Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


14.14 コピーグループ単位でglobal-active deviceペアを再同期する

指定したコピーグループ単位でglobal-active deviceペアを再同期します。プライマリボリューム側のコピーグループを指定してペアを再同期する方法と、セカンダリボリューム側のコピーグループを指定してペアを再同期する方法があります。コピーグループ内にプライマリボリュームとセカンダリボリュームが混在している場合は、コピーグループを指定してペアの再同期はできません。また、コピーグループ単位でペアの再同期をする場合、同一のコピーグループやコピーグループ内のペアに対して、ほかの処理を同時に行わないでください。
ヒント
  • このAPIは、リクエストヘッダにJob-Mode-Wait-Configuration-Change:NoWaitを指定して実行することをお勧めします。詳細についてはペアの操作の流れの説明を参照してください。
  • global-active deviceペアを使用したデータ移行では、一つのボリュームを異なる二つのボリュームとペアにすることで、運用中のglobal-active deviceペアから移行用ペア、移行先ペアを構成します。この場合、移行用ペア、移行先ペアのペア状態は、コピーが完了しても遷移しないことがあります。このため、移行用ペア、移行先ペアの操作では、リクエストヘッダにJob-Mode-Wait-Configuration-Change:NoWaitを指定して実行してください。詳細についてはペアの操作の流れの説明を参照してください。global-active deviceペアを使用したデータ移行については、マニュアルglobal-active device ユーザガイドを参照してください。
メモ

ストレージシステムがどちらか一方でもVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合で、かつペアを再同期するとき、同時にペアをコンシステンシーグループに新規に登録する操作は、対象のコピーグループ内のペア数が1,000以下のときだけ実行できます。ペアの数が1,000を超える場合は、コピーグループ内のペアをいったんすべて削除したあと、ペアを再作成するときにコンシステンシーグループに登録してください。または、ペアを削除してペアの数を1,000以下にしてから再同期したあとに、削除した分のペアを作成するときにコンシステンシーグループに登録してください。

実行権限

ストレージ管理者(リモートバックアップ管理)

リクエストライン

PUT <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copygroups/<オブジェクトID>/actions/resync/invoke

このAPIはPOSTメソッドでも実行できます。

リクエストメッセージ

オブジェクトID

リモートコピーペアの情報取得で取得したremoteMirrorCopyGroupIdの値を指定します。次のように属性値を連結した形式でも指定できます。

remoteStorageDeviceId>,<copyGroupName>,<localDeviceGroupName>,<remoteDeviceGroupName

属性

説明

remoteStorageDeviceId

string

(必須)リモートストレージシステムのストレージデバイスID

copyGroupName

string

(必須)コピーグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

localDeviceGroupName

string

(必須)ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

remoteDeviceGroupName

string

(必須)リモートストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

クエリパラメータ

なし。

ボディ

再同期だけをする場合のコード例を次に示します。

{
  "parameters": {
    "replicationType": "GAD"
  }
}

S-VOLを指定して、P-VOLとS-VOLを入れ替えて再同期する場合のコード例を次に示します。

{
  "parameters": {
    "replicationType": "GAD",
    "doSwapSvol": true
  }
}

属性

説明

replicationType

string

(必須)ペア種別を指定します。

GADglobal-active device

doSwapSvol

boolean

(任意)どちらのコピーグループを指定してペアを再同期するかを指定します。S-VOL側をローカルストレージシステムとする場合に使用します。

  • true:S-VOL側のコピーグループを指定してペアを再同期する(スワップリシンク)

    S-VOL側のコピーグループを指定してペアの状態が中断(サスペンド)されている場合に使用できます。P-VOLとS-VOLを入れ替えて、新しいP-VOLのデータを新しいS-VOLへコピーします。

  • false:P-VOL側のコピーグループを指定してペアの再同期をする

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。

この属性にtrueを指定する場合、doSwapPvol属性およびisConsistencyGroup属性にtrueを指定できません。

doSwapPvol

boolean

(任意)どちらのコピーグループを指定してペアを再同期するかを指定します。P-VOL側をローカルストレージシステムとする場合に使用します。

  • true:P-VOL側のコピーグループを指定してペアを再同期する(スワップリシンク)

    P-VOL側のコピーグループを指定してペアの状態が中断(サスペンド)されている場合に使用できます。P-VOLとS-VOLを入れ替えて、新しいP-VOLのデータを新しいS-VOLへコピーします。

  • false:P-VOL側のコピーグループを指定してペアの再同期をする

省略した場合、falseが設定されたと見なされます。

この属性にtrueを指定する場合、doSwapSvol属性およびisConsistencyGroup属性にtrueを指定できません。

isConsistencyGroup

boolean

(任意)コンシステンシーグループに未登録の場合、次の指定ができます。

  • true:コンシステンシーグループに新規に登録する
  • false:コンシステンシーグループに未登録のままにする

コンシステンシーグループに登録済みの場合は、この属性の設定値に関わらず登録済みの状態が保持されるため、この属性を指定する必要はありません。なお、falseを指定した場合でもコンシステンシーグループの登録を取り消すことはできません。

コンシステンシーグループに新規に登録する場合はconsistencyGroupId属性も必ず指定します。

コンシステンシーグループの登録状態は、コピーグループ内で統一してください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループに登録されているペアと登録されていないペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

この属性にtrueを指定した場合は、doSwapSvol属性、doSwapPvol属性と同時に指定できません。

consistencyGroupId

int

(任意)コンシステンシーグループIDを10進数で指定します。

コンシステンシーグループに新規に登録する場合は必ず指定します。

fenceLevel

string

(任意)フェンスレベル

isConsistencyGroup属性にtrueを指定した場合に自動でNEVERが設定されます。

copyPace

int

(任意)コピー速度

コピーをする場合のトラックサイズを115の10進数で指定します。数値が大きいほどコピーをする速度が上がります。

注※ ストレージシステムがどちらか一方でもVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合は、コピーグループ内のペア数が1,000以下のときだけ指定できます。

レスポンスメッセージ

ボディ
ジョブオブジェクトを返します。affectedResources以外の属性については、ジョブオブジェクトの説明を参照してください。

属性

説明

affectedResources

再同期したglobal-active deviceペアのコピーグループのURL

Actionテンプレート

GET <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copygroups/<オブジェクトID>/actions/resync

このActionテンプレートでは、オブジェクトIDで指定されたコピーグループのペア種別と、ローカルストレージシステムにあるコピーグループ内のボリュームがP-VOLかS-VOLかによって、指定できる属性だけを返します。

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードの意味を次に示します。そのほかのステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

ステータスコード

メッセージ

説明

412

Precondition Failed

指定したペアの操作ができないことを示します。

コード例

Actionテンプレートを取得する場合

P-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copygroups/836000123789,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupP_,remoteCopyGroupS_/actions/resync

S-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123789/remote-mirror-copygroups/836000123456,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupS_,remoteCopyGroupP_/actions/resync

Actionテンプレートを取得してリクエストを実行する場合

P-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X PUT --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copygroups/836000123789,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupP_,remoteCopyGroupS_/actions/resync/invoke

S-VOL側のストレージシステムを指定するとき

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X PUT --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123789/remote-mirror-copygroups/836000123456,remoteCopyGroup,remoteCopyGroupS_,remoteCopyGroupP_/actions/resync/invoke