Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


13.10 TrueCopyペア/Universal Replicatorペアを作成する

正サイトと副サイトのストレージシステムに、TrueCopyペアまたはUniversal Replicatorペアを作成します。新規にコピーグループを作成してペアを追加する方法と、既存のコピーグループにペアを追加する方法があります。コピーグループを作成する場合は、デバイスグループも作成します。ペアの作成は、正サイトのストレージシステムから実行します。ペアの作成は、リソースをロックしてから実行するか、またはほかのユーザがリソースをロックしていないときに実行してください。
ヒント

このAPIは、リクエストヘッダにJob-Mode-Wait-Configuration-Change:NoWaitを指定して実行することをお勧めします。詳細についてはペアの操作の流れの説明を参照してください。

実行権限

ストレージ管理者(プロビジョニング)およびストレージ管理者(リモートバックアップ管理)

リクエストライン

POST <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copypairs

リクエストメッセージ

オブジェクトID

なし。

クエリパラメータ

なし。

ボディ

TrueCopyペアを作成する場合のコード例を次に示します。

新規にコピーグループを作成してペアを追加する場合

{
  "copyGroupName": "remoteCopyGroup1",
  "copyPairName": "pair1",
  "replicationType": "TC",
  "remoteStorageDeviceId": "836000123789",
  "pvolLdevId": 2108,
  "svolLdevId": 1581,
  "localDeviceGroupName": "remoteCopyGroup1P_",
  "remoteDeviceGroupName": "remoteCopyGroup1S_",
  "isNewGroupCreation": true,
  "fenceLevel": "DATA",
  "isConsistencyGroup": true,
  "consistencyGroupId": 5,
  "copyPace": 10,
  "pathGroupId": 3,
  "doInitialCopy": true,
  "isDataReductionForceCopy": true
}

既存のコピーグループにペアを追加する場合

{
  "copyGroupName": "remoteCopyGroup1",
  "copyPairName": "pair2",
  "replicationType": "TC",
  "remoteStorageDeviceId": "836000123789",
  "pvolLdevId": 2109,
  "svolLdevId": 1582,
  "localDeviceGroupName": "remoteCopyGroup1P_",
  "remoteDeviceGroupName": "remoteCopyGroup1S_",
  "isNewGroupCreation": false,
  "fenceLevel": "DATA",
  "isConsistencyGroup": true,
  "consistencyGroupId": 5,
  "copyPace": 10,
  "doInitialCopy": true,
  "isDataReductionForceCopy": false
}

TrueCopyの場合の属性を次に示します。

属性

説明

copyGroupName

string

(必須)コピーグループ名を1~29文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

ローカル側とリモート側のストレージシステムで一意になるように設定してください。

copyPairName

string

(必須)コピーペア名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

コピーグループ内のストレージシステムで一意になるように設定してください。

replicationType

string

(必須)ペア種別を指定します。

TCTrueCopy

remoteStorageDeviceId

string

(必須)ペアを作成するリモートストレージシステムのストレージデバイスIDを指定します。

pvolLdevId

int

(必須)P-VOLのLDEV番号を10進数で指定します。

svolLdevId

int

(必須)S-VOLのLDEV番号を10進数で指定します。

pathGroupId

int

(任意)パスグループIDを0255の10進数で指定します。

省略した場合、または0を指定した場合は、設定済みのパスグループのうち最小の番号が設定されます。

localDeviceGroupName

string

(任意)ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のローカルストレージシステム側のデバイスグループ名と合わせてください。ローカルストレージシステムで一意である必要があります。

省略した場合、<copyGroupName>P_が設定されます。

remoteDeviceGroupName

string

(任意)リモートストレージシステム側のデバイスグループ名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のリモートストレージシステム側のデバイスグループ名と合わせてください。リモートストレージシステムで一意である必要があります。

