Replication Manager ユーザーズガイド

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5.12.1 タスクとは

タスクは,コピーペア状態を変更したり,指定したスケジュールに基づいてコピーペア,コピーグループまたはスナップショットグループを作成したりする作業のことで,コピーグループ単位またはスナップショットグループ単位で管理します。タスクは,コピーペア構成定義ウィザード,コピーペア状態の変更ウィザード,レプリカの作成ウィザード,リストアレプリカウィザードでコピーペア操作やレプリカ管理操作を実施したときに自動で生成されます。

タスクに定義した操作の実行方法は次のとおりです。

Replication Manager CLIからタスクを実行する方法については,「B.1 Replication Manager CLIの実行方法」および「B.2 Replication Manager CLIを使ったタスク管理」を参照してください。

なお,スケジュールが設定されたタスクの実行日時にReplication Managerが停止していた場合は,次のタイミングでタスクが実行されます。

実行間隔を指定してタスクのスケジュールを設定していた場合
Replication Managerを再起動したあとの次の実行日時にタスクが実行されます。

実行間隔を指定しないで,一度だけタスクを実行する予定だった場合
Replication Managerを再起動したあとにタスクが実行されます。

コピーペア構成定義の作成時には,タスクと同様,ワークフローが自動で生成されます。ワークフローは,マルチターゲット構成やカスケード構成などの場合に関連するタスクをまとめたもので,構成するコピーグループ全体を1つの単位として管理します。例えば,次の図のようにマルチターゲット構成を組むコピーグループA,B,およびカスケード構成を組むコピーグループC,Dをそれぞれ作成する場合には,それぞれのワークフローと,ワークフローごとにコピーグループ単位のタスクが2つずつ生成されます。

図5-9 コピーペア構成定義のタスクおよびワークフローの生成例

[図]

参考
ストレージシステムのリソースの管理者とホストの業務管理者が別の担当者である場合などに,コピーペア作成のウィザードの途中でいったん作業状態をワークフローとして保存し,管理者間でそのワークフローを引き継ぐこともできます。この場合には,ウィザードが完了した時点で,タスクは新規に生成され,一時保存されたワークフローは上書きされます。
参考
次の条件をすべて満たす場合は,タスクを再作成する必要があります。
  • タスク生成後に,コピーペアを構成しているポート番号,ホストグループ,またはペア管理サーバのWWN/iSCSIネームを変更した場合。
  • コピーペア構成定義ウィザード,またはコピーペア状態の変更ウィザードで生成されたタスクで,かつ,タスクの状態が「実行可能」のうち,実行種別が「即時」または「スケジュール」のタスク。

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