Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド
メンバリソースアダプタ用DB Connectorを,次の手順で設定します。
次に示すコマンドを実行してメンバリソースアダプタ用のDB Connectorをインポートします。
cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -f <ファイルパス> |
<ファイルパス>には,RARファイルを指定してください。
RARファイルは,次のディレクトリに格納されています。
メンバリソースアダプタとしてインポートするRARファイルについて説明します。
cjimportres MyServer -type rar -f "c:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\DBConnector\ClusterPool\DBConnector_Oracle_CP_ClusterPool_Member.rar"
cjimportresコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportres(リソースのインポート)」を参照してください。
メンバリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティを定義します。プロパティを定義する手順については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。ここでは,メンバリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティの設定項目を説明します。
設定できるDB Connectorの一般情報属性(<outbound-resourceadapter>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 必須 | 対応するタグ |
---|---|---|
トランザクションサポートのレベル※ | ○ | <transaction-support> |
再認証のサポート有無 | ○ | <reauthentication-support> |
(凡例) ○:必須
注※ 一つのクラスタコネクションプールを構成するメンバリソースアダプタのトランザクションサポートレベルは,すべて同じにしてください。
プロパティの設定項目については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。
メンバリソースアダプタ用DB Connectorのコンフィグレーションプロパティ(<config-property>タグ)と設定内容は,対応するリソースアダプタ(DBConnector_Oracle_CP.rar)と同じです。対応するリソースアダプタのコンフィグレーションプロパティについては,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
メンバリソースアダプタ用DB Connectorの実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 対応するタグ |
---|---|
プロパティ名 | <property-name> |
プロパティのデータ型 | <property-type> |
プロパティの値 | <property-value> |
定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。
プロパティ名(<property-name>)には,次の項目を設定します。
プロパティ項目 | プロパティ名(<property-name>)の設定項目 |
---|---|
ユーザ名※ | User |
パスワード※ | Password |
コネクションプールにプールするコネクションの最小値 | MinPoolSize |
コネクションプールにプールするコネクションの最大値 | MaxPoolSize |
ログを出力するかどうかの選択 | LogEnabled |
コネクションの最終利用時刻から,コネクションを自動破棄(コネクションスイーパ)するかを判定するまでの時間 | ConnectionTimeout |
コネクションの自動破棄(コネクションスイーパ)が動作する間隔 | SweeperInterval |
コネクション枯渇時のコネクション取得要求をキューで管理する場合の待ち時間の最大値 | RequestQueueTimeout |
コネクションプールを監視するかどうかの選択 | WatchEnabled |
コネクションプールを監視する間隔 | WatchInterval |
コネクションプール使用状態を監視するしきい値 | WatchThreshold |
コネクションプール監視結果のファイルを出力するかどうかの選択 | WatchWriteFileEnabled |
コネクション数調節機能が動作する間隔 | ConnectionPoolAdjustmentInterval |
コネクションプールのウォーミングアップ機能を有効にするかどうかの選択 | Warmup |
注※ 一つのクラスタコネクションプールを構成するメンバリソースアダプタのユーザ名は,すべて同じにしてください。
プロパティ項目 | 有効値 | プロパティ名(<property-name>)の設定項目 |
---|---|---|
コネクションプールにプールするコネクションの最小値 | コネクションプーリング機能は常に有効 「MinPoolSize」,「MaxPoolSize」に「0」を設定しても,デフォルト値の「10」が仮定されます。 |
MinPoolSize |
コネクションプールにプールするコネクションの最大値 | MaxPoolSize | |
プール内のコネクションに障害が発生しているかどうかをチェックする方法の選択 | 常に「1」(コネクション取得時の障害検知) | ValidationType |
コネクション枯渇時にコネクション取得要求をキューで管理するかどうかの選択 | 常に「true」 | RequestQueueEnable |
ネットワーク障害検知機能のタイムアウトを有効にするかどうかの選択 | 常に「true」 | NetworkFailureTimeout |
メンバリソースアダプタ用のDB Connectorは,デプロイするとJ2EEリソースアダプタとして使用できます。なお,デプロイしたあとで,プロパティを定義することもできます。デプロイ後に定義する場合は,該当するメンバリソースアダプタ用のDB Connectorが所属するルートリソースアダプタと,メンバリソースアダプタ用のDB Connectorを停止した状態で実行してください。プロパティを定義する方法については,「(2) メンバリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
次に示すコマンドを実行してメンバリソースアダプタ用のDB Connectorをデプロイします。
cjdeployrar [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -resname <メンバリソースアダプタ用のDB Connector表示名> |
cjdeployrar MyServer -resname DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member
cjdeployrarコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjdeployrar(リソースアダプタのデプロイ)」を参照してください。
メンバリソースアダプタ用のDB Connectorに設定した情報が正しいかどうか,接続テストで検証します。
次に示すコマンドを実行して,メンバリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テストを実施します。
cjtestres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <メンバリソースアダプタ用のDB Connectorの表示名> |
cjtestres -type rar -resname DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member
cjtestresコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjtestres(リソースの接続テスト)」を参照してください。
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