2.4.3 Dynamic Tieringの階層割り当てポリシーの詳細
仮想ボリュームを作成するときに階層割り当てポリシーを設定します。1つのプール内に異なる階層割り当てポリシーが設定された仮想ボリュームを混在させることができます。同じ階層割り当てポリシーが設定された仮想ボリュームでグループが作られます。
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階層割り当てポリシーの初期値は、[All(0)]です。この場合、データはすべての階層に格納されます。
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仮想ボリュームに階層割り当てポリシーを設定したあとで階層を追加した場合、その仮想ボリュームが階層再配置されたときには、追加した階層にもページが配置されます。
例えば、階層割り当てポリシーの[Level5(5)]を設定すると、常に最下位の階層にデータが配置されます。[Level5(5)]に設定して2つの階層数で運用している場合、データは階層2に格納されます。そのあと、階層を追加して階層数を3つにした場合は、階層再配置が実行されたあとで、データが階層3に配置されます。
階層割り当てポリシーとページの配置先となる階層の対応関係を、次の表に示します。
階層割り当てポリシー |
ページの配置先になる階層 |
備考 |
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---|---|---|---|---|
階層の数が1つのとき |
階層の数が2つのとき |
階層の数が3つのとき |
||
[All(0)] |
階層1 |
階層1 階層2 |
階層1 階層2 階層3 |
初期値です。 すべての階層にデータを配置します。 |
[Level1(1)] |
階層1 |
階層1 |
階層1 |
常に最上位の階層にデータを配置します。 |
[Level2(2)] |
階層1 |
階層1 階層2 |
階層1 階層2 |
なし。 |
[Level3(3)] |
階層1 |
階層1 階層2 |
階層2 |
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[Level4(4)] |
階層1 |
階層1 階層2 |
階層2 階層3 |
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[Level5(5)] |
階層1 |
階層2 |
階層3 |
常に最下位の階層にデータを配置します。 |
[Level6(6)]から[Level31(31)]まで※ |
階層1 |
設定内容に依存 |
設定内容に依存 |
なし。 |
- 注※
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階層割り当てポリシーの名称が変更されている場合、変更後の名称が表示されます。
[階層プロパティ参照]画面の[性能グラフ]で階層割り当てポリシーまたはプール全体を選択することで、度数分布のグラフを表示できます。