省略した場合、<copyGroupName>S_が設定されます。

isNewGroupCreation

boolean

(必須)コピーグループを新規に作成してペアを追加するか、既存のコピーグループにペアを追加するかを指定します。

  • true:新しくコピーグループを作成してペアを追加する
  • false:既存のコピーグループにペアを追加する

isConsistencyGroup

boolean

(任意)作成するペアをコンシステンシーグループに登録するかどうかを指定します。

  • true:コンシステンシーグループに登録する
  • false:コンシステンシーグループに登録しない

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のコピーペアの値と合わせてください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループに登録されているペアと登録されていないペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

省略した場合、falseが設定されます。

consistencyGroupId

int

(任意)コンシステンシーグループIDを0255の10進数で指定します。

コンシステンシーグループに登録する場合に、この値を省略すると、コンシステンシーグループIDは自動で付与されます。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のコピーペアの値と合わせてください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループIDが異なるペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

この属性を指定する場合は、isConsistencyGroup属性にtrueを指定してください。

fenceLevel

string

(必須)フェンスレベル

指定できる値を次に示します。

  • DATA:S-VOLデータ
  • STATUS:S-VOL状態
  • NEVER:なし

copyPace

int

(任意)コピー速度

コピーをする場合のトラックサイズを115の10進数で指定します。数値が大きいほどコピーをする速度が上がります。

省略した場合、3が設定されます。

doInitialCopy

boolean

(任意)ペアを作成するとき、形成コピー(初期コピー)を行うかどうかを指定します。

  • true :形成コピーを行う
  • false:形成コピーを行わない

省略した場合、trueが設定されます。

isDataReductionForceCopy

boolean

(任意)容量削減機能(dedupe and compression)が有効なボリュームでペアを強制的に作成するかどうかを指定します。

容量削減機能が有効なボリュームでペアを作成する場合、必ずtrueを指定します。

  • true:強制的に作成する
  • false:強制的に作成しない

省略した場合、false が設定されます。

注※ 容量削減機能(圧縮または重複排除)が有効なボリュームを使用してペアを作成すると、圧縮または重複排除されたデータをコピーするため、コピーの性能やホストのI/O 性能が低下する場合があります。

Universal Replicatorペアを作成する場合のコード例を次に示します。

新規にコピーグループを作成してペアを追加する場合

{
  "copyGroupName": "remoteCopyGroup2",
  "copyPairName": "pair1",
  "replicationType": "UR",
  "remoteStorageDeviceId": "836000123789",
  "pvolLdevId": 1569,
  "svolLdevId": 2835,
  "pvolJournalId": 13,
  "svolJournalId": 36,
  "localDeviceGroupName": "remoteCopyGroup2P_",
  "remoteDeviceGroupName": "remoteCopyGroup2S_",
  "isNewGroupCreation": true,
  "fenceLevel": "ASYNC",
  "muNumber": 0,
  "consistencyGroupId": 10,
  "doInitialCopy": true,
  "doDeltaResyncSuspend": false,
  "isDataReductionForceCopy": true
}

既存のコピーグループにペアを追加する場合

{
  "copyGroupName": "remoteCopyGroup2",
  "copyPairName": "pair2",
  "replicationType": "UR",
  "remoteStorageDeviceId": "836000123789",
  "pvolLdevId": 1570,
  "svolLdevId": 2836,
  "localDeviceGroupName": "remoteCopyGroup2P_",
  "remoteDeviceGroupName": "remoteCopyGroup2S_",
  "isNewGroupCreation": false,
  "fenceLevel": "ASYNC",
  "consistencyGroupId": 10,
  "doInitialCopy": true,
  "doDeltaResyncSuspend": false,
  "isDataReductionForceCopy": false
}

