Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
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7.3.3 インフォメーションストアをテープにバックアップする
常時スプリット運用の場合,コピーグループを再同期してから,データをバックアップします。
常時ペア運用の場合は,バックアップの前にコピーグループを再同期する必要はありません。テープバックアップが終了してから,コピーグループを再同期して,初期状態に戻します。
コピーグループを再同期するには:
- 副ボリュームのキャッシュをクリアーします。
バックアップする前に,バックアップサーバーのシステムキャッシュをクリアーします。
システムキャッシュをクリアーするには,バックアップサーバーでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。ここでは,コピーグループ名を「VG01,vol01」とします。
BKServer > EX_DRM_CACHE_PURGE Operation_A -cg VG01,vol01
- コピーグループを再同期します。
データベースサーバーでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。副ボリュームへバックアップする時点で正ボリュームと副ボリュームの差分量が大きいと,バックアップの応答時間が長くなる場合があります。バックアップする前にコピーグループを再同期することで,バックアップを高速化できます。
DBServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A -cg VG01,vol01 -copy_size 7
インフォメーションストアをテープへバックアップする例について説明します。この例では,データベースサーバー「DBServer」のインフォメーションストア「STORAGE_1」をいったん副ボリュームにバックアップしたあと,副ボリュームからテープへバックアップします。オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。
Exchangeデータベースのバックアップを実行する場合には,バックアップサーバーでProtection Managerサービスが稼働している必要があります。
インフォメーションストアをバックアップするには:
- インフォメーションストアを副ボリュームへバックアップします。
インフォメーションストアをバックアップするには,EX_DRM_EXG_BACKUPを実行します。引数として,オペレーションID「Operation_A」を指定します。
DBServer > EX_DRM_EXG_BACKUP Operation_A -mode vss
- 正しくバックアップされていることを確認します。
データベースサーバーでdrmexgcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
DBServer> drmexgcat -target STORAGE_1
この例では,手順1でのバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000001」で登録されています。
- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
DBServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
- 一時ファイルをバックアップサーバーへ転送します。
一時ファイルを一括してデータベースサーバーからバックアップサーバーへ転送します。転送するには,データベースサーバーでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,バックアップサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
DBServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- データベースサーバーから転送した一時ファイルをバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
データベースサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。ここでは,副ボリュームのドライブ文字を「E:」とします。
BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -mount_pt E:
バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。
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