Replication Manager ユーザーズガイド

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9.10.1 コピーペア構成の定義

コピーペア構成の定義について説明します。

この項の構成
(1) コピーペア構成定義ウィザードの起動手順
(2) コピーペアおよびペアグループの作成
(3) ワークフローの保存
(4) コピーグループまたはスナップショットグループの作成(オープン系システム)
(5) アプリケーション連携時のコピーグループの設定例
(6) 複数のコピーグループを持つコンテナの作成(メインフレーム系システム)
(7) ペアグループとコピーグループまたはスナップショットグループの関連付け
(8) タスクの生成(コピーペア構成定義ウィザード)
(9) コピーペア構成定義の確認
(10) 特定のボリュームを基点にしたコピーペア構成の確認
(11) 特定のコピーグループを基点にしたコピーペア構成の確認

(1) コピーペア構成定義ウィザードの起動手順

コピーペア構成定義ウィザードを起動するには,次に示すGUIのコンソールで,アプリケーションエリアの右下に表示されている[コピーペア管理]ボタンをクリックします。

コピーペア構成定義ウィザードを起動するコンソール 実施できる操作
Unpaired LUN一覧
Unpaired LDEV一覧
Unpaired DEVN一覧
新しいボリュームペアを構成できます。これらの一覧にコピーペアは表示されません。
Paired LUN一覧
Paired LDEV一覧
Paired DEVN一覧
既存のボリュームペアを削除または変更できます。これらの一覧にはコピーペアが表示されます。
コピーペア一覧 既存のボリュームペアを削除または変更できます。
コピーグループ一覧 コピーグループを使用してボリュームペアを変更できます。
ストレージグループ一覧 選択したExchange Server 2007のストレージグループに含まれるボリュームのペアを構成できます。
インフォメーションストア一覧 選択したExchange Server 2010,Exchange Server 2013,またはExchange Server 2016のインフォメーションストアに含まれるボリュームのペアを構成できます。
インスタンス一覧 選択したSQL Serverのインスタンスに含まれるボリュームのペアを構成できます。
重要
コピーペア構成定義ウィザードは,ユーザーごとに設定されたユーザーロールによって実行できる操作が限定されます。ユーザーロールについては,「2.3.4 ユーザーロールの設定」を参照してください。
参考
[2. コピーペアの関連付け]画面のデフォルトの表示状態と,それぞれの方法でコピーペア構成定義ウィザードを開始した場合の表示は異なりますが,ウィザードの機能は同じです。

(2) コピーペアおよびペアグループの作成

コピーペア構成を定義するには,最初に新しいペアグループを登録し,ボリュームペアのリストを定義してペアグループに割り当てる必要があります。ペアグループは,コピーペア構成定義ウィザードの[2. コピーペアの関連付け]画面で作成できます。

コピーペアおよびペアグループの作成手順を次に示します。

  1. コピーペアを作成するホストまたはストレージシステム情報を表示します。
  2. 表示されたサブウィンドウで,[LUN一覧]タブ,[DEVN一覧]タブ,または[LDEV一覧]タブ配下の[Unpaired]タブを選択します。
  3. [Unpaired]タブで,コピーペアを作成する正ボリュームを選択し,[コピーペア管理]ボタンをクリックします。コピーペア構成定義ウィザードが起動され,[1. はじめに]画面が表示されます。
    参考
    メインフレーム系コピーペア構成の場合は,複数のunpaired DADを正ボリュームとして選択できます。
  4. ウィザード画面の内容を確認し,[次へ]ボタンをクリックします。[2. コピーペアの関連付け]画面が表示されます。
  5. [コピートポロジー]ペインで,正ボリュームとして定義するボリュームのアイコンを選択し,[グループ追加]ボタンをクリックします。
    ペアグループ追加ダイアログが表示されます。
    重要
    [コピートポロジー]ペインで,ボリュームのアイコンを選択した場合,KAVN00209-Eが出力され,操作に失敗することがあります。このときは,KAVN00209-Eが発生したコピーペア構成定義ウィザードを終了して,次のどちらかの方法でコピーペア構成定義ウィザードを再度起動してください。
    • コピーペア構成定義ビューで編集対象のコピーグループを選択して,アプリケーションバーエリアまたはアプリケーションエリアの[コピーペア管理]ボタンをクリックする。
    • ホストビューから編集対象のコピーグループまたはスナップショットグループを選択して,[コピーペア管理]ボタンをクリックする。
  6. ペアグループ名およびコピー種別を指定し,[OK]をクリックして新規ペアグループを登録します。
    「TI (Snapshot Group)」を選択した場合,スナップショットグループで管理されます。
    登録したペアグループが[コピートポロジー]ペインに表示されます。
  7. [コピートポロジー]ペインでペアグループを選択します。
  8. 選択したペアグループに入れるコピーペア一覧を[<ペアグループ名>の詳細]ペインに定義します。
    コピーペアの定義手順を次に示します。

