Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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5.3.4 ファイルシステムをテープからリストアする

テープへバックアップしたデータをリストアし,ファイルシステムをリカバリーする例について説明します。この例では,いったんテープのデータを副ボリュームにリストアしたあと,副ボリュームと正ボリュームを再同期することでリストアします。リストア対象を特定するオペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。

ファイルシステムをリストアするには:

  1. バックアップデータのバックアップIDを確認します。
    テープから副ボリュームへのリストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行します。
    BKServer >drmtapecat -hostname FSServer -l
    なお,リストアコマンド実行時に-targetオプションを指定して,特定のファイルやディレクトリーを含むファイルシステムをリストアする場合には,リストア対象を確認する必要があります。この場合,drmtapecatコマンドに次のオプションを指定して実行します。
    • -o FILESYSTEM マウントポイントディレクトリー名またはドライブ名
    • -backup_id <バックアップID>
  2. バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
    リストアするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
    BKServer > EX_DRM_TAPE_RESTORE Operation_A -backup_id 0000000002
    リストアを実行すると,バックアップサーバーのバックアップカタログに,このリストア操作に関する情報が新しいバックアップID「0000000003」で登録されます。
  3. 正しくテープから副ボリュームへリストアされていることを確認します。
    バックアップサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバーにリストアされていることを確認します。
  4. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,ファイルサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリーの一時ファイルへエクスポートします。
    BKServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
  5. 一時ファイルをファイルサーバーで受け取ります。
    ファイルサーバーでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバーの一時ファイルを一括してファイルサーバーで受け取ります。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,ファイルサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
    FSServer > EX_DRM_FTP_GET Operation_A -server BKServer -user admin -password password
  6. バックアップサーバーから転送した一時ファイルをファイルサーバーのバックアップカタログへインポートします。
    バックアップサーバーから転送した一時ファイルを,ファイルサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,ファイルサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    FSServer >EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
  7. 正しくインポートされていることを確認します。
    ファイルサーバーでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がファイルサーバーにインポートされていることを確認します。
  8. 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
    正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,ファイルサーバーでEX_DRM_FS_RESTOREを実行します。
    FSServer > EX_DRM_FS_RESTORE Operation_A -resync