Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

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10.2.4 トラブルシューティング事例(Windowsのクラスタ環境でデータベースをリストアできない)

Windowsのクラスタ環境で,hcmds64dbコマンドとhcmds64dbtransコマンドのどちらを使っても,データベースをリストアできない場合のトラブルシューティング事例を示します。ここでは,hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースを,hcmds64dbrepairコマンドを使用してリストアする手順について説明します。

データベースのリストアは,実行系ノードで操作します。

考えられる要因

クラスタ環境で,データベースが破損しています。

対処方法

  1. エクスポートしたデータベースのサイズに応じて,次のディレクトリに空き領域を確保します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\tmp
    リストア時,エクスポートで取得したアーカイブファイルはこのディレクトリに展開されます。
  2. 次のコマンドを実行して,Compute Systems Managerのクラスタ運用を一時停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\ClusterSetup\hcmds64clustersrvstate /soff /r グループ名
  3. 次のコマンドを実行して,データベースをリストアします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64dbrepair /trans エクスポートで取得したアーカイブファイル

    trans
    エクスポートで取得したアーカイブファイル>には,hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
  4. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品を停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64srv /stop
  5. 次のコマンドを実行して,Compute Systems Managerのクラスタ運用を開始します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\ClusterSetup\hcmds64clustersrvstate /son /r グループ名
  6. GUIでCompute Systems Managerのタスクの状態を確認します。
    完了していない,またはエラーになっているタスクがあれば,必要に応じてタスクを再作成するか,実行スケジュールを変更してください。
  7. Device ManagerがTuning Managerとリモート接続していた場合は,データベースのリストアによって設定が初期化されるため,再設定します。
  8. Compute Systems ManagerのSystemアカウントのパスワードを変更します。
    hcmds64dbrepairコマンドを実行すると,Systemアカウントのパスワードが初期化されるためです。

関連項目

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