Replication Manager ユーザーズガイド

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6.2.1 レプリカの運用時の前提条件および注意事項(Exchange Server)

Exchange Serverのレプリカの運用時の前提条件および注意事項を示します。運用前に確認してください。

Exchange ServerおよびSQL Serverのレプリカ運用時に共通する注意事項については,「6.1.3 レプリカの運用時の注意事項(Exchange ServerおよびSQL Server)」を参照してください。

この項の構成
(1) レプリカの運用時の前提条件
(2) レプリカの運用時の注意事項
(3) 複数のストレージグループおよびインフォメーションストアに対するレプリカの運用時の注意事項
(4) データベースサーバの構成変更時の注意事項

(1) レプリカの運用時の前提条件

Exchange Serverのデータベースを構成するファイルは,コピーペアとして定義されたボリュームに格納してください。

レプリカの作成元となる,Exchange Serverのデータベースを構成するファイル(ストレージグループまたはインフォメーションストアの対象ファイル)を次に示します。

注※ トランザクションログファイルとチェックポイントファイルは,データファイルと同じボリュームに格納することはできません。

(2) レプリカの運用時の注意事項

レプリカの作成,リストアなど,レプリカを運用する場合の注意事項を次に示します。

(3) 複数のストレージグループおよびインフォメーションストアに対するレプリカの運用時の注意事項

レプリカの情報は,コピーペアをキーにして管理されています。レプリカの作成のしかたによっては,副ボリュームにバックアップデータがあってもリストアできなくなる場合があります。別々のボリュームに格納された次の2つのオブジェクト(ストレージグループまたはインフォメーションストア)を例に説明します。

次のようにレプリカ作成を実施したとします。

  1. オブジェクトA,オブジェクトBを一括してレプリカを作成する。
  2. オブジェクトAだけレプリカを作成する。

手順2のように,オブジェクトAだけのレプリカを作成するとき,オブジェクトAが含まれる古いレプリカ情報は消去されます。つまり,オブジェクトBのレプリカ情報も消去されるので,オブジェクトBは副ボリュームにバックアップデータがあっても,リストアできなくなります。

オブジェクトBをリストアする場合,手順1で作成したレプリカからオブジェクトBをリストアしたあと,手順2で作成したレプリカからオブジェクトAのデータをリストアしてください。

(4) データベースサーバの構成変更時の注意事項

次のどれかの操作を実施してアプリケーションの構成を変更した場合は,アプリケーションビューで該当するデータベースサーバを選択して[ホスト情報更新]ボタンをクリックし,情報を更新してください。レプリカの対象かどうかに関係なく,アプリケーションの構成変更時には,情報を更新する必要があります。

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