Replication Manager ユーザーズガイド
Exchange Serverのデータベースのレプリカの作成手順について説明します。
- この項の構成
- (1) レプリカ作成の流れ
- (2) レプリカ作成ウィザードの概要
- (3) レプリカ作成ウィザードの起動に関する要件
Exchange Serverのデータベースのレプリカを作成するには,レプリカ作成ウィザードを使用します。レプリカを作成する日時もスケジューリングできます。
レプリカ作成ウィザードを完了すると自動でタスクが登録されます。登録されたタスクは,編集したりキャンセルしたりできます。
レプリカの作成の流れを次の図に示します。
Replication Managerでは,アプリケーションと連携してデータベースのレプリカを作成するためのレプリカ作成ウィザードを提供しています。このウィザードでは,ボリュームとリソースの関連を意識することなく,アプリケーション視点でレプリカを作成できます。
レプリカ作成ウィザードでは,次の操作を実行できます。
- レプリカ作成タスクの新規作成
- 既存のレプリカ作成タスクのオプションの編集
- 既存のレプリカ作成タスクへのレプリカ対象の追加
- 既存のレプリカ作成タスクからのレプリカ対象の削除
参考
- タスクは,コピーペア構成定義の作成タスクや編集タスク,コピーペア状態を変更するタスク,レプリカ管理のタスクを含め,合計1,000まで登録できます。
レプリカ作成ウィザードの起動時には,次に示す要件をすべて満たしている必要があります。
- レプリカを作成するためのコピーペアが存在すること。
コピーペアが存在していない場合は,コピーペア構成定義ウィザードやRAID Managerなどを使用して作成してください。
重要
- Exchange Serverのデータベースのレプリカ用にコピーペアを作成する場合は,タスク編集ダイアログの[コピーペア操作]タブで[Read disable (secondary)]チェックボックスを選択してください。
- アプリケーションビューからコピーペア構成定義ウィザードを使用してコピーペアを作成した場合に,データベースサーバに最新の構成情報が反映されていること。
アプリケーションビューで該当するデータベースサーバを選択して[ホスト情報更新]ボタンをクリックし,情報を更新しておいてください。- 1つのコンシステンシーグループ内に複数のストレージグループまたはインフォメーションストアが存在する場合,すべてのストレージグループまたはインフォメーションストアをレプリカの作成対象として選択すること。
コンシステンシーグループ内の一部のストレージグループまたはインフォメーションストアだけを選択してレプリカ作成ウィザードを起動した場合,タスクの実行時にエラーが発生します。- レプリカ作成対象の副ボリュームがマウントされていないこと。
- ローカルコピーでマルチターゲット構成になっているコピーペアを使用してレプリカを作成する場合は,世代間のコピーペア数が等しいこと。
- データベースサーバのApplication Agentの設定時に,バックアップサーバを指定済みであること。
- DAG構成でパッシブメールボックスデータベースコピーのレプリカを作成する場合,次に示す要件をすべて満たしていること。
- レプリカ作成の対象となるパッシブメールボックスデータベースコピーに対応するアクティブメールボックスデータベースコピーがマウントされていること。
- レプリカ作成を実行するExchange ServerのMicrosoft Exchange Replication Serviceが起動していること。
- レプリカ作成の対象となるパッシブメールボックスデータベースコピーのExchange Serverレプリケーション機能の状態が,「Healthy」になっていること。
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