connector.ajp13.backlogキーの説明を参照してください。
このキーとwebserver.connector.ajp13.backlogの両方が指定されていた場合,このキーの値が使用されます。
webserver.connector.ajp12.max_threads なし 旧バージョンとの互換性を保つためのキーです。
webserver.connector.ajp13.max_threadsとして使用されます。指定できる値については,webserver.connector.ajp13.max_threadsキーの説明を参照してください。
このキーとwebserver.connector.ajp13.max_threadsの両方が指定されていた場合,このキーの値が使用されます。
1025以上の値が設定されていた場合,webserver.connector.ajp13.max_threadsのデフォルト値の100が使用されます。
webserver.connector.ajp12.port なし 旧バージョンとの互換性を保つためのキーです。
webserver.connector.ajp13.portとして使用されます。指定できる値については,webserver.connector.ajp13.portキーの説明を参照してください。
このキーとwebserver.connector.ajp13.portの両方が指定されていた場合,このキーの値が使用されます。
webserver.connector.ajp13.backlog なし リダイレクタからの接続要求の最大の待ち行列数を指定します。※1 
webserver.connector.ajp13.bind_host なし Webサーバ連携で使用するIPアドレスまたはホスト名称を指定します。※2
webserver.connector.ajp13.max_threads あり Webコンテナがリクエストを処理する同時実行数を指定します。※3
1〜1024の整数で指定します。
指定されたリクエストの同時実行数分のスレッドがサーバ起動時に生成されます。
webserver.connector.ajp13.port なし Webサーバとの通信に使用するポート番号を指定します。※4
webserver.connector.ajp13.receive_timeout なし リクエスト受信処理のリダイレクタへのデータ要求処理で,リダイレクタからの応答を待つ時間(通信タイムアウト値)を指定します。
webserver.connector.ajp13.send_timeout なし レスポンス送信処理のタイムアウト値を指定します。
webserver.connector.http.bind_host なし 簡易Webサーバで使用するローカルIPアドレス,または解決できるローカルホスト名称を指定します。
webserver.connector.http.enabled 独自 簡易Webサーバを使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
簡易Webサーバを有効にします。

falseを指定した場合:
簡易Webサーバを無効にします。

  • 新規インストールの場合:
    false
  • バージョンアップインストールの場合:
    true
webserver.connector.http.permitted.hosts なし 簡易Webサーバへのアクセスを許可するホストのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
webserver.connector.http.port 独自 簡易Webサーバのポート番号を1〜65535の整数で指定します。※4 8080
webserver.connector.limit.max_parameter_count なし リクエストパラメタ数の上限値を-1〜2147483647の整数で指定します。
webserver.connector.limit.max_post_form_data なし POSTリクエストのフォームデータ(Content-Typeヘッダの値がapplication/x-www-form-urlencodedの場合のPOSTデータ)の最大サイズ(単位:バイト)を-1〜2147483647の整数で指定します。 2097152
webserver.connector.redirect_https.port なし Webサーバが使用しているHTTPSのポート番号を指定します。※4

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

注※1
有効な最大値は実行するプラットフォームで指定できるSocketのListenキューの最大値となります。実際のListenキューの最大値はOSによって異なるため,詳細は各OSのlisten関数についてのマニュアルを参照してください。

注※2
同一ホストで実行しているWebサーバとWebサーバ連携をしている構成の場合に,このプロパティにローカルホスト名称,またはIPアドレスを指定し,リダイレクタのワーカホスト名称にlocalhostなどのループバックアドレスを指定したとき,WebコンテナはWebサーバからのリクエストを受信できません。

