Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド
DB Connectorのプロパティを定義します。DB Connectorをデプロイしたあとでも実行できます。なお,デプロイ済みのDB Connectorのプロパティを変更する場合は,該当するDB Connectorを停止した状態で実行してください。
プロパティの設定手順については,「3.3 属性ファイルによるプロパティの設定」を参照してください。次にDB Connectorのプロパティ定義について説明します。
Connector属性ファイル
次に示すコマンドを実行して,DB ConnectorのConnector属性ファイルを取得します。
cjgetresprop <サーバ名称> [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <DB Connectorの表示名> -c <Connector属性ファイルパス> |
cjgetresprop MyServer -type rar -resname account-rar -c AccountProp.xml
次に示すコマンドを実行して,Connector属性ファイルの値を反映します。
cjsetresprop <サーバ名称> [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <DB Connectorの表示名> -c <Connector属性ファイルパス> |
cjsetresprop MyServer -type rar -resname account-rar -c AccountProp.xml
DB Connectorのプロパティ設定項目を次に示します。
設定できるDB Connectorの一般情報属性(<outbound-resourceadapter>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 必須 | 対応するタグ |
---|---|---|
トランザクションサポートのレベル | ○ | <transaction-support> |
再認証のサポート有無 | ○ | <reauthentication-support> |
(凡例) ○:必須
プロパティの設定項目については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。
DB Connectorのコンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 対応するタグ |
---|---|
コンフィグレーションプロパティ名 | <config-property-name> |
コンフィグレーションプロパティのデータ型 | <config-property-type> |
コンフィグレーションプロパティの値 | <config-property-value>※ |
定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ,<config-property>タグ下の設定を繰り返してください。
設定する必要がある項目は,インポートしたDB Connectorの種類によって一部異なります。<config-property>タグに設定できるプロパティについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.10 DB Connectorに設定する<config-property>タグに指定できるプロパティ」を参照してください。
なお,<config-property-name>タグに「XAOpenString」が設定されている場合,cjgetrespropコマンドを実行すると,コンフィグレーションプロパティの値(<config-property-value>)は次のように表示されます。
ステートメントプーリング機能を使用する場合の,ステートメントプーリングの動作,および注意事項については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.4 ステートメントプーリング」を参照してください。
使用するDB Connectorのコンフィグレーションプロパティの設定例については,「(4) コンフィグレーションプロパティの設定例」を参照してください。
DB Connectorの実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 対応するタグ |
---|---|
プロパティ名 | <property-name> |
プロパティのデータ型 | <property-type> |
プロパティの値 | <property-value>※ |
定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。
プロパティの値(<property-value>)を設定した場合,プロパティ値のデフォルト(<property-default-value>)で設定されている値は無効となります。
プロパティ名(<property-name>)には,次の項目を設定します。
プロパティ項目 | プロパティ名(<property-name>)の項目名 |
---|---|
ユーザ名※ | User |
パスワード※ | Password |
コネクションプールにプールするコネクションの最小値 | MinPoolSize |
コネクションプールにプールするコネクションの最大値 | MaxPoolSize |
プール内のコネクションに障害が発生しているかどうかをチェックする方法の選択 | ValidationType |
プール内のコネクションに障害が発生しているかどうかのチェックを定期的に実行する場合の間隔 | ValidationInterval |
コネクションの取得に失敗した場合の,再取得する回数 | RetryCount |
コネクションの取得に失敗した場合の,再取得する間隔 | RetryInterval |
ログを出力するかどうかの選択 | LogEnabled |
コネクションの最終利用時刻から,コネクションを自動破棄(コネクションスイーパ)するかを判定するまでの時間 | ConnectionTimeout |
コネクションの自動破棄(コネクションスイーパ)が動作する間隔 | SweeperInterval |
コネクション枯渇時にコネクション取得要求をキューで管理するかどうかの選択 | RequestQueueEnable |
コネクション枯渇時のコネクション取得要求をキューで管理する場合の待ち時間の最大値 | RequestQueueTimeout |
コネクションプールを監視するかどうかの選択 | WatchEnabled |
コネクションプールを監視する間隔 | WatchInterval |
コネクションプール使用状態を監視するしきい値 | WatchThreshold |
コネクションプール監視結果のファイルを出力するかどうかの選択 | WatchWriteFileEnabled |
コネクション数調節機能が動作する間隔 | ConnectionPoolAdjustmentInterval |
コネクションプールのウォーミングアップ機能を有効にするかどうかの選択 | Warmup |
ネットワーク障害検知機能のタイムアウトを有効にするかどうかの選択 | NetworkFailureTimeout |
プロパティの設定項目については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。
コネクションプーリング機能を使用する場合のコネクションプールの動作,および注意事項については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.1 コネクションプーリング」を参照してください。
DB Connectorの別名情報(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime> - <resource-external-property>タグ)の設定項目を次に示します。
項目 | 必須 | 対応するタグ |
---|---|---|
リソースの別名 | ○ | <optional-name> |
リソース認証方式 | △ | <res-auth> |
リソース共有の有無 | △ | <res-sharing-scope> |
(凡例) ○:必須 △:任意
プロパティの設定項目については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。
DB Connectorの別名の使用法については,「4.8 JNDI名前空間に登録されるリソースアダプタ名の参照と変更」を参照してください。
次のDB Connectorについて,コンフィグレーションプロパティの設定例を示します。
DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rarで,HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-5 データベースとしてHiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rarの場合)
項目名 | HiRDBの場合の設定例 | XDM/RD E2の場合の設定例 |
---|---|---|
description | <HiRDBポート番号>※ | <データベースコネクションサーバのサーバスケジュール番号>※ |
DBHostName | <HiRDBホスト名> | <XDM/RD E2ホスト名> |
environmentVariables | <HiRDBクライアント環境変数名> | <HiRDBクライアント環境変数名> |
loginTimeout | 8 | 8 |
encodeLang | − | − |