    1. [<ペアグループ名>の詳細]ペイン配下の[コピーペア一覧]ペインで,正ボリュームを選択します。
    2. [ボリューム選択]ペイン配下の[条件]タブで,候補ボリュームを取得するためのボリューム種別およびオプションのフィルター条件を指定します。
      利用できるフィルター条件は,オープン系システムとメインフレーム系システムのペア構成によって異なります。フィルター条件の設定内容をテンプレートとして保存したり,既存のテンプレートを選択してフィルター条件を適用したりすることもできます。
    3. [適用]ボタンをクリックします。
      絞り込まれた候補ボリューム一覧が[結果]タブに表示されます。
    4. [結果]タブに表示されたツリー構造で,新規コピーペアの正ボリュームまたは副ボリュームとして割り当てる候補ボリュームを選択します。
    5. [追加]ボタンをクリックします。
      選択したボリュームが副ボリュームとして割り当てられ,定義されたコピーペアが[コピーペア一覧]ペインに表示されます。作成する各コピーペアグループに対してこの手順を繰り返します。
      注意
      仮想コマンドデバイスを使用した構成の場合,コピーペア構成定義ウィザードを使用して,構成定義ファイルに定義しているすべてのコピーペアを同時に変更しないでください。構成定義ファイルがいったん削除され,定義された仮想コマンドデバイスに関する情報が消去されます。すべてのコピーペアについて変更する場合は,複数回に分けてコピーペアを変更してください。
      参考
      [図]アイコンまたは[図]アイコンをクリックすると,[ボリューム選択]および[コピーペア一覧]の表示領域をそれぞれ拡大できます。
  9. [次へ]をクリックしてコピーペア構成定義の作成を続行するか,[保存]をクリックして一時的にワークフローを保存します。
重要
コピーペア構成定義ファイルを作成したら,バックアップしてください。また,コピーペア構成定義ファイルを再作成する場合に備えて,コピーペアを構成するボリュームのラベルにコピーグループ名などを設定しておくことをお勧めします。ラベルの設定は,Device Managerサーバを使用して設定してください。
参考
管理者間で作業を引き継ぐ場合など,コピーペア構成定義ウィザードを中断するには,一時的にワークフローを保存すると,そのワークフローを選択してウィザードを再開できます。

(3) ワークフローの保存

次の状況では,コピーペア構成定義を保存する必要があります。

構成定義を一時保存する場合は,任意のウィザード画面の[保存]ボタンを選択します。ワークフローの保存ダイアログが表示されたら,ワークフロー名を指定してから,ウィザードを閉じます。

[エクスプローラ]メニューの[タスク][ワークフロー]で,保存したワークフローのチェックボックスを選択して[ワークフロー編集]ボタンをクリックすると,ウィザードを再開できます。

参考
Modify権限,かつ,ユーザーロールがCopy Pair Administratorであるユーザーが,別のユーザーからワークフローを引き継げるのは,そのワークフローが[3. グループ管理]画面または[4. タスク管理]画面で保存されている場合だけです。

(4) コピーグループまたはスナップショットグループの作成(オープン系システム)

オープン系システムの場合,コピーグループまたはスナップショットグループは,複数のコピーペアをコピーペアグループに割り当てることで作成します。コピーグループまたはスナップショットグループは,コピーペア構成定義ウィザードの[3. グループ管理]画面で作成できます。

重要
コピーペア構成定義ウィザードを使用して新しいコピーグループまたはスナップショットグループを作成する場合,物理的なコマンドデバイスが使用されます。仮想コマンドデバイスの構成情報を使用してコピーグループを作成したい場合は,構成定義ファイルを直接編集してください。