注※3
有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。
また,Webサーバに到着するリクエストの一部がWebコンテナに転送されるため,Webコンテナの同時実行数はWebサーバの最大同時接続数より小さく設定する必要があります。なお,データベース操作をするサーブレットやJSPについては,データベースコネクションの数よりも多くの多重度は得られないため,Webコンテナの同時実行数を増やす場合は,利用できるデータベースコネクションの数も増やす必要があります。
性能のチューニング時には,次に示す関係を常に考慮して,各パラメタの値を調整してください。
<Webサーバの最大同時接続数> ≧ <Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数> ≧ <データベースコネクションの数>
Webサーバでの処理の同時接続数についてはWebサーバのマニュアル,データベースコネクションについてはDABroker Libraryのドキュメントを参照してください。

注※4
すでにほかのアプリケーションで使用または確保されているポート番号は指定できません。また,複数のWebコンテナサーバでWebサーバとの通信に使用するポートのポート番号に同じ値を設定しないでください。同一のポート番号を指定したWebコンテナサーバはcjstartwebコマンドで複数起動できません。

(m) webserver.containerから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.containerから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.container.ac.logEnabled なし Webコンテナの保守用のトレースログを出力するかどうかを指定します。
webserver.container.server_id.enabled なし サーバIDのCookieをHTTPレスポンスに付加するかどうかを指定します。
webserver.container.server_id.name なし サーバIDのCookieをHTTPレスポンスに付加する場合に,Cookieの名前を指定します。
webserver.container.server_id.value なし サーバIDのCookieをHTTPレスポンスに付加する場合に,Cookieの値を指定します。 Webコンテナを実行するホストのIPアドレスとWebサーバとの通信に使用するポート番号から生成する文字列
webserver.container.servlet.default_mapping.enabled なし サーブレットのデフォルトマッピングを有効にするかどうかを指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(n) webserver.contextから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.contextから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.context.check_interval 独自 Webアプリケーションの更新検知インターバルを1〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。
Webアプリケーションのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。
数値以外の文字列,範囲外の数値または空文字列を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。
1
webserver.context.reload_delay_timeout 独自 Webアプリケーションのリロードの遅延実行機能を使用するかどうかを指定します。
Webアプリケーションのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。
リロードの遅延実行機能を使用するかどうかは,-2147483648〜2147483647の整数で指定します。
  • リロードの遅延実行機能を使用し,最大遅延期間(単位:秒)を設定する場合は,1以上の整数で指定します。
  • リロードの遅延実行機能を使用し,最大遅延期間(単位:秒)を設定しない場合は,負の整数を指定します。
  • リロードの遅延実行機能を使用しない場合は,0を指定します。
0
webserver.context.reloadable 独自 Webアプリケーションのクラスファイルの更新を自動検知するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
更新を自動検知します。

falseを指定した場合:
更新を自動検知しません。
false
webserver.context.update.interval 独自 更新するファイルのコピーに必要な時間のインターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。なお,インターバルは余裕のある値にしてください。リソースの更新を検知してから指定したインターバルのあとに,処理中リクエストの監視が開始されます。
Webアプリケーションのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。
数値以外の文字列や範囲外の数値を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。
0

(凡例)

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

(o) webserver.errorpageから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.errorpageから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.errorpage.stack_trace.enabled なし 例外発生時,デフォルトのエラーページにスタックトレースを出力するかどうかを指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(p) webserver.httpから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.httpから始まるキーについて次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.http.request.uri_decode.enabled なし サーブレットパスおよび追加のパス情報をデコードするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
デコードします。

falseを指定した場合:
デコードしません。
false
(q) webserver.jspから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.jspから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.jsp.additional.import.list なし JSPコンパイル時に暗黙にインポートしたいクラス名(完全修飾名のクラス名または,「パッケージ名.*」)を指定します。複数のクラス名を指定する場合は,クラス名とクラス名の間をコンマ(,)で区切ります。存在しないクラス名や,クラスパスの通っていないクラス名など不正な値を指定した場合,メッセージを出力し,コンパイルエラーになります。 なし
webserver.jsp.check_interval なし JSPの更新検知インターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。
0を指定した場合,更新の自動検知は行われません。
1
webserver.jsp.compile.backcompat なし JSPから生成されたサーブレットのjavaソースのコンパイル時に,javaソースコードのバージョンを指定します。
webserver.jsp.keepgenerated あり JSPファイルのコンパイルで生成されたjavaファイルを保持するかどうかを指定します。
次の値を指定します。

