1.12 一般ユーザでREST APIをインストールした環境での運用(Linuxの場合)
一般ユーザの条件
REST APIをインストールできる一般ユーザの条件は次のとおりです。
- ユーザ名に使用できる文字:A~Z a~z 0~9 _ /
- ホームディレクトリを持っていること
システム構成
一般ユーザでREST APIをインストールした場合のシステム構成を次に示します。
- REST APIクライアント
- REST APIサーバへリクエストを発行するクライアントです。REST APIを利用したソフトウェアまたはスクリプトが該当します。
- 管理サーバ
- Configuration Manager REST APIをインストールするサーバです。
- Configuration Manager REST APIサーバ
- REST APIクライアントからREST APIのリクエストを受け付け、ストレージシステムに命令を発行し、実行結果をREST
APIクライアントに返す役割を担うコンポーネントです。
Configuration Manager REST APIでストレージシステム(VSP 5000 シリーズ、VSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900)を管理する場合、Configuration Manager REST APIサーバとPlatform REST APIサーバの両方でストレージシステムを管理します。
- ストレージシステム
- REST APIでの情報取得や構成変更の対象となるストレージシステムです。
- SVPまたはGUM
- ストレージシステムの基本的な管理機能を持つコンピュータです。
- Platform REST APIサーバ
- VSP 5000 シリーズの場合はSVPに、VSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合はGUMに内蔵されているREST APIのサーバです。
- RAID Manager
- ストレージシステムが、VSP G1000、VSP G1500、またはVSP F1500の場合、REST APIを使用するための前提ソフトウェアです。Configuration Manager REST APIサーバがストレージシステムに対して発行した命令を実行します。SVPにデフォルトでインストールされています。
一般ユーザでREST APIを運用する場合の制限について
一般ユーザでREST APIをインストールした環境でREST APIを運用する場合、REST APIの一部の機能に制限があります。rootユーザでREST APIをインストールした場合と、一般ユーザでREST APIをインストールした場合の運用時の差異を次に示します。
項目 |
rootユーザ |
一般ユーザ |
|---|---|---|
管理対象のストレージシステム |
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|
REST APIが使用するプログラム |
|
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ストレージシステムの登録のAPI |
差異がある属性だけを示します。指定できる値は次のとおりです。
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差異がある属性だけを示します。指定できる値は次のとおりです。
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ストレージシステムの情報変更のAPI |
差異がある属性だけを示します。指定できる値は次のとおりです。
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差異がある属性だけを示します。指定できる値は次のとおりです。
|
REST APIサーバの通信モードの変更 |
可 |
不可 |
クラスタ環境の構築 |
可 |
不可 |
OS起動時にREST APIのサービスが自動的に起動するかどうか |
自動的に起動します |
自動的に起動しません |
注※ マイクロコードのバージョンは、80-05-2X-XX/XX以降を使用してください。
- メモ
-
- 1台の管理サーバに配置できるREST APIサーバは1つだけです。1台の管理サーバに、複数のユーザアカウントで、複数のREST APIをインストールしないでください。ユーザアカウントには、rootユーザも含まれます。
- OSを再起動したときは、REST APIのサービスを手動で起動してください。