Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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2.3 VSSを使用した場合の構成

Application Agentでは,バックアップ対象がファイルシステムでVSSを使用する指定を行った場合,およびバックアップ対象がExchangeデータベースの場合にVSSを使用したバックアップを実行します。

通常,ストレージシステムのボリュームに格納されたデータベースのデータをほかのボリュームにコピーする場合,ホスト(データベースアプリケーション)からのアクセスを一時停止し,データベースを静止化する必要があります。VSSを使用すると,データベースアプリケーションのトランザクションやボリュームへの入出力をOSの機能で制御し,データベースを静止化できます。これによって,より信頼性の高いバックアップ処理ができるようになります。

Application AgentでVSSを使用してバックアップする場合は,ファイルサーバーまたはデータベースサーバーと,バックアップサーバーの2台のサーバーが必要になります。ファイルサーバーまたはデータベースサーバーは,正ボリュームを管理します。バックアップサーバーは,VSSスナップショットのインポートや,Exchangeデータベースの検証を実行します。バックアップサーバーでは,バックアップ結果をテープに格納することもできます。

この構成の場合,ユーザーはファイルサーバーまたはデータベースサーバーで,バックアップコマンドおよびリストアコマンドを実行します。バックアップサーバーでは,Protection Managerサービスがバックアップおよびリストアのコマンドと通信してVSSスナップショットのインポートや,Exchangeデータベースの検証を実行します。テープへの格納方法に関しては「5.3.3 ファイルシステムをテープにバックアップする」または「7.3.3 インフォメーションストアをテープにバックアップする」を参照してください。

VSSを使用してバックアップする場合のシステム構成例を次の図に示します。

図2-11 VSSを使用した場合のシステム構成例

[図]