2.2.2 相互待機型のクラスター構成

Application Agentはデータベースサーバーおよびファイルサーバーで，相互待機型のクラスター構成（Active-Active）に対応しています。相互待機型のクラスター構成は，運用待機型（Active-Passive）の環境を多重にした構成です。

相互待機型クラスター構成（Active-Active）の構成例を次の図に示します。ファイルサーバーまたはデータベースサーバーをクラスター構成にできます。クラスターサーバーの一方をファイルサーバーまたはデータベースサーバーに，もう一方をバックアップサーバーに割り当てることはできません。

図2-10 相互待機型のクラスター構成例（Active-Active）

相互待機型のクラスター構成（Active-Active）でApplication Agentのコマンドを実行するには，仮想サーバーごとにディクショナリーマップファイルを作成します。また，仮想サーバーごとに使用するディクショナリーマップファイルの格納先を指定しておく必要があります。クラスター構成でのディクショナリーマップファイルの指定方法については，「3.5.3 相互待機型のクラスター構成の場合（Active-Active）」を参照してください。