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 システム管理者 クイックリファレンス


付録B.5 ホストに割り当てるLDEVの作成とLUNパス定義の手順

パリティグループとLDEVを作成し、ホストからLDEVを認識させるためにホストグループへのLUNパスを設定する手順を説明します。

メモ

DP(Dynamic Provisioning)プールの作成方法は、システム構築ガイドを参照してください。

ホストは、ストレージシステムのLDEV(ボリューム)にアクセスしてデータのリード・ライトを行います。LDEVを作成し、ホストへ割り当てるためには、事前にパリティグループを作成する必要があります。パリティグループとは、複数のドライブを組み合わせた1つのRAIDグループです。パリティグループから切り出した論理的な記憶領域をLDEVとして使用します。作成したLDEVをホストに認識させるためには、ホストグループにLDEVのLUNパスを定義します。

作業は、Storage Navigatorから行います。

〈この項の構成〉

(1) Storage NavigatorからLDEV作成とLUNパス定義をする

背景

パリティグループ作成、スペアドライブ割り当て、LDEV作成、LUNパス割り当ての順で設定します。Storage Navigatorからは、これらをウィザード形式で設定できます。

操作手順

  1. Storage Navigatorメイン画面の[ストレージシステム]ツリーから[パリティグループ]を選択します。

  2. [パリティグループ]タブの[パリティグループ作成]をクリックします。

    [図データ]
  3. [ドライブタイプ/RPM/容量]と[RAIDレベル]と[パリティグループ数]で作成したいパリティグループ数を入力し[追加]をクリックします。

  4. スペアドライブを割り当てる場合は、[次のタスク]から[スペアドライブ割り当て]を選択して[次へ]をクリックします。

    スペアドライブを割り当てない場合は、[次のタスク]から[LDEV作成]を選択して[次へ]をクリックします。手順6に進みます。

    [図データ]
    ヒント
    • パリティグループを作成した段階で作業を完了する場合は、[完了]をクリックします。

    • [オプション]をクリックすると、パリティグループの詳細情報を設定できます。

  5. [スペアドライブ割り当て]画面が表示されます。

    [利用可能なドライブ]リストからドライブを選択し、[追加]をクリックします。[選択したスペアドライブ]に追加されます。LDEVを作成するために[次へ]をクリックします。

    [図データ]
    ヒント
    • スペアドライブを割り当てた段階で作業を完了する場合は、[完了]をクリックします。

    • スペアドライブの追加は、[ストレージシステム]ツリーから[パリティグループ]を選択し、[ドライブ]タブの[スペアドライブ追加]からでもできます(参照:「3.14.2 スペアドライブの割り当てと削除」)。

  6. [LDEV作成]画面で[フリースペース選択]をクリックします。

    [図データ]
    ヒント
    • [オプション]をクリックすると、LDEVの詳細情報を設定できます。

    • 論理デバイスの作成は、[ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択し、[LDEV]タブの[LDEV作成]からでもできます(参照:「3.14.5 LDEVの作成」)。

  7. [利用可能なフリースペース]から手順3で作成したパリティグループを選択して[OK]をクリックします。

    [図データ]
  8. [LDEV容量]、[フリースペース内LDEV数]、[LDEV名]の[固定文字]、および[LDEV名]の[開始番号]を入力して[追加]をクリックします。[選択したLDEV]を確認して[次へ]をクリックします。

    [図データ]
  9. クイックフォーマットに関する警告メッセージが表示されます。[OK]をクリックします。

    [図データ]
  10. [選択したLDEV]に、手順8で作成したLDEVが表示されていることを確認して[次へ]をクリックします。

    [図データ]
  11. [ホストグループ/iSCSIターゲット選択]画面が表示されます。

    [図データ]
    1. [選択項目]から[ホストグループ]または[iSCSIターゲット]を選択します。

    2. [ホストグループ]を選択した場合は、[利用可能なホストグループ]から、ホストグループを選択して[追加]をクリックします。[iSCSIターゲット]を選択した場合は、[利用可能なiSCSIターゲット]から、iSCSIターゲットを選択して[追加]をクリックします。

    3. [次へ]をクリックします。

  12. [LUNパス追加]画面が表示されます。内容を確認し[完了]をクリックします。

    [図データ]
  13. 確認画面が表示されます。内容を確認し、タスク名を指定後、[適用]をクリックします。

    メモ

    プールを作成する場合、システム構築ガイドの「Dynamic Provisioningのプールを作成する手順」を参照してください。