Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


2.3 LU構成

HDLMをインストールすると,ホスト側でのLU構成の認識が,次のように変わります。

HDLMをインストールする前

ホスト側では,パスごとにSCSIデバイスが接続されていると認識します。

つまり,ストレージシステム側の1つのLUが,パスと同じ数だけ存在するように見えます。

HDLMをインストールしたあと

ストレージシステム側のLUと1対1で対応するHDLMデバイスが,SCSIデバイスの上位に作成されます。

このため,パスの数に関係なく,ストレージシステム側の1つのLUが,ホスト側でも1つに見えます。

注※

HDLMデバイスの論理デバイスファイルは,LU全体を指すもの以外に,パーティション単位でも作成されます。

HDLMをインストールしたあとにホストが認識するLUをホストLU(HLU)と呼びます。ストレージシステム側のLU内のDev(パーティション)に対応する,ホストLU内の領域をホストデバイス(HDev)と呼びます。

HDLMを使用したシステムでは,SCSIデバイスの論理デバイスファイルではなく,HDLMデバイスの論理デバイスファイルを使用して,目的のLUにアクセスします。

HDLMをインストールしたあとに,ホスト側で認識されるLUの構成を次の図に示します。

図2‒3 HDLMをインストールしたあとにホスト側で認識されるLUの構成
[図データ]

ホスト側で認識される要素を次の表に示します。

表2‒3 ホスト側で認識される要素

構成要素

説明

HLU

HDLMドライバを通してホストが認識するLUです。ホストLUと呼びます。パスの数に関係なく,ストレージシステム側の1つのLUに対して1つのホストLUが認識されます。

HDev

HDLMドライバを通してホストが認識する,LU内のDev(パーティション)です。ホストデバイスと呼びます。パスの数に関係なく,ストレージシステム側の1つのDevに対して1つのホストデバイスが認識されます。