Hitachi

 パフォーマンス最適化 クイックリファレンス 


1.12.6 ホストバスアダプタのトラフィックの測定結果を分析する

背景

ホストバスアダプタのトラフィック(I/Oレートおよび転送レート)を測定すると、ホストバスアダプタからポートへのアクセス回数や、ホストバスアダプタとポート間で転送されたデータの量が判明します。システム管理者はトラフィックの測定結果を分析して、優先度の低いホストバスアダプタのI/Oレートまたは転送レートに設定する上限値を決めなくてはなりません。

ここでは、トラフィックをServer Priority Managerの[優先ポート制御]画面で分析する方法を説明します。なお、トラフィックの分析はPerformance Monitorで実施することもできます。Performance Monitorを利用すると、トラフィックの推移をグラフで確認できます。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。

  2. Server Priority Manager]をクリックします。

  3. [図データ]をクリックして、Modifyモードに変更します。

  4. Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。

    [優先ポート制御]画面が表示されます。

  5. [WWN]タブが表示されていることを確認します。

  6. 画面右上のドロップダウンリストで[All]を選択します。

  7. 次のどちらかの操作を実施します。

    • I/Oレート(1秒当たりのアクセス回数)を分析したい場合は、リスト左上のドロップダウンリストから[IOPS]を選択します。

    • 転送レート(1秒当たりの転送データ量)を分析したい場合は、リスト左上のドロップダウンリストから[MB/s]を選択します。

  8. 画面左上のツリーで、[ストレージシステム]フォルダ下から、トラフィックを調べたいポートのアイコンをクリックします。

    選択したポートに接続しているホストバスアダプタのトラフィックの測定結果(I/Oレートまたは転送レート)が、右側のリストに表示されます。

    リストには、モニタリング対象となっているホストバスアダプタのトラフィックの測定結果だけが表示されます。

    画面左下のツリーでアイコンを選択した場合も、[WWN毎]のトラフィックの測定結果をリストに表示できます。また、画面左下のツリーで[ストレージシステム]フォルダを選択した場合は、各SPMグループに含まれるホストバスアダプタのトラフィックの合計が表示されます。

リストの情報を分析した上で、非優先WWNに適用する上限値を決めます。もし必要なら、優先WWNに適用するしきい値も決めます。