Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

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9.9.8 クラスタ環境でデータベースをインポートする(Red Hat Enterprise Linux)

クラスタ構成となっているRed Hat Enterprise Linuxの管理サーバで,データベースをインポートします。

データベースのインポートは,実行系ノードで操作します。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作

クラスタ環境でデータベースをインポートする手順を次に示します。

  1. クラスタ管理アプリケーションのグループが,実行系ノードに移動していることを確認します。
    グループが待機系ノードに移動している場合は,実行系ノードに移動します。
  2. 次のコマンドを実行して,データベースをインポートします。
    参考
    通常は,アーカイブファイルを使用する方法でインポートしてください。
    アーカイブファイルを使用しないでインポートする方法は,バージョン8.1.0以前のCompute Systems Managerからデータベースを移行する場合に,移行元のデータベースの全体容量が2GBを超えているなどの理由で,アーカイブファイルが作成されなかったときに実行します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64dbtrans -import -workpath 作業用ディレクトリ -file アーカイブファイル -type {ALL|<Hitachi Command Suite製品名>} -auto

    workpath
    アーカイブファイルを使用してインポートする場合:
    データベース情報を一時的に配置するための作業用ディレクトリを,絶対パスで指定します。指定するディレクトリの下には,ファイルおよびサブディレクトリがないことを確認してください。
    アーカイブファイルを使用しないでインポートする場合:
    移行元から転送したデータベース情報を格納したディレクトリを指定します。転送したディレクトリの下のファイル構成は変更しないでください。

    file
    アーカイブファイルを使用してインポートする場合,移行元サーバから転送したデータベースのアーカイブファイルを,絶対パスで指定します。アーカイブファイルを使用しないでインポートする場合は,このオプションを指定しないでください。

    type
    原則として,ALLを指定してください。ALLを指定すると,移行先にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースが自動的に選択され,移行されます。
    Compute Systems Managerのデータベースだけインポートする場合は,「HCSM」と指定します。ほかのHitachi Command Suite製品のデータベースを個別にインポートする場合は,各Hitachi Command Suite製品のマニュアルを参照してください。
  3. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品を停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64srv -stop
  4. クラスタ管理アプリケーションのグループから削除したサービスを再登録します。
  5. クラスタ管理アプリケーションで,実行系ノードを選択してクラスタ運用を開始します。
  6. 次のコマンドを実行して,データベースをバックアップします。
    障害が発生した場合に備えて,インポート直後のデータベースをバックアップしておくことをお勧めします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64backups -dir ローカルディスク上のバックアップファイル格納先ディレクトリ -auto

    dir
    データベースのバックアップファイルを格納するローカルディスク上のディレクトリを,絶対パスで指定します。

関連項目

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