Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

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6.7.2 Kerberosサーバと接続するよう設定する

Kerberosサーバと接続するためには,事前作業が必要です。必要な情報を確認したあと,Kerberosサーバの情報を基に管理サーバで接続情報を設定したり,管理クライアントでユーザーアカウントの作成やアクセス制御の設定をしたりします。

事前に確認しておく情報

事前に完了しておく操作

Kerberosサーバと接続するための設定手順を次に示します。

  1. exauth.propertiesファイルで,Kerberosサーバと接続するよう設定します。
  2. 外部認可サーバとも連携する場合は,hcmds64ldapuserコマンドを実行して,情報検索用のユーザーアカウントを登録します。
    Windows:
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64ldapuser /set /dn 情報検索用ユーザーのDN> [/pass 情報検索用ユーザーのパスワード>] /name サーバ識別名
    Linux:
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64ldapuser -set -dn 情報検索用ユーザーのDN> [-pass 情報検索用ユーザーのパスワード>] -name サーバ識別名
    外部認証サーバとだけ連携する場合は,認証時にユーザー情報の検索が実行されないため,この作業は不要です。すでに登録されている場合は,情報検索用のユーザーアカウントを削除してください。
  3. hcmds64checkauthコマンドを実行して,外部認証サーバおよび外部認可サーバに正しく接続できるか確認します。
    Windows:
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64checkauth [/userユーザーID>] [/passパスワード>] [/summary]
    Linux:
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/bin/hcmds64checkauth [-user ユーザーID>] [-pass パスワード>] [-summary]
    userまたはpassオプションを省略した場合は,ユーザーID,パスワードの応答入力を求められます。メッセージの指示に従い入力してください。
  4. 外部認証サーバとだけ連携する場合は,管理クライアントで次の項目を設定します。
    • ユーザーアカウントの作成
    • ユーザーの認証方式の変更
    • 管理対象に対するアクセス制御の設定
    • ユーザーグループの作成
    • ユーザーグループに対するリソースグループの割り当て
    • リソースグループに対するCompute Systems Managerのロールの設定
    管理クライアントでの設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Compute Systems Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
  5. 外部認可サーバとも連携する場合は,管理クライアントで次の項目を設定します。
    • 認可グループの登録
    • 認可グループに対するアクセス制御の設定
    • 認可グループ(ユーザーグループ)に対するリソースグループの割り当て
    • リソースグループに対するCompute Systems Managerのロールの設定
    管理クライアントでの設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Compute Systems Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
  6. 外部認可サーバとも連携する場合は,Kerberosサーバに登録したユーザーアカウントで,Compute Systems Managerにログインします。
    重要
    外部認可サーバに登録したユーザーアカウントの情報をCompute Systems Managerに反映させるために,ログインする必要があります。

外部認証サーバとしてKerberosサーバと管理サーバが接続できるようになります。

関連項目

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