Replication Manager ユーザーズガイド
ボリュームスキャンについて説明します。
- この項の構成
- (1) ボリュームスキャンの概要
- (2) ボリュームスキャンの種別
- (3) ボリュームスキャンでボリューム範囲を追加する場合の注意事項
- (4) ボリューム範囲一覧へのボリューム範囲の追加
- (5) ボリュームスキャンの実行
- (6) 削除できないボリューム範囲
- (7) ボリューム範囲一覧からのボリューム範囲の削除
ボリュームスキャンは,Replication Managerがコピーペア定義用ボリュームの一覧を認識するために使用するメインフレーム系の検出プロセスの一部です。メインフレームボリュームの検出に使用できるスキャンには3種類あります。3種類のスキャン方法については,「(2) ボリュームスキャンの種別」を参照してください。
Replication Managerは,次に示すスキャン方法のうち,どれか1つを使ってボリュームを検出します。
ローカルスキャン(Gen'ed) この方法では,指定したDEVN/VOLSERの範囲でメインフレーム系ホストが認識しているボリュームを検出します。 ローカルスキャン(Non Gen'ed) この方法では,指定したストレージシステムおよびLDEVの範囲でボリュームを検出します。この方法では,メインフレーム系ホストに認識されていないボリュームでも検出します。前提として,スキャン対象のストレージシステムのローカルスキャン(Gen'ed)が実行済みである必要があります。 リモートスキャン この方法では,指定したストレージシステムおよびLDEVの範囲でボリュームを検出します。スキャン対象のストレージシステムにルートリストおよびコマンドデバイスが設定されている必要があります。この方法では,Business Continuity Managerがサイトに存在しない場合でもリモートボリュームを検出します。
参考
- ボリュームの検出に使用するスキャン種別の優先順位は,ローカルスキャン(Gen'ed),ローカルスキャン(Non Gen'ed),リモートスキャンの順です。
(3) ボリュームスキャンでボリューム範囲を追加する場合の注意事項
ボリューム範囲を追加する場合の注意事項を次に示します。
- 重複しているボリューム範囲は指定できません。
すでに同じホストからスキャンされてディスク構成定義ファイルに格納されているボリュームは,ボリューム範囲として追加できません。- NGスキャンまたはリモートスキャンを選択した場合,ボリュームスキャン時にダミーデバイス番号の値がFFFFを超えてしまうダミーデバイス番号の開始値は指定できません。
- バージョン6.6.1のBusiness Continuity Managerを使用している場合,Replication Managerでのボリュームスキャンは正しく動作しません。RPM-00539のメッセージが出力されて操作が失敗します。
バージョン6.6.1のBusiness Continuity Managerで作成したディスク構成定義ファイルは,Replication Managerで編集できません。バージョン6.7以降のBusiness Continuity Managerでディスク構成定義ファイルを編集したあと,Replication Managerでボリュームスキャンを実行してください。
ボリューム範囲一覧へのボリューム範囲の追加手順を次に示します。
- BC Manager / Mainframe Agentサブウィンドウの[ディスク構成一覧]タブにディスク構成定義ファイルの一覧を表示します。
ディスク構成定義ファイルの表示方法については,「(1) ディスク構成定義ファイルの表示」を参照してください。- [ディスク構成一覧]タブで,編集したいディスク構成定義ファイルの
アイコンをクリックします。
ディスク構成の編集 - <ディスク構成定義ファイル名>ダイアログが表示されます。- [ボリューム範囲一覧]タブを選択します。
- [ボリューム範囲]の[種別]ドロップダウンリストで範囲種別を選択します。
[種別]ドロップダウンリストに表示されるオプションはスキャン種別(ローカルスキャン(Gen'ed),ローカルスキャン(Non Gen'ed),またはリモートスキャン)に依存します。Replication Managerがどのようにしてスキャン種別を決定するかについては,「(2) ボリュームスキャンの種別」を参照してください。- [ボリューム範囲]の[ボリューム]で開始/終了ボリューム番号を指定します。
- ローカルスキャン(Non Gen'ed)またはリモートスキャンの場合,[ボリューム範囲]で次の項目を指定します。
- [ストレージシステム]ドロップダウンリストでストレージシステムを選択します。
- [ダミーデバイス番号]でダミーデバイス番号の開始番号を指定します。
- [追加]ボタンをクリックします。
指定したボリューム範囲が[ボリューム範囲一覧]に追加されます。
ボリュームスキャンの実行手順を次に示します。
- Replication Managerが管理しているディスク構成定義ファイルの一覧を表示します。詳細については,「(1) ディスク構成定義ファイルの表示」を参照してください。
- ディスク構成定義ファイルを選択します。
- スキャンのボリューム範囲を選択します。詳細については,「(4) ボリューム範囲一覧へのボリューム範囲の追加」を参照してください。
- ディスク構成定義ファイルの配布対象のホストを選択します。詳細については,「(3) ディスク構成定義ファイルの配布対象の選択」を参照してください。
- 情報を確認してから[OK]ボタンをクリックして,ボリュームスキャンを開始します。
スキャン処理には,ある程度時間が掛かることがあります。ボリュームスキャンの完了後,Replication Managerが検出したボリュームを確認できます。検出したボリュームを確認する方法については,「(3) DEVN情報の表示(メインフレーム系システム)」または「(3) LDEV情報の表示(メインフレーム系システム)」を参照してください。
次に示すボリューム範囲は削除できません。
- コピーグループに属しているボリュームを含んでいるボリューム範囲は削除できません。
- 配布先のスキャン済みディスク構成定義がコピーグループに含まれている(配布先のスキャン情報を参照しているペアが存在する)場合,配布元の該当するスキャン範囲は削除できません。
- リザーブされているボリュームを含んでいるボリューム範囲は削除できません。
- 配布先のスキャン済みディスク構成定義にリザーブされているボリュームが含まれている(配布先のスキャン情報のボリュームがリザーブされている)場合,配布元の該当するスキャン範囲は削除できません。
ボリューム範囲一覧からのボリューム範囲の削除手順を次に示します。
- BC Manager / Mainframe Agentサブウィンドウの[ディスク構成一覧]タブにディスク構成定義ファイルの一覧を表示します。
ディスク構成定義ファイルの表示方法については,「(1) ディスク構成定義ファイルの表示」を参照してください。- [ディスク構成一覧]タブで,編集したいディスク構成定義ファイルの
アイコンをクリックします。
ディスク構成の編集 - <ディスク構成定義ファイル名>ダイアログが表示されます。- [ボリューム範囲一覧]タブをクリックします。
- [ボリューム範囲一覧]ペインで,ボリューム範囲一覧から削除したいボリューム範囲のチェックボックスを選択します。
- [削除]ボタンをクリックします。
指定したボリューム範囲が[ボリューム範囲一覧]から削除されます。
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