JDBC_IF_TRC | false | false |
TRC_NO | 500 | 500 |
uapName | − | − |
LONGVARBINARY_Access | REAL | REAL |
SQLInNum | 300 | 300 |
SQLOutNum | 300 | 300 |
SQLWarningLevel | SQLWARN | SQLWARN |
SQLWarningIgnore | false | false |
HiRDBCursorMode | false | false |
maxBinarySize | 0 | 0 |
LONGVARBINARY_AccessSize | 0 | 0 |
LONGVARBINARY_TruncError | true | true |
PreparedStatementPoolSize | 10 | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 | 10 |
CancelStatement | true | true |
logLevel | ERROR | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
注※ HiRDBクライアントの環境変数グループ名(Windowsの場合)または環境変数グループの設定ファイルのパス(UNIXの場合)も指定できます。
DBConnector_HiRDB_Type4_XA.rarで,HiRDBを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-6 データベースとしてHiRDBを使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_HiRDB_Type4_XA.rarの場合)
項目名 | HiRDBの場合の設定例 |
---|---|
description | <環境変数グループ識別子> |
DBHostName | <HiRDBホスト名> |
environmentVariables | <HiRDBクライアント環境変数名> |
XAOpenString | <環境変数グループ識別子※1>+<環境変数グループの設定ファイルのパス※2> |
loginTimeout | 8 |
encodeLang | − |
JDBC_IF_TRC | false |
TRC_NO | 500 |
uapName | − |
LONGVARBINARY_Access | REAL |
SQLInNum | 300 |
SQLOutNum | 300 |
SQLWarningLevel | SQLWARN |
SQLWarningIgnore | false |
HiRDBCursorMode | false |
maxBinarySize | 0 |
LONGVARBINARY_AccessSize | 0 |
LONGVARBINARY_TruncError | true |
XACloseString | − |
XALocalCommitMode | true |
PreparedStatementPoolSize | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 |
CancelStatement | true |
logLevel | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
注※1 [Description]フィールドに入力した値を指定します。
注※2 HiRDBの環境変数グループの設定ファイルのパスを指定します。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.5.1 HiRDBの設定(HiRDB Type4 JDBC Driverの場合)」を参照してください。
DBConnector_Oracle_CP.rarで,Oracleを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-7 データベースとしてOracleを使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_Oracle_CP.rarの場合)
項目名 | Oracleの場合の設定例 |
---|---|
databaseName | <Oracle SID> |
serverName | <Oracleのホスト名称,またはIPアドレス> |
portNumber | 1521 |
url | − |
loginTimeout | 8000 |
PreparedStatementPoolSize | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 |
CancelStatement | true |
ConnectionIDUpdate | false |
logLevel | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
DBConnector_Oracle_XA.rarで,Oracleを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-8 データベースとしてOracleを使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例(DBConnector_Oracle_XA.rarの場合)
項目名 | Oracleの場合の設定例 |
---|---|
databaseName | <Oracle SID> |
serverName | <Oracleのホスト名称,またはIPアドレス> |
portNumber | 1521 |
url | − |
loginTimeout | 8000 |
sessionTimeout | 300 |
PreparedStatementPoolSize | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 |
CancelStatement | true |
ConnectionIDUpdate | false |
logLevel | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
DBConnector_SQLServer_CP.rarで,SQL Server 2000を使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-9 データベースとしてSQL Server 2000を使用する場合
項目名 | SQL Server 2000の場合の設定例 |
---|---|
databaseName | <SQL Server 2000のデータベース名> |
serverName | <SQL Server 2000のホスト名またはIPアドレス> |
hostProcess | 0 |
netAddress | − |
loginTimeout | 8 |
portNumber | <SQL Server 2000のポート番号> |
programName | − |
selectMethod | cursor |
sendStringParametersAsUnicode | true |
WSID | − |
PreparedStatementPoolSize | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 |
CancelStatement | true |
logLevel | ERROR |
(凡例) −:設定は不要
DBConnector_SQLServer2005_CP.rarで,SQL Server 2005,またはSQL Server 2008を使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例を次の表に示します。
表4-10 データベースとしてSQL Server 2005,またはSQL Server 2008を使用する場合
項目名 | SQL Server 2005,またはSQL Server 2008の場合の設定例 |
---|---|
databaseName | <SQL Server 2005,またはSQL Server 2008のデータベース名> |
serverName | <SQL Server 2005,またはSQL Server 2008のホスト名またはIPアドレス> |
applicationName | <SQL Server 2005,またはSQL Server 2008に接続するアプリケーション名> |
instanceName | <接続するSQL Server 2005,またはSQL Server 2008のインスタンス名> |
lastUpdateCount | true |
lockTimeout | -1 |
loginTimeout | 8 |
portNumber | 1433 |
selectMethod | cursor |
sendStringParametersAsUnicode | true |
workstationID | <アプリケーションサーバのホスト名> |
xopenStates | false |
failoverPartner | <データベースミラーリング構成で使用されるフェイルオーバサーバ名> |
integratedSecurity | false |
packetSize | 4096 |
PreparedStatementPoolSize | 10 |
CallableStatementPoolSize | 10 |
CancelStatement | true |
logLevel | ERROR |
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