Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
Application Agentでは,各種OSのクラスターソフトウェアに準拠したフェールオーバー型クラスタリングに対応しています。ファイルサーバーやデータベースサーバーをクラスター構成にすることで,万が一,障害が起きたときにもシステムを止めることなく,バックアップ運用を継続できます。
Application Agentでは,クラスター構成による高可用性システムでも利用できるよう,自動的にクラスターを制御する機能を提供します。バックアップデータをリストアするためには,データベースをオフラインにする必要があります。しかし,DBMSを監視するクラスターリソースがオンラインの状態で,データベースをオフラインにすると,フェールオーバーが発生してしまいます。したがって,通常は手動でクラスターリソースを制御する必要があります。Application Agentでは,コールドバックアップやリストアを実行するときに,DBMSを監視するクラスターリソースを自動的にオフラインにし,処理が終わると自動的にオンラインに戻します。
Application Agentでは運用待機型のクラスター構成(Active-Passive)と相互待機型のクラスター構成(Active-Active)に対応しています。
クラスター構成の詳細は,「2.2.1 運用待機型のクラスター構成」または「2.2.2 相互待機型のクラスター構成」を参照してください。
Windows Server Failover Clusteringを使用したクラスター環境の場合,DBMSを監視するクラスターリソースがオフライン状態でのリストアと,クラスターリソースがオンライン状態でのリストアを選択できます。クラスターリソースがオフライン状態でのリストアでは,DBMSのサービスを共有するすべてのデータベースをオフラインにする必要がありますが,クラスターリソースがオンライン状態でのリストアでは,バックアップデータをリストアするデータベースだけをオフラインにして,バックアップデータをリストアできます。
クラスターリソースがオンライン状態でのリストアを選択する方法は,「3.3.7 クラスターリソースがオンライン状態でのリストアの設定」を参照してください。
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