trueを指定した場合:
javaファイルを保持します。

falseを指定した場合:
javaファイルを保持しません。
webserver.jsp.recompilable 独自 JSPファイルが更新されたときに自動的に再コンパイルするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
自動的に再コンパイルします。

falseを指定した場合:
自動的に再コンパイルしません。
false
webserver.jsp.translation.backcompat.customAction.declareVariable なし 複数のカスタムタグで,スクリプト変数名とスクリプト変数のスコープが重複する場合,JSPファイルから生成されたJavaコードで2回目のカスタムタグに対応するスクリプト変数の変数宣言を出力するかどうかを指定します。
webserver.jsp.translation.backcompat.taglib.noCheckPrefix なし taglibディレクティブの前に,taglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述しているかチェックするかどうかを指定します。
webserver.jsp.translation.backcompat.tag.noCheckRtexprvalue なし Expressionが指定できないタグの属性値にExpressionが指定されているかどうか検証するかどうかを指定します。
webserver.jsp.translation.backcompat.tag.rtexprvalueTerminate なし タグの属性値が,「"<%=」(または「'<%=」)で開始しており,「%>"」(「'<%」で開始した場合は「%>'」)で終了していない属性値の「"」(または「'」) で囲まれた値を文字列として扱うかどうかを指定します。
webserver.jsp.translation.backcompat.useBean.noCheckClass なし JSPトランスレーション時に<jsp:useBean>タグのクラス属性値のチェック処理を実行するかどうかを指定します。
webserver.jsp.update.interval 独自 JSPのリロード監視対象ファイルのコピーに必要な時間のインターバルを0〜2147483647の範囲(単位:秒)の整数で指定します。
なお,インターバルは余裕のある値にしてください。JSPファイルの更新を検知してから指定したインターバルのあとに,JSPの再コンパイルが実行されます。
JSPの再コンパイル機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。
数値以外の文字列や範囲外の数値を指定した場合はメッセージを出力し,デフォルト値が設定されます。
0

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(r) webserver.servletから始まるキー

webserver.servletから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.servlet_api.exception.getCause.backcompat なし javax.servlet.ServletExceptionのコンストラクタServletException(String, Throwable)およびServletException(Throwable)で指定した根本原因の例外をgetCause()により取得できないようにします。
同様にjavax.servlet.jsp.JspExceptionのコンストラクタJspException(String, Throwable)およびJspException(Throwable)で指定した根本原因の例外をgetCause()により取得できないようにします。

trueを指定した場合:
根本原因の例外を取得できません。

falseを指定した場合:
根本原因の例外を取得できます。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(s) webserver.sessionから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.sessionから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.session.persistence.enabled 独自 リロード時のセッション継続機能を使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
セッション継続機能は有効になります。

falseを指定した場合:
セッション継続機能は無効になります。
Webアプリケーションのリロード機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。設定した場合無視されます。なお,このプロパティはサーブレットエンジンモードでだけ有効です。
false
webserver.session.server_id.enabled なし セッションIDにサーバIDを付加するかどうかを指定します。
webserver.session.server_id.value なし セッションIDに付加するサーバIDを指定します。 Webコンテナを実行するホストのIPアドレスとWebサーバとの通信に使用するポート番号から生成する文字列
webserver.session.work.directory 独自 セッション情報ファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。
指定したディレクトリにはWebアプリケーション単位にコンテキストルート名のディレクトリを作成し,作成したディレクトリ下にセッション情報ファイルを作成します。
作成したセッション情報ファイルは,リロード処理完了後に削除されます。webserver.session.work.clean=falseが設定されている場合は削除されません。
このプロパティを設定する場合,サーバ単位で出力先が重複しないように注意してください。
リロード時のセッション継続機能が無効の場合,このプロパティは設定できません。なお,このプロパティはサーブレットエンジンモードでだけ有効です。

