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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.15.15 GADの副サイトのストレージシステムを設定する

GADの副サイトのストレージシステムに、ジャーナルを作成します。

[図データ]
〈この項の構成〉

(1) ジャーナルボリューム用のプールを作成する

ジャーナルボリュームが使用するDynamic Provisioningのプールを作成します。プールの作成にはプールボリュームが必要であるため、プールを作成する前にプールボリュームを作成します。

コマンド例

  1. パリティグループ(2-1)を指定して、LDEV IDが0x9999のボリューム(プールボリューム)を作成します。容量は100GBです。

    raidcom add ldev -ldev_id 0x9999 -parity_grp_id 2-1 -capacity 100G 
    -IH1
  2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE  SSB1  SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
    00c3    -     -     0        422222   -
  3. ボリューム(0x9999)をクイックフォーマットします。

    raidcom initialize ldev -operation qfmt -ldev_id 0x9999 -IH1

  4. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE  SSB1  SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
    00c3    -     -     0        422222   -
  5. プールボリュームに0x9999を指定して、プールIDが1で、プール名がLJNL_POOLのDynamic Provisioning用プールを作成します。

    raidcom add dp_pool -pool_id 1 -pool_name LJNL_POOL -ldev_id 0x9999 
    -IH1
  6. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE  SSB1  SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
    00c3    -     -     0        422222   -
    

確認コマンド例

  1. ボリューム(LDEV ID:0x9999)がプール(プールID:1)のプールボリュームに設定されていることを確認します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x9999 -fx -IH1
    Serial# : 422222
    LDEV : 9999
    (略)
    F_POOLID : 1
    VOL_ATTR : CVS : POOL
    (略)
  2. プールの容量を確認します。

    raidcom get dp_pool -IH1
    PID  POLS  U(%)  AV_CAP(MB)  TP_CAP(MB)  W(%)  H(%)  Num  LDEV#  LCNT  TL_CAP(MB)
    001  POLN  0     98196       98196       70    80    1    39321  0     0
  3. プール名を確認します。

    raidcom get pool -key opt -IH1
    PID  POLS  U(%)  POOL_NAME  Seq#    Num  LDEV#  H(%)  VCAP(%)  TYPE  
    PM
    001  POLN  0     LJNL_POOL  422222  1    39321  80    -        OPEN  
    N

(2) ジャーナルボリュームを作成する

ジャーナルボリュームとして使用するDynamic Provisioningの仮想ボリューム(DP-VOL)を作成します。

コマンド例

  1. プールIDが1のDynamic Provisioning用プールに、容量が30GB、LDEV IDが0x8888のDP-VOLを作成します。

    raidcom add ldev -pool 1 -ldev_id 0x8888 -capacity 30G -IH1
  2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE  SSB1  SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
    00c3    -     -     0        422222   -

確認コマンド例

ボリューム(LDEV ID:0x8888)の情報を表示します。

raidcom get ldev -ldev_id 0x8888 -fx -IH1
Serial#  : 422222
LDEV : 8888
(略)
VOL_ATTR : CVS : HDP
(略)

(3) ジャーナルを作成する

デルタリシンク用URペアが使用するジャーナルを作成します。

コマンド例

  1. LDEV IDが0x8888のボリュームを指定して、ジャーナルIDが0のジャーナルを作成する。

    raidcom add journal -journal_id 0 -ldev_id 0x8888 -IH1
  2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

    raidcom get command_status -IH1
    HANDLE  SSB1  SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
    00c3    -     -     0        422222   -

確認コマンド例

GADの副サイトのストレージシステムにあるジャーナルの情報を表示します。

raidcom get journal -IH1
JID  MU  CTG  JNLS  AP  U(%)  Q-Marker  Q-CNT  D-SZ(BLK)  Seq#    Num  LDEV#
000  0   1    PJNN  4   21    43216fde  30     62914560   422222  1    34952

ボリューム(LDEV ID:0x8888)がジャーナル(ジャーナルID:0)に登録されていること、およびジャーナルの容量を確認します。