Hitachi

 Hitachi Dynamic Link Manager EX ユーザーズガイド(AIX用)


3.10 パスヘルスチェックの動作環境の設定

パスヘルスチェックの動作環境の設定方法は,次のとおり2つあります。

phchk_typeの設定値および説明を次の表に示します。

表3‒22 phchk_typeの設定値

属性

設定値

説明

phchk_type

all

デフォルトの設定値です。

HDLMデバイスの使用状態に関係なく,すべてのOnlineパスに対してパスヘルスチェックを実施します。

opened_only

ボリュームグループが活動化しているなど,設定されたデバイスが使用中の場合,パスヘルスチェックの対象とします。設定されたデバイスが使用中でない場合は,パスヘルスチェックを実施せずに正常なパスとしてカウントされます。

設定値を変更するときの注意事項
  • ほかのプログラムから物理ボリュームがアクセスされていないことを確認してから変更してください。

  • I/Oカウントおよびエラーカウントがクリアされます。

  • パスの状態がonlineになります。

  • パスに障害がないことを確認してから変更してください。

    パスに障害が発生している状態でphchk_typeを変更すると,障害が発生しているパスが削除されてしまいます。この状態を回復するには,パスに発生している障害を取り除いたあとに次のどちらかのコマンドを実行してください。

    • mkdev -l hdisk名

    • cfgmgr

コマンドの実行例を次に示します。

hdiskの属性のデフォルト値の変更については,「4.5.2 hdiskの属性のデフォルト値を変更する」を参照してください。

dlmchpdattrティリティについては,「7.3 dlmchpdattr HDLMデフォルト設定変更ユティリティ」を参照してください。