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 ボリューム管理 クイックリファレンス


2.4.1 Dynamic Tieringの階層割り当てポリシー

Dynamic Tieringは、階層再配置するとき、仮想ボリュームに設定されている階層割り当てポリシーに応じて適切な階層にページを割り当てます。階層割り当てポリシーは、仮想ボリュームを作成するときに設定してください。設定した階層割り当てポリシーは[LDEV編集]画面で変更できます。例えば、仮想ボリューム(DP-VOL)の階層割り当てポリシーをI/Oが高速な階層に設定した場合、階層再配置時にデータは常にその高速な階層に格納されます。これによって、その仮想ボリュームを使用するときは、I/O負荷の高低に関わらず常に高速なレスポンスを得ることができます。

次の図に示すように、仮想ボリュームに全階層を使用する階層割り当てポリシーを設定した場合、仮想ボリュームのページは全階層内で再配置されます。

[図データ]

次の図に示すように、仮想ボリュームに階層1だけを使用する階層割り当てポリシーを設定した場合、仮想ボリュームのページは階層1で再配置されます。この場合、仮想ボリュームのページは、ほかの階層に配置されません。

[図データ]

階層割り当てポリシーは、最大で32個設定できます。32個のうち、6個はあらかじめ用意されているポリシーで、残りの26個はユーザが設定を変更できます。あらかじめ用意されているポリシーは、[All(0)]、および[Level1(1)]から[Level5(5)]までです。ユーザが設定を変更できる階層割り当てポリシーは、[Level6(6)]から[Level31(31)]までです。1つのプールから作成された複数の仮想ボリュームに同じ階層割り当てポリシーを設定することも、異なる階層割り当てポリシーを設定することもできます。複数の仮想ボリュームに異なる階層割り当てポリシーを設定した場合、同じポリシーが設定された仮想ボリュームでグループが作られます。ポリシーの詳細については、関連項目を参照してください。