Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)

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4.5.7 LUをHDLMの管理対象または管理対象外にする(Solaris Clusterを使用していない場合)

この項では,HDLM管理対象デバイスの構成を変更するための手順を説明します。

HDLM管理対象デバイスの構成変更には,HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を使用するので,「7.8 dlmsetconf HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ」も参照してください。

この項の構成
(1) HDLM管理対象デバイスを管理対象外にする
(2) HDLM管理対象外デバイスを管理対象にする

(1) HDLM管理対象デバイスを管理対象外にする

HDLMの管理対象になっているデバイスをHDLMの管理対象外にする方法を,次に示します。

  1. HDLMの管理対象外にするLUのLDEV情報を確認します。
    次のコマンドでLDEV情報を確認します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv
    PathID HDevName              Device LDEV
    ...
    000012 c4t50060E80123EAC60d3 ssd22  VSP_Ex00.416044.000011
    000013 c4t50060E80123EAC60d3 ssd32  VSP_Ex00.416044.000011
    000014 c4t50060E80123EAC60d3 ssd23  VSP_Ex00.416044.000011
    ...
    #
     
    KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
     
  2. HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集します。
    3.5.6 HDLMの新規インストール時のHDLMデバイスの非構成機能」の手順1を参照して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)をテキストエディタで編集します。
  3. HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)にHDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の内容を反映します。
    HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の設定をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)に反映します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetconf -u
     
  4. 再構成オプションを指定してホストを再起動します。
     
    # reboot -- -r
     

(2) HDLM管理対象外デバイスを管理対象にする

HDLMの管理対象外になっているデバイスをHDLMの管理対象にする方法を,次に示します。

  1. HDLMの管理対象にするLUとそのディスクラベルを確認します。
    formatコマンドでHDLMの管理対象にするLUの各パスの情報を確認し,ディスクラベルが設定されていることを確認します。formatコマンドの実行例を次に示します。

    図4-5 formatコマンドの実行例

    [図]

    この例では,網掛けの部分がHDLMの管理対象にするLUのパスの情報です。
    上記の実行例で,LUを選択すると,ディスクラベルが設定されていない場合は,「Disk not labeled. Label it now?」と出力されます。この場合は,yを入力し,ディスクラベルを設定してください。
  2. HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集します。
    HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)内のHDLMの管理対象にするLUの定義をテキストエディタで編集します。
    手順1で確認したHDLMの管理対象にするLUのパスの情報(網掛けの部分)を基に,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)から対応するLUを探して,対応するLUの定義のLDEV属性行の先頭に「#」(シャープ)を付けます。LDEV属性行の先頭にシャープを付けた場合,LDEV属性で示されるLUはHDLMの管理対象になります。
    HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の編集例を次に示します。

    図4-6 /opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconfファイル(編集前)

    [図]

    図4-7 /opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconfファイル(編集後)

    [図]

    網掛けの部分が編集個所です。

    注意事項
    LDEVの行の先頭に「#」の追加以外の編集をしないでください。
  3. 手順2で編集した内容をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)へ反映します。
    dlmsetconfユティリティを実行して,HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)の設定をHDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)に反映します。
     
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetconf -u
     
  4. HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を実行するか,または再構成オプションを指定してホストを再起動します。
    次に実行例を示します。
    • dlmcfgmgrユティリティを実行する場合
       
      # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmcfgmgr -a
       
    • 再構成オプションを指定してホストを再起動する場合
       
      # reboot -- -r