コピーグループまたはスナップショットグループの作成手順を次に示します。

  1. 保存したワークフローからコピーペア構成定義を作成する場合は,次の手順を実行します。

    1. [エクスプローラ]メニューの[タスク][ワークフロー]をクリックします。保存されているワークフローの一覧が表示されます。
    2. ワークフローを選択し,[ワークフロー編集]ボタンをクリックします。
  2. コピーペア構成定義ウィザードの[3. グループ管理]画面で,未割り当て状態のペアグループを選択し,[グループ作成]ボタンをクリックします。
    グループ作成ダイアログが表示されます。
    注意
    コピーグループは,同じアプリケーションのコピーペアだけで構成してください。コピーグループに複数の異なるアプリケーションのコピーペアが混在していると,予期しないレプリカ作成やリストアが実行されることがあります。
  3. コピーグループの場合,コピーグループ名と次に示す構成定義ファイルの情報を指定します。
    • ペア管理サーバの正側ノードおよび副側ノードの組み合わせ
    • 正側および副側のパスグループID
    • MU番号
    • 正側および副側の定義フォーマット
    ペア管理サーバを冗長化した構成の場合,この画面で,ペア管理サーバの正側ノードおよび副側ノードの組み合わせを構成に合わせて設定します。
    ペア管理サーバのノードを指定する場合,既存のHORCMインスタンスを選択するか,HORCM関連情報(インスタンス番号,UDPポート番号およびインスタンス間の通信で使用するホスト名またはIPアドレス)を指定し新規のHORCMインスタンスを作成します。Replication Managerで表示されるHORCMインスタンスについては,「5.7.3 コピーグループ定義で表示されるHORCMインスタンス」を参照してください。
    重要
    バックアップサーバが登録されている場合は,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログで追加したHORCMインスタンスを選択してください。
    参考
    パスグループIDは,正側と副側で同じ値を設定することをお勧めします。
    参考
    HUS100シリーズでは,ストレージシステムで指定できるMU番号の範囲と,Replication Managerで指定できるMU番号の範囲は異なります。指定できるMU番号の範囲については,オンラインヘルプの「グループ作成ダイアログ」を参照してください。
    参考
    仮想IDを使用してコピーペアを管理する場合,ローカルコピーとリモートコピーで定義フォーマットの指定方法が異なります。
    ローカルコピーの場合,ストレージシステムが正側と副側で共通のため,正側だけを指定します。
    リモートコピーの場合,ストレージシステムが正側と副側で異なるため,正側と副側をそれぞれ指定します。
  4. スナップショットグループの場合,スナップショットグループ名を指定します。
    注意
    いったんスナップショットグループを作成したあとで,スナップショットグループ名を変更できません。
  5. [OK]ボタンをクリックします。
    新規のコピーグループまたはスナップショットグループが作成され,[コピーグループ]ペインに表示されます。
  6. 引き続きコピーペア構成定義を作成する場合は,[次へ]ボタンをクリックします。または,[保存]ボタンをクリックして,ワークフローを一時的に保存します。
重要
データベースサーバまたはバックアップサーバに新しくHORCMインスタンスを追加して,コピーグループを新規作成した場合,データベースサーバのApplication Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログの[サーバオプション]タブで,[設定完了時にApplication Agentによって管理されているアプリケーション構成を取得する]チェックボックスをオフにしてください。
参考
管理者間で作業を引き継ぐ場合など,コピーペア構成定義ウィザードを中断するには,一時的にワークフローを保存すると,そのワークフローを選択してウィザードを再開できます。

(5) アプリケーション連携時のコピーグループの設定例

アプリケーションと連携してレプリカを作成したりリストアしたりする場合に,コピーペア構成定義ウィザードでコピーグループを作成するときの設定例を次に示します。

(6) 複数のコピーグループを持つコンテナの作成(メインフレーム系システム)

複数のコピーグループを持つコンテナの作成手順を次に示します。

  1. コピーペアを構成していないボリュームを選択し,コピーペア構成定義ウィザードを起動します。
    コピーペア構成定義ウィザードの起動方法については,「(1) コピーペア構成定義ウィザードの起動手順」を参照してください。
  2. ペアグループを作成し,コピーグループと関連付けます。
    関連付ける際に,コンシステンシーグループIDまたはジャーナルグループIDを指定してください。ペアグループの作成方法については,「(2) コピーペアおよびペアグループの作成」を参照してください。ペアグループとコピーグループを関連付ける方法については,「(7) ペアグループとコピーグループまたはスナップショットグループの関連付け」を参照してください。
  3. コピーペアを構成していないボリュームを選択し,コピーペア構成定義ウィザードを起動します。
  4. ペアグループを作成し,追加コピーグループと関連付けます。
    関連付ける際に,コンシステンシーグループIDまたはジャーナルグループIDを指定してください。最初に追加したコピーペアを構成するボリュームとストレージシステムが同じ場合は,最初に指定したIDと異なるIDを指定してください。

