Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


10.2.5 トラブルシューティング事例(Red Hat Enterprise Linuxのクラスタ環境でデータベースをリストアできない)

Red Hat Enterprise Linuxのクラスタ環境で,hcmds64dbコマンドとhcmds64dbtransコマンドのどちらを使っても,データベースをリストアできない場合のトラブルシューティング事例を示します。ここでは,hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースを,hcmds64dbrepairコマンドを使用してリストアする手順について説明します。

データベースのリストアは,実行系ノードで操作します。

考えられる要因

クラスタ環境で,データベースが破損しています。

対処方法

  1. エクスポートしたデータベースのサイズに応じて,次のディレクトリに空き領域を確保します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/tmp
    リストア時,エクスポートで取得したアーカイブファイルはこのディレクトリに展開されます。
  2. クラスタ管理アプリケーションのグループに登録されている,Compute Systems Managerを含むHitachi Command Suite製品のサービスを削除します。
  3. クラスタ管理アプリケーションのグループが,実行系ノードに移動していることを確認します。
    グループが待機系ノードに移動している場合は,実行系ノードに移動します。
  4. 次のコマンドを実行して,データベースをリストアします。
    Hitachi Command Suite 共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64dbrepair -trans エクスポートで取得したアーカイブファイル

    trans
    エクスポートで取得したアーカイブファイル>には,hcmds64dbtransコマンドでエクスポートしたデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。
  5. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品を停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64srv -stop
  6. クラスタ管理アプリケーションのグループから削除したサービスを再登録します。
  7. クラスタ管理アプリケーションで,実行系ノードを選択してクラスタ運用を開始します。
  8. GUIでCompute Systems Managerのタスクの状態を確認します。
    完了していない,またはエラーになっているタスクがあれば,必要に応じてタスクを再作成するか,実行スケジュールを変更してください。
  9. Device ManagerがTuning Managerとリモート接続していた場合は,データベースのリストアによって設定が初期化されるため,再設定します。
  10. Compute Systems ManagerのSystemアカウントのパスワードを変更します。
    hcmds64dbrepairコマンドを実行すると,Systemユーザーのパスワードが初期化されるためです。

関連項目

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2016, Hitachi, Ltd.