4.7.3 ファイバーチャネルスイッチの交換
LUに対して複数の稼働状態のパスがある場合,交換するファイバーチャネルスイッチを経由するパスだけを閉塞状態にして,そのほかのファイバーチャネルスイッチを使用してアクセスを続けることで,アプリケーションを運用したままファイバーチャネルスイッチを交換できます。
ファイバーチャネルスイッチを交換する手順の例を次に示します。なお,次に示す手順で交換できるのは,ファイバーチャネルスイッチだけです。
次の構成のシステムがあるとします。
「図4‒4 ファイバーチャネルスイッチを交換する手順説明の前提となるシステム構成」に基づいてファイバーチャネルスイッチを交換する手順を説明します。
交換するファイバーチャネルスイッチを経由するパス(ファイバーチャネルスイッチが接続しているHBAを経由するパス)をOffline(C)状態にします。
ホストポート番号=0001,バス番号=0000のパスをOffline(C)状態にする場合,次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 0001.0000
ホストポート番号=0001のHBAを経由するパスがOffline状態になりますが,ホストポート番号=0002のHBAを経由するパスはOnline状態です。
図4‒5 交換するファイバーチャネルスイッチを経由するパスをOffline(C)にした状態 パスをOffline(C)状態にしたファイバーチャネルスイッチを交換します。
ここでは,ホストポート番号=0001のHBAに接続しているファイバーチャネルスイッチを交換します。
交換したファイバーチャネルスイッチを経由するパスをOnline状態にします。
ホストポート番号=0001,バス番号=0000のHBAを経由するパスをOnline状態にする場合,次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -hba 0001.0000
パス情報を確認します。
次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path
パス情報の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。