(7) ペアグループとコピーグループまたはスナップショットグループの関連付け

ペアグループとコピーグループまたはスナップショットグループの関連付けの手順について説明します。

  1. 保存したワークフローからコピーペア構成定義を作成する場合は,次の手順を実行します。

    1. [エクスプローラ]メニューの[タスク][ワークフロー]を選択します。
      保存されているワークフローの一覧が表示されます。
    2. 保存されているワークフローを選択し,[ワークフロー編集]ボタンをクリックします。
  2. コピーペア構成定義ウィザードの[3. グループ管理]画面で,新しいコピーグループと関連付けるペアグループを選択します。
  3. [コピーグループ]ドロップダウンリストで,対象コピーグループ,スナップショットグループまたはコンテナを選択します。
    参考
    メインフレーム系のペア構成を定義する場合,[コピーグループ]ドロップダウンリストに一覧で表示するコピーグループは,メインフレーム系ホストに割り当てられたデータセットによって決定されます。データセットを割り当てていない場合,またはReplication Managerがこの情報を読み出さない場合,関連コピーグループは一覧に表示されません。
  4. メインフレーム系のペアを構成する場合,[CTGID/JNLGID]で,コピーペアのコンシステンシーグループIDやジャーナルグループIDを指定します。
    コンシステンシーグループIDおよびジャーナルグループIDについては,「5.7.1 コピーグループまたはスナップショットグループ定義の概要」を参照してください。
  5. [適用]ボタンをクリックします。
    カスケード構成の場合,カスケード元のコピーグループまたはスナップショットグループから[適用]を実行してください。
    関連付けられたペアグループに属するコピーペアが[コピーペア一覧]ペインに表示されます。
    重要
    オープン系システムの場合,[コピートポロジー]ペインで示されたどれかのコピーグループまたはスナップショットグループに,次の状態のコピーグループまたはスナップショットグループが含まれていると,[適用]を実行できません。
    • カスケード先の正ボリュームが,カスケード元の副ボリュームとして共有されていない
    • デバイスグループで定義されたコピーグループ
    参考
    オープン系システムでコピーグループの場合,自動で設定されたコピーペア名を任意の名称に変更できます。コピーペアを選択して[コピーペア名編集]ボタンをクリックし,コピーペア名の編集ダイアログで名称を編集してください。なお,いったんコピーペアを作成したあとで,コピーペア名を変更することはできません。スナップショットグループの場合は,コピーペア名は設定できません。
    参考
    メインフレーム系のペア構成の場合,[コピーペア一覧]に表示されるコピーペアはコンシステンシーグループIDまたはジャーナルグループIDごとに集計されます。コンテナに複数のIDが割り当てられている場合,コピーグループはコンテナになります。
  6. [次へ]ボタンをクリックします。
    特定のコピーグループまたはスナップショットグループに対応するタスクが,[4. タスク管理]画面に表示されます。
参考
コピーグループまたはスナップショットグループに割り当てられているペアグループを解放するには,解放するペアグループを[コピーペア一覧]で選択し[解放]ボタンをクリックします。

(8) タスクの生成(コピーペア構成定義ウィザード)

