2.10.22 TrueCopyの副サイトから正サイトに業務を戻す(3DCマルチターゲット構成でデルタリシンクを実行した場合)
正サイトおよびその他の障害を取り除いた場合は、次の手順に従って、正サイトに業務を戻せます。
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TrueCopyペアが障害によって分割されている場合は、RAID Managerのpairresyncコマンドを使ってペアを再同期し、TrueCopyペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えます。
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TrueCopyの副サイトで、業務処理を停止します。
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TrueCopyペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。
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正サイトのプライマリボリュームを利用して、正サイトで業務を再開します。
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TrueCopyの正サイトにあるボリュームに対してデルタリシンクを実行すると、システム構成が元の3DCマルチターゲット構成に戻り、Universal Replicatorペアのボリュームの状態は次の表のとおりになります。
Universal Replicatorペア |
デルタリシンク前のペア状態 |
デルタリシンク後のペア状態 |
||
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プライマリ ボリューム |
セカンダリ ボリューム |
プライマリ ボリューム |
セカンダリ ボリューム |
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[1] TrueCopyの正サイトとUniversal Replicatorの副サイトのUniversal Replicatorペア |
HOLD |
HOLD |
COPYまたはPAIR |
COPYまたはPAIR |
[2] TrueCopyの副サイトとUniversal Replicatorの副サイトのUniversal Replicatorペア |
PAIR、PSUS、 またはPSUE |
PAIR、PSUS、 またはPSUE |
HOLD |
HOLD |
- 注意
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正サイトで発生した障害を取り除き、システムを3DCマルチターゲット構成に戻したとき、障害のために正サイトのUniversal Replicatorペアの状態がHOLDにならない場合があります。正サイトにあるプライマリボリュームのペア状態と、副サイトにあるセカンダリボリュームのペア状態が、どちらもHOLDの場合は正常なので、業務を正サイトへ戻せます。どちらか一方のペア状態がHOLD以外の場合は、業務を正サイトへ戻せません。次の表に記載されているペア状態の組み合わせに基づき、対応する操作をしてから、正サイトに業務を戻す手順(上記の手順)を実施してください。
不正なペア状態 |
不正なペア状態を解消するための操作手順 |
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正サイトのペア状態がCOPY Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
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正サイトのペア状態がPAIR Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
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正サイトのペア状態がPSUS Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
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正サイトのペア状態がPSUE Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
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正サイトのペア状態がHLDE Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
HLDEのペアをHOLDに戻してください。戻す場合、ペア再同期を実行します。 |
正サイトがSMPL状態 Universal Replicatorの副サイトのペア状態がHOLD |
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