Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.10.21 3DCマルチターゲット構成での正サイトの障害からのリカバリ(デルタリシンクを実行する場合)

3DCマルチターゲット構成で正サイトだけに災害や障害が発生した場合は、TrueCopyの副サイトでセカンダリボリュームを利用して業務を再開できます。TrueCopyの副サイトへ業務を引き継いだら、正サイトの障害を取り除いて、業務を正サイトへ戻せるようにしてください。

デルタリシンクを用いてTrueCopyの副サイトで業務を再開する手順を次に示します。

  1. TrueCopyペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。

  2. TrueCopyペアのセカンダリボリュームを利用して、TrueCopyの副サイトで業務を再開します。

  3. horctakeoverコマンドの実行結果を確認します。

  4. TrueCopyペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームが入れ替わらずコピー方向が逆転しなかった場合も、TrueCopyペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームが入れ替わってコピー方向が逆転した場合も、RAID Managerのpairresyncコマンドを使って、TrueCopyの副サイトにあるボリュームに対してデルタリシンクを実行します。TrueCopyの副サイトにあるボリュームに対してデルタリシンクを実行すると、Universal Replicatorペアのボリュームの状態は次の表のとおりになります。

Universal Replicatorペア

デルタリシンク前のペア状態

デルタリシンク後のペア状態

プライマリ

ボリューム

セカンダリ

ボリューム

プライマリ

ボリューム

セカンダリ

ボリューム

[1] TrueCopyの正サイトとUniversal Replicator副サイトのUniversal Replicatorペア

PAIR、PSUS、

またはPSUE

PAIR、PSUS、

またはPSUE

HOLD

HOLD

[2] TrueCopyの副サイトとUniversal Replicator副サイトのUniversal Replicatorペア

HOLD

HOLD

COPYまたはPAIR

COPYまたはPAIR

[図データ]

引き続き、正サイトに業務を戻す場合は、正サイトおよびその他の障害を取り除いた後、関連項目の手順に従ってください。