次の条件をすべて満たす場合は,副ボリュームを隠ぺいするために事前にApplication Agentを設定しておく必要があります。

Application Agentの設定内容を次に示します。

タスクの生成手順を次に示します。

  1. コピーペア構成定義ウィザードの[4. タスク管理]画面で,タスクの[図]アイコンをクリックするか,タスクのチェックボックスを選択して,[タスク編集]ボタンをクリックします。
    タスク編集ダイアログが表示されます。このダイアログで,ペアの作成を変更する実行オプションを設定できます。
    参考
    デフォルトの実行オプションは即時です。
  2. [タスクオプション]タブで,[実行要求時間]オプションの選択によって実行スケジュールを編集します。
    重要
    タスクをスケジュール実行する場合,スケジュールした時刻と実際にタスクが実行される時刻に,最大5分程度の差異が生じる場合があります。
  3. コピーグループの場合,コピーペアを作成しないで,構成定義ファイルの作成だけを実行するときは,[構成定義ファイル修正のみ(ペア作成はしない)]チェックボックスを選択します。スナップショットグループの場合は,次の手順に進んでください。
    参考
    メインフレーム系のペア構成中は,Replication Managerが実行できるのはコピーペア構成の定義だけであるため,このオプションは常に有効です。コピーペア構成定義の完成時に,Replication Managerでメインフレーム系のコピーペアは作成されません。
  4. オープン系システムのペア構成の場合,[コピーペア設定]タブで対象のコピーペアを選択し,コピーペア設定のオプションを有効または無効にします。
    重要
    Exchange Serverのデータベースのレプリカ用にコピーペアを作成する場合は,[Read disable (secondary)]チェックボックスを選択してください。
    重要
    Universal Replicatorのコピーペアを作成する場合,[ジャーナルグループID (P)]ドロップダウンリストまたは[ジャーナルグループID (S)]ドロップダウンリストに,使用済みのジャーナルグループIDも表示されることがあります。この場合,未使用のジャーナルグループIDを選択してください。
    使用済みのジャーナルグループIDを選択してコピーペアを作成すると,KAVN00469-Eのメッセージが出力されて,タスクが失敗します。未使用のジャーナルグループは,オープンサブウィンドウの[JNLG 一覧]タブで確認してください。[属性]が「Initial」のジャーナルグループが未使用のジャーナルグループです。
    参考
    コピーグループでCTGオプションを指定する場合,コンシステンシーグループIDを指定できます。この場合,[Assign CTG for At-Time Split]チェックボックスまたは[Assign CTG]チェックボックスを指定して,[CTGID]ドロップダウンリストからコンシステンシーグループIDを選択してください。
    スナップショットグループの場合,コンシステンシーグループIDの指定はできません。
    CTGオプションを有効にしたスナップショットグループを作成した場合,使用されたコンシステンシーグループIDをReplication Managerで表示するにはストレージシステム情報の更新が必要です。
    CTGオプションを指定したコピーペアの作成の詳細については,「5.11.2 CTGオプション付きコピーペアの作成(オープン系システム)」を参照してください。
    参考
    [コピーペア設定]タブは,メインフレーム系システムのタスク編集時には表示されません。
  5. コピーグループで,タスク種別が「modify file」または「modify file + create」でバックアップサーバが登録されている場合に,レプリカを管理するときは,副ボリュームを隠ぺいします。
    [副ボリュームを隠ぺいする]チェックボックスを選択してください。
    参考
    副ボリュームをまとめて隠ぺいすることもできます。コピーペア作成のタスクが成功したあとで,副ボリュームを隠ぺいしてください。副ボリュームをまとめて隠ぺいする場合は,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,[バックアップサーバがマウントされていないレプリカにアクセスするのを禁止]チェックボックスを選択して,ドロップダウンリストから「レプリカを隠ぺいする」を選択してください。
  6. タスク種別が「modify file」または「modify file + delete」でバックアップサーバが登録されている場合に,レプリカを管理しているときは,副ボリュームの隠ぺいを解除します。
    [副ボリュームを隠ぺい解除する]チェックボックスを選択してください。
    重要
    複数世代のコピーグループまたはスナップショットグループがある場合,一部のコピーグループ,スナップショットグループまたはコピーペアを削除するときは,タスクの作成が完了したあとに次の手順を実行してください。

    1. Storage Navigatorにログインして,対象のコピーペアに利用していた副ボリュームのフォーマットを実行します。
    2. Windowsに認識させるために,バックアップサーバ上でdiskpart.exerescanコマンドを実行します。
    参考
    次の場合は,コピーペア削除のタスクを実行する前に,副ボリュームの隠ぺいをまとめて解除することができます。
    • バックアップサーバが管理するすべてのコピーペアを削除する場合は,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,[バックアップサーバがマウントされていないレプリカにアクセスするのを禁止]チェックボックスを選択してドロップダウンリストから「レプリカの隠ぺいを解除する」を選択してください。
    • バックアップサーバが管理する一部のコピーペアを削除する場合は,次の手順で副ボリュームの隠ぺいを解除してください。Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログのバックアップサーバのレプリカタスクオプションで,副ボリュームの隠ぺいを解除すると,リストアでエラーになるおそれがあります。
      1. バックアップサーバ上でRAID Managerのraidvchkset -vgコマンドを実行して,対象のコピーペアの隠ぺいを解除します。raidvchksetコマンドの使用方法については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
      2. 対象のコピーペアを削除します。
      3. Storage Navigatorにログインして,対象のコピーペアに利用していた副ボリュームのフォーマットを実行します。
      4. Windowsに認識させるために,バックアップサーバ上でdiskpart.exerescanコマンドを実行します。
  7. [次へ]ボタンをクリックします。
    [5. 確認]画面が表示されます。
  8. 指定したコピーペアに対する構成定義およびタスクを確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [6. 完了]画面が表示されます。
  9. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで設定した内容がタスクおよびワークフローとして登録されます。ウィザードの途中でワークフローを保存していた場合には,そのワークフローに上書きされます。
    注意
    システム日付が2月1日,4月1日,6月1日,9月1日または11月1日のときに,タスク一覧からスケジュールを設定すると,画面が応答を返さなくなることがあります。
    この現象が発生した場合は,次の手順を実行してください。この手順を実行しない場合,次回のレプリカタスクの作成や編集時にRPM-24102のメッセージが出力されて,操作が失敗するおそれがあります。

