Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
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5.3.3 ファイルシステムをテープにバックアップする
常時スプリット運用の場合,コピーグループを再同期してから,データをバックアップします。
常時ペア運用の場合は,バックアップの前にコピーグループを再同期する必要はありません。テープバックアップが終了してから,コピーグループを再同期して,初期状態に戻します。
コピーグループを再同期するには:
- 副ボリュームのキャッシュをクリアーします。
バックアップする前に,バックアップサーバーのシステムキャッシュをクリアーします。
システムキャッシュをクリアーするには,バックアップサーバーでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。ここでは,コピーグループ名を「VG01,vol01」とします。
BKServer > EX_DRM_CACHE_PURGE Operation_A -cg VG01,vol01
- コピーグループを再同期します。
ファイルサーバーでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。副ボリュームへバックアップする時点で正ボリュームと副ボリュームの差分量が大きいと,バックアップの応答時間が長くなる場合があります。バックアップする前にコピーグループを再同期することで,バックアップを高速化できます。
FSServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A -cg VG01,vol01 -copy_size 7
ファイルシステムをバックアップするには:
- ファイルシステムを副ボリュームへバックアップします。
バックアップするには,EX_DRM_FS_BACKUPを実行します。引数として,オペレーションID「Operation_A」を指定します。
FSServer > EX_DRM_FS_BACKUP Operation_A
- 正しくバックアップされていることを確認します。
ファイルサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
FSServer > drmfscat E:
- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
FSServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
- 一時ファイルをバックアップサーバーへ転送します。
一時ファイルを一括してファイルサーバーからバックアップサーバーへ転送します。転送するには,ファイルサーバーでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,バックアップサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
FSServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- ファイルサーバーから転送した一時ファイルをバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
ファイルサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
- 正しくインポートされていることを確認します。
バックアップサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバーにインポートされていることを確認します。
- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。テープバックアップ用のマウントポイントとしてEドライブ(ドライブ文字:E:)を指定します。
BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -mount_pt E:
- 正しくテープへバックアップされていることを確認します。
バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行して,副ボリュームからテープへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
VSSを使用してファイルシステムをテープへバックアップする例について説明します。VSSを使用したバックアップでは,ディスクドライブがマウントされたままでバックアップの処理が行われます。この例では,ファイルサーバー「FSServer」をいったん副ボリュームにVSSを使用してバックアップしたあと,副ボリュームからテープへバックアップします。マウントポイントとして「E:」を使用します。オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。
VSSを使用してバックアップをする場合には,バックアップサーバーでProtection Managerサービスが稼働している必要があります。
VSSを使用してファイルシステムをバックアップするには:
- ファイルシステムを副ボリュームへバックアップします。
VSSを使用して,ファイルシステムを副ボリュームへバックアップします。バックアップするには,EX_DRM_FS_BACKUPを実行します。引数として,オペレーションID「Operation_A」を指定します。
FSServer > EX_DRM_FS_BACKUP Operation_A -mode vss
- 正しくバックアップされていることを確認します。
ファイルサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
FSServer > drmfscat E:
- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
FSServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
- 一時ファイルをバックアップサーバーへ転送します。
一時ファイルを一括してファイルサーバーからバックアップサーバーへ転送します。転送するには,ファイルサーバーでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,バックアップサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
FSServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- ファイルサーバーから転送した一時ファイルをバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
ファイルサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
- 正しくインポートされていることを確認します。
バックアップサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバーにインポートされていることを確認します。
- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。ここでは,副ボリュームのドライブ文字を「E:」とします。
BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -mount_pt E:
バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。
- 正しくテープへバックアップされていることを確認します。
バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
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