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N.4 TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集方式

TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータは,SVPが保持しているパフォーマンスデータから収集します。

Collection Intervalごとの一定期間を収集範囲として,収集範囲に含まれるSVPが保持しているパフォーマンスデータをまとめて収集します。たとえば,収集範囲が1時間の場合で,SVPのサンプリング間隔が1分のときは,SVPが保持している分単位のパフォーマンスデータを1時間分まとめて収集します。

Collection Intervalごとの収集範囲は,収集済みパフォーマンスデータの前回の収集完了時刻+1分から現在時刻までです。たとえば,現在時刻が11:00でCollection Intervalが3,600秒(1時間)の場合,10:00までのパフォーマンスデータを10:00時点で収集済みのときは,次の収集タイミングである11:00に10:01から現在時刻までのパフォーマンスデータを収集します。

図N-1 TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集方式(現在時刻が11:00でCollection Intervalが1時間のとき)

[図]

もしこの際に,10:30以降のパフォーマンスデータの収集に11:00時点で失敗した場合,次の収集タイミングである12:00に,収集に失敗した時刻である10:30から現在時刻までのパフォーマンスデータを収集します

注※
TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集範囲の上限は2時間です。収集に失敗した時刻から現在時刻までが2時間を超えた場合,現在時刻から2時間さかのぼった時刻までしか収集できません。

図N-2 TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集方式(現在時刻が12:00で11:00時点の収集で10:30以降のパフォーマンスデータの収集に失敗していた場合)

[図]

また,収集範囲に含まれていても,SVPが保持していない期間のパフォーマンスデータは収集できません。

たとえば,現在時刻が11:00でCollection Intervalが3,