Compute Systems Manager ユーザーズガイド
管理サーバのOSがLinuxの場合,アラートが発生したときに実行するスクリプトコマンドは,次の条件を満たしている必要があります。
- 実行権限を割り当てられた実行形式,またはシェルスクリプトファイルである。
- 使用できる文字数は260文字以内である。
変数を使用する場合は,変数を展開したあとの文字列が,OSの制限値を超えないように指定します。- フルパスが使用されている(PATH環境変数で設定されるパスを除く)。
NFSマウントのディレクトリを指定するには,rootユーザーでアクセスできるように権限を設定します。- コマンドによって表示または更新されるリソースに,rootユーザーによるアクセスが許可されている。
- アラート発生時にLinuxの内部コマンドは実行できない。
Linuxの内部コマンドを実行するには,シェルスクリプトファイルにコマンドを記述します。- カレントディレクトリは,<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ>/uCPSB/CC/server/public/ejb/ComputeSystemsManagerWebServiceである。
- コマンド実行時に有効な環境変数は,Compute Systems Managerのプログラムのサービス起動時のシステム環境変数である。
コマンド実行時には環境変数を読み込みません。- 半角スペースを含むコマンドパスや引数は引用符(")で囲む。
次のコマンドは指定できません。
- 対話が必要なコマンド
ただし,Compute Systems ManagerのCLIのcsm loginコマンドを指定する場合は,パラメーターにユーザー名とパスワードを指定することでログイン時の対話を回避できます。csm loginコマンドについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Compute Systems Manager CLI リファレンスガイド」を参照してください。- 常駐プログラム
- ディスクの準備ができていないリムーバブルディスク上のプログラム
スクリプトコマンドで引数として指定できる変数を,次の表に示します。
変数 説明 %D アラートを受信した日付(YYYY-MM-DD)が出力されます。 %T アラートを受信した時刻(HH:MM:SS)が出力されます。 %M※ アラートが発生したリソースの名称が出力されます。
ホストの場合:<ホスト名>
シャーシまたはブレードサーバの場合:<シャーシ名>
ラックマウントサーバの場合:<サーバ名>
LPARの場合:<ブレードサーバ名>%A アラートが発生したリソースのIPアドレスが出力されます。 %L アラートレベルの文字列が出力されます。
情報の場合:INFO
警告の場合:WARNING
障害の場合:ERROR%I アラートIDの文字列(0xXXXX)が出力されます。 %S※ アラートの内容が出力されます。 %P※ アラートの発生した場所が出力されます。
ホストの場合:SNMP設定編集で設定した発生個所
シャーシまたはブレードサーバの場合:<モジュールの種別名称>-Slot<スロット番号>
ラックマウントサーバの場合:<モジュールの種別名称>
LPARの場合:Server Blade-Slot<スロット番号>-LPAR<LPAR番号>
<スロット番号>はモジュールの種別によって出力されない場合や,複数のスロット番号を連結して出力されることがあります。%H※ アラートが発生したHVMのIDが出力されます。
空文字列で出力される場合があります。%V※ アラートが発生したLPARの名称が出力されます。
空文字列で出力される場合があります。%U※ アラートが発生したLPARの番号が出力されます。
空文字列で出力される場合があります。
- 注※
- この変数は,引用符(")で囲む必要があります。
コマンドの例を次に示します。
- コマンドの引数に変数を指定する。
/test/test.sh %A "%S"
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