  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\work
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/work

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(t) webserver.shutdownから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.shutdownから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.shutdown.port 独自 Webコンテナが終了用のメッセージを受信するために使用するポートを指定します。
1〜65535の整数で指定します。
8005

(凡例)

独自:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

注※
すでにほかのアプリケーションで使用,または確保されているポート番号は指定できません。また,複数のWebコンテナサーバでWebサーバとの通信に使用するポートのポート番号に同じ値を設定しないでください。同一のポート番号を指定したWebコンテナサーバはcjstartwebコマンドで複数起動できません。

(u) webserver.staticから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.staticから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.static_content.cache.enabled なし 静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効/強制的な無効を指定します。
webserver.static_content.cache.size なし 静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合,メモリにキャッシュできるサイズ(単位:バイト)の上限を指定します。
webserver.static_content.cache.filesize.threshold なし 静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合,キャッシュできるファイルサイズ(単位:バイト)を指定します。

(凡例)

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(v) webserver.workから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.workから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.work.clean なし JSP用テンポラリディレクトリ下に生成したディレクトリをサーバ起動時,および終了時に削除するかどうかを指定します。
webserver.work.directory あり JSP用一時ディレクトリを指定します。絶対パスによるディレクトリ名を指定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\work
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/work

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

注※
ディレクトリのパスの区切り記号には,"/"を使用してください。例えば,workディレクトリとしてC:\temp\workを設定する場合,次のように指定します。
webserver.work.directory=c:/temp/work
また,使用するOSによってファイル名長に制限があります。Windowsでは250バイト程度となっています。このため,ディレクトリ階層の深い場所でサーブレットやJSPを実行できません。特にJSPファイルから生成されるファイル名はWebアプリケーションで配置されたディレクトリ階層の深さに比例して長くなり,JSPファイルに対するJavaファイルを生成できないことがあります。これを回避するためにはWebアプリケーションの配置ディレクトリの階層を浅くしたり,プロパティwebserver.work.directoryに絶対パスで浅いディレクトリ階層を指定したりすることで回避してください。Application Serverの作業ディレクトリについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 J2EEサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。

(w) webserver.xmlから始まるキー

Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルで指定できるwebserver.xmlから始まるキーを次に示します。

キー名称 差異 内容 デフォルト値
webserver.xml.validate あり Servlet 2.2,およびServlet 2.3のWebアプリケーションについて,デプロイメント・ディスクリプタ(web.xmlファイル),およびタグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)が,DTDで記述されたスキーマに沿って記述されているかチェックするかどうかを指定します。
次の値を指定します。

trueを指定した場合:
サーブレットエンジンモードのときは,Webアプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタ(web.xmlファイル),およびタグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)がDTDで記述されたスキーマに沿って書かれているかどうかをチェックします。

falseを指定した場合:
チェックしません。

(凡例)

あり:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:
Webコンテナサーバ用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。

(6) 記述例

 

ejbserver.logger.enabled.*=Error,Warning,Information,Debug
ejbserver.logger.channels.define.WebMessageLogFile.filenum=2
ejbserver.logger.channels.define.WebMessageLogFile.filesize=1048576
 
ejbserver.application.InitTermProcessClasses=InitTermClass1,InitTermClass2
 
webserver.connector.http.enabled=false
webserver.connector.http.port=8080
webserver.shutdown.port=8005
webserver.connector.ajp13.port=8007
webserver.connector.ajp13.max_threads=10
webserver.connector.ajp13.backlog=100
webserver.connector.ajp13.receive_timeout=600
webserver.work.directory=c:/work