Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

2.8.5 SCR構成の場合

ここでは，SCR構成の場合の前提条件および注意事項について説明します。

SCR構成でのバックアップおよびリストアに関する前提条件

SCR構成のデータベースに対して，バックアップを実行するには，次の条件を満たす必要があります。

ソースのMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動している。

SCRが有効になっているストレージグループに対して，すべてのターゲットのレプリケーション状態がHealthyとなっている。

ソースとして設定されたストレージグループに対してVSSを使用したバックアップおよびリストアをサポートします。

注意事項

SCR構成でのシード機能に関する注意事項

SCRのシード機能を使用する場合は，すべてのターゲットに，ソースと同じApplication Agentをインストールする必要があります。

SCRのシード機能を使用する場合，-efオプションでEXG_SCR_SEEDパラメーターの値がONとなっているExchange環境設定ファイルを指定する必要があります。

SCRのシード機能を使用する場合，すべてのターゲットでProtection Managerサービスが起動している必要があります。

SCRのシード機能を使用しないでポイントインタイムリストアを実行した場合，リストア対象のレプリケーション機能は停止されるが，シードおよびレプリケーションの再開は実行されません。リストア後に，シード処理を手動で実行する必要があります。

SCR構成でのシード処理に掛かる時間の算出方法
SCRのシード処理に掛かる時間の算出方法を説明します。
前提条件を次に示します。
シード処理で使用されるネットワークにギガビットイーサネットを使用している。
CPUおよびディスクの性能が十分である。
計算式を次に示します。CPUやディスクの性能によっては，処理時間は計算式で算出された値よりも低くなることがあります。計算式で算出される時間は目安であり，製品の性能を保証するものではありませんのでご注意ください。
1ストレージグループのシード処理に掛かる時間(秒) = (シード処理対象となるデータベース容量(MB) × ターゲット数) / 25(MB/秒)

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