テープへバックアップしたデータをリストアし,ストレージグループをリカバリーする例について説明します。この例では,いったんテープのデータを副ボリュームにリストアし,再同期することで副ボリュームを正ボリュームへリストア(リカバリー)します。オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。
バックアップしたデータをリストアする場合には,バックアップサーバーでProtection Managerサービスが稼働している必要があります。
ストレージグループをリストアするには:
- バックアップデータのバックアップIDを確認します。
テープから副ボリュームへのリストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,バックアップサーバーでdrmtapecatコマンドを実行します。
BKServer >drmtapecat -hostname DBServer -l
なお,リストアコマンド実行時に-targetオプションを指定して,特定のインフォメーションストアをリストアする場合には,リストア対象を確認する必要があります。この場合,drmtapecatコマンドに次のオプションを指定して実行します。
- -o MSEXCHANGE
- -backup_id <バックアップID>
- バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
リストアするには,バックアップサーバーでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
BKServer > EX_DRM_TAPE_RESTORE Operation_A -backup_id 0000000002
- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,データベースサーバーにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリーの一時ファイルへエクスポートします。
BKServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
- 一時ファイルをデータベースサーバーで受け取ります。
データベースサーバーでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバーの一時ファイルを一括してデータベースサーバーで受け取ります。ここでは,FTPサーバーにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,データベースサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
DBServer > EX_DRM_FTP_GET Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- バックアップサーバーから転送した一時ファイルをデータベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。
バックアップサーバーから転送した一時ファイルを,データベースサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,データベースサーバーでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
DBServer >EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
- 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,データベースサーバーでEX_DRM_EXG_RESTOREを実行します。
DBServer > EX_DRM_EXG_RESTORE Operation_A -resync -recovery
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