    1. データベースサーバのWindowsタスクスケジューラを起動します。
    2. [プロセス]タブのイメージ名が「drmjobsch.exe」であるプロセスを選択します。
    3. [プロセスの終了]ボタンをクリックします。
    参考
    タスクおよびワークフローは,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]および[タスク][ワークフロー]から参照できます。
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり編集したりできます。

(9) コピーペア構成定義の確認

コピーペア構成定義の確認手順を次に示します。

  1. ペア管理サーバを選択します。
    [エクスプローラ]メニューの[リソース][コピーペア構成定義]を選択するか,[共通ビュー][サイト]を選択します。構成を確認するコピーペアを含むペア管理サーバを選択します。
  2. オブジェクトツリーノードを展開します。ナビゲーションエリアにあるペア管理サーバのツリーノードを展開します。

    図9-1 コピーペア構成定義のツリービューの例(オープン系システムの場合)

    [図]

    図9-2 コピーペア構成定義のツリービューの例(メインフレーム系システムの場合)

    [図]

  3. コピーペア構成を確認します。
    構成定義ファイルまたはコピーグループ定義ファイル(プレフィックス)に定義されているコピーグループを確認します。コピーグループを選択すると,そのコピーグループに属するコピーペアの一覧を確認できます。

(10) 特定のボリュームを基点にしたコピーペア構成の確認

特定のボリュームを基点にしたコピーペア構成の確認手順を次に示します。

  1. ホストまたはストレージシステムを選択します。
    [エクスプローラ]メニューの[リソース][ホスト][リソース][ストレージシステム],または[共通ビュー][サイト]を選択します。構成を確認するコピーペアを含むホストを選択して情報を表示します。ホストではなくストレージシステムを選択した場合には,プラットフォーム(メインフレーム系システムまたはオープン系システム)も選択します。
    必要に応じて,[構成の更新]ボタンをクリックして構成情報を更新してください。ローカルDevice Managerが管理するホストまたはストレージシステムの場合は,自動的に更新されるため,構成情報を更新する必要はありません。
  2. ボリュームを選択します。
    表示された一覧から,コピーペア構成を確認したいボリューム(LUNまたはDEVN)を選択して,情報を表示します。ストレージシステムがメインフレーム系システムに接続している場合には,機種に応じてLDKCおよびCUを選択してから,ボリュームを選択します。
  3. コピーペア構成を確認します。
    選択したボリュームに関連するコピーペアの一覧で,コピーペア構成を確認します。

(11) 特定のコピーグループを基点にしたコピーペア構成の確認

特定のコピーグループを基点にしたコピーペア構成の確認手順を次に示します。

  1. ホストまたはペア管理サーバを選択します。
    [エクスプローラ]メニューの[リソース][ホスト][リソース][コピーペア構成定義],または[共通ビュー][サイト]を選択します。構成を確認するコピーペアを含むホストまたはペア管理サーバを選択して情報を表示します。
  2. 構成定義ファイルまたはコピーグループ定義ファイルを選択します。
    表示された一覧から,構成を確認するコピーペアを含む構成定義ファイルまたはコピーグループ定義ファイル(プレフィックス)を選択します。コピーグループの一覧が表示されます。オープン系ホストの場合は,[コピーグループ一覧]タブをクリックします。
  3. コピーグループを選択します。
    構成を確認したいコピーペアを含むコピーグループを一覧から選択して情報を表示します。
  4. コピーペア構成を確認します。
    選択したコピーグループに属するコピーペアの一覧で,コピーペア構成を確認します。[コピーグループの関連]タブをクリックすると,選択したコピーグループを含む,カスケードしているコピーグループの一覧を確認できます。

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