Hitachi

 Hitachi Dynamic Link Manager EX ユーザーズガイド(AIX用)


3.9 リザーブポリシーについて

リザーブポリシーの設定値および説明を次の表に示します。

あわせて,「付録B.4 リザーブ制御の設定の移行」も参照してください。

表3‒21 リザーブポリシーの設定値

設定値

説明

no_reserve

リザーブの要求を無視し,LUをリザーブしません。次のどれか1つの条件を満たすときに使用します。

  • LUを複数のホストで共有し,独自の排他制御機構を備えたアプリケーションを実行する場合

  • バーチャルI/O機能を使用し,クライアント区画で仮想SCSIディスクのMPIO構成をセットアップする場合

  • バーチャルI/O機能を使用し,クライアント区画でPowerHAを使用する場合

  • Oracle RACの環境で,Oracle RACが使用するディスクにHDLM管理対象デバイスのhdiskを指定する場合

  • PowerHA 7.2以降を使用している場合

PR_exclusive

リザーブとしてパーシステントリザーブ(排他ホスト方式)を使用します。

PR_shared

リザーブとしてパーシステントリザーブ(共用ホスト方式)を使用します。

リザーブポリシーを変更するときの注意事項
  • ほかのプログラムからhdiskがアクセスされていないことを確認してから変更してください。

  • I/Oカウントおよびエラーカウントがクリアされます。

  • パスの状態がonlineになります。

  • パスに障害がないことを確認してから変更してください。

    パスに障害が発生している状態でリザーブポリシーを変更すると,障害が発生しているパスが削除されてしまいます。この状態を回復するには,パスに発生している障害を取り除いたあとに次のどちらかのコマンドを実行してください。

    • mkdev -l hdisk名

    • cfgmgr