Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.3.7 クラスターリソースがオンライン状態でのリストアの設定

Windows Server Failover Clusteringを使用したクラスター環境で,クラスターリソースがオンライン状態でのリストアを有効にするかどうかを,次のパラメーターで指定できます。

表3-9 init.confのパラメーター(クラスターリソースがオンライン状態でのリストアの設定)

パラメーター 説明 設定できる値
(デフォルト値)
CLU_MSCS_RESTORE リストアコマンド実行時にクラスターリソースがオンライン状態でのリストアをする場合にはONLINEを設定します。値が設定されていない場合,またはOFFLINEが設定されている場合はクラスターリソースがオフライン状態でのリストアとなります。 ONLINEまたはOFFLINE
(OFFLINE)
CLU_MSCS_RESTORE_RETRY_TIME
  • リストア処理の内部でクラスターディスクをメンテナンスモードに変更したことを確認するためのリトライ回数の最大値を設定します。
  • 通常はデフォルト値のままで問題ありません。リストア処理がエラーメッセージKAVX0089-Eで失敗する場合に変更してください。
  • 0を設定した場合,クラスターディスクをメンテナンスモードに変更したことが確認できるまでリトライし続けます。
  • CLU_MSCS_RESTOREパラメーターが「ONLINE」の場合に有効です。
0~3600
(18)
CLU_MSCS_RESTORE_RETRY_WAIT
  • リストア処理の内部でクラスターディスクをメンテナンスモードに変更したことを確認するためのリトライ間隔の秒数を設定します。
  • 通常はデフォルト値のままで問題ありません。リストア処理がエラーメッセージKAVX0089-Eで失敗する場合に変更してください。
  • CLU_MSCS_RESTOREパラメーターが「ONLINE」の場合に有効です。
0~3600
(10)

クラスター構成の場合は,リストアを実行する前に,リストア対象のクラスターディスク(Aとする)のメンテナンスモードをオフにしてください。また,そのクラスターディスク(A)がディレクトリーマウントされている場合は,次に該当するクラスターディスクのメンテナンスモードもオフにしてください。

注※
Windowsが,メンテナンスモードがオンになっているクラスターディスクをクラスター化されていないディスクとして扱い,エラーを検知する場合があるためです。

このパラメーターとクラスターリソースの状態の関係を,バックアップ対象ごとに次に説明します。