4.7.2 ファイバーケーブルの交換
LUに対して複数の稼働状態のパスがある場合,交換するファイバーケーブルを経由するパスだけを閉塞状態にして,そのほかのパスを使用してアクセスを続けることで,アプリケーションを運用したままファイバーケーブルを交換できます。
ファイバーケーブルを交換する手順の例を次に示します。なお,次に示す手順で交換できるのは,ファイバーケーブルだけです。
「図4‒2 ファイバーケーブルを交換する手順説明の前提となるシステム構成」に基づいてファイバーケーブルを交換する手順を説明します。
交換するファイバーケーブルを経由するパス(ファイバーケーブルが接続しているHBAを経由するパス)をOffline(C)状態にします。
ホストポート番号=0001,バス番号=0000のHBAを経由するパスをOffline(C)状態にする場合,次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 0001.0000
ホストポート番号=0001のHBAを経由するパスがOffline状態になりますが,ホストポート番号=0002のHBAを経由するパスはOnline状態です。
図4‒3 交換するファイバーケーブルを経由するパスをOffline(C)にした状態 パスをOffline(C)状態にしたファイバーケーブルを交換します。
ここでは,ホストポート番号=0001のHBAに接続しているファイバーケーブルを交換します。
交換したファイバーケーブルを経由するパス(ファイバーケーブルが接続しているHBAを経由するパス)をOnline状態にします。
ホストポート番号=0001,バス番号=0000のHBAを経由するパスをOnline状態にする場合,次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr online -hba 0001.0000
パス情報を確認します。
次のコマンドを実行します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path
パス情報の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。