Universal Replicatorの場合の属性を次に示します。

属性

説明

copyGroupName

string

(必須)コピーグループ名を1~29文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

ローカル側とリモート側のストレージシステムで一意になるように設定してください。

copyPairName

string

(必須)コピーペア名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

ローカル側とリモート側のストレージシステムで一意になるように設定してください。

replicationType

string

(必須)ペア種別を指定します。

URUniversal Replicator

remoteStorageDeviceId

string

(必須)ペアを作成するリモートストレージシステムのストレージデバイスIDを指定します。

pvolLdevId

int

(必須)P-VOLのLDEV番号を10進数で指定します。

svolLdevId

int

(必須)S-VOLのLDEV番号を10進数で指定します。

pathGroupId

int

(任意)パスグループIDを0255の10進数で指定します。

省略した場合、または0を指定した場合は、設定済みのパスグループのうち最小の番号が設定されます。

localDeviceGroupName

string

(任意)ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のローカルストレージシステム側のデバイスグループ名と合わせてください。ローカルストレージシステムで一意である必要があります。

省略した場合、<copyGroupName>P_が設定されます。

remoteDeviceGroupName

string

(任意)リモートストレージシステム側のデバイスグループ名を1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のリモートストレージシステム側のデバイスグループ名と合わせてください。リモートストレージシステムで一意である必要があります。

省略した場合、<copyGroupName>S_が設定されます。

isNewGroupCreation

boolean

(必須)コピーグループを新規に作成してペアを追加するか、既存のコピーグループにペアを追加するかを指定します。

  • true:新しくコピーグループを作成してペアを追加する
  • false:既存のコピーグループにペアを追加する

muNumber

int

(必須)MU(ミラーユニット)番号を03の値で指定します。

この値は、P-VOLとS-VOLで使用します。新しくコピーグループを作成してペアを追加する場合だけ指定できます。

pvolJournalId

int

(必須)P-VOLのジャーナルIDを0255の10進数で指定します。

新しくコピーグループを作成してペアを追加する場合は必ず指定します。

svolJournalId

int

(必須)S-VOLのジャーナルIDを0255の10進数で指定します。

新しくコピーグループを作成してペアを追加する場合は必ず指定します。

consistencyGroupId

int

(任意)コンシステンシーグループIDを0255の10進数で指定します。

新しくコピーグループを作成してペアを追加する場合は、この値を省略すると、コンシステンシーグループIDの値は自動で付与されます。

既存のコピーグループにペアを追加する場合は、既存のコピーペアの値と合わせてください。同じコピーグループ内にコンシステンシーグループIDが異なるペアが混在すると、コンシステンシーグループ単位でペアを正しく操作できません。

fenceLevel

string

(任意)フェンスレベル

自動でASYNCが設定されます。

doInitialCopy

boolean

(任意)ペアを作成するとき、形成コピー(初期コピー)を行うかどうかを指定します。

  • true:形成コピーを行う
  • false:形成コピーを行わない

省略した場合、trueが設定されます。

isDataReductionForceCopy

boolean

(任意)容量削減機能(dedupe and compression)が有効なボリュームでペアを強制的に作成するかどうかを指定します。

容量削減機能が有効なボリュームでペアを作成する場合、必ずtrueを指定します。

  • true:強制的に作成する
  • false:強制的に作成しない

省略した場合、false が設定されます。

doDeltaResyncSuspend

boolean

(任意)3DCマルチターゲット構成の場合に、副サイトのストレージシステム間でデルタリシンクを使用するどうかを指定します。

  • true:デルタリシンクを使用する
  • false:デルタリシンクを使用しない

trueを指定した場合、デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアのジャーナルボリュームを、形成コピーをせずに初期状態で作成します。

省略した場合、falseが設定されます。

注※ 容量削減機能(圧縮または重複排除)が有効なボリュームを使用してペアを作成すると、圧縮または重複排除されたデータをコピーするため、コピーの性能やホストのI/O 性能が低下する場合があります。

レスポンスメッセージ

ボディ
ジョブオブジェクトを返します。affectedResources以外の属性については、ジョブオブジェクトの説明を参照してください。

属性

説明

affectedResources

作成したTrueCopyペアまたはUniversal ReplicatorペアのURL

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X POST --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copypairs