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uCosminexus Application Runtime for Spring Boot ユーザーズガイド


17.6.2 プロセスモニタが稼働していないときの取得方法

プロセスモニタが稼働していない環境で,スナップショットログと同等の内容の保守情報を取得する場合は,次の(1)から(3)までの手順を実行してください。

〈この項の構成〉

(1) コマンドの実行と結果の保存

  1. 次のコマンドを実行して,コマンド実行結果格納ディレクトリを作成する。

    mkdir -p <プロセスモニタの一時領域>/snapshot_$(date +%Y-%m-%d_%H-%M-%S)_manual

    プロセスモニタの一時領域については,実行可能JAR/WAR形式の場合は「14.1.9 プロセスモニタの一時領域」,WARデプロイ形式の場合は「14.2.8 プロセスモニタの一時領域」を参照してください。

  2. (モニタ対象プロセス稼働時)実行するコマンドおよびその出力先を確認する。

    モニタ対象プロセスが稼働しているときは,次の表に記載されているコマンドを実行します。コマンドおよびその出力先を確認してください。

    日立JavaVMを使用している場合

    表17-10 モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表17-12 kill -3 <pid>コマンド実行時の出力先とその説明(日立JavaVMを使用する場合)

    表17-15 ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    他社製JavaVMを使用している場合

    表17-10 モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表17-13 jcmdコマンド実行時の出力先とその説明(他社製JavaVMを使用する場合)

    表17-15 ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

  3. (モニタ対象プロセス非稼働時)実行するコマンドおよびその出力先を確認する。

    モニタ対象プロセスが稼働していないときは,次の表に記載されているコマンドを実行します。コマンドおよびその出力先を確認してください。

    表17-15 ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

  4. 手順2または3で確認したコマンドを次の形式で実行する。出力ファイル名は,手順2または3で確認した出力先と一致させてください。

    <実行するコマンド> 1><コマンド実行結果格納ディレクトリ>/<出力ファイル名> 2>&1 
  5. 標準出力および標準エラー出力の内容をリダイレクトして,ファイルに保存する。

  6. 次のコマンドを実行し,モニタ対象の起動に使用しているJava環境のバージョンを取得する。

    <モニタ対象の起動に使用しているJavaコマンド> -version 1><コマンド実行結果格納ディレクトリ>/java_version.txt 2>&1 

(2) ファイルの取得

  1. コピーするファイルを次の表で確認する。

  2. 次のコマンドを実行して,手順1で確認したファイルをカレントディレクトリにコピーする。そのとき,コピー元のパスが分かるようにする。

    cp -r --parents <ディレクトリまたはファイルパス> .
  3. アプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタがWARファイル内だけに格納されている場合,そのWARファイルだけを解凍し,コピーする。

    コピー先は,次のとおりです。

    <アーカイブファイルの絶対パスの先頭の「/」を除いた値>_/<アーカイブファイル内のファイルの絶対パス>

    WARファイルを解凍し,コピーする例を次に示します。

    図17‒1 WARファイルを解凍・コピーする例

    [図データ]

  4. 表17-8 収集対象外のパス」に記載されているファイルを削除する。

  5. 次に記載されているファイル中の機密情報をマスキングする。

    マスキングの内容については「17.4 機密情報のマスキング」を参照してください。

(3) zipファイルの作成

次のコマンドを実行して,取得したファイルをアーカイブしてください。

zip -r snapshot_$(date +%Y-%m-%d_%H-%M-%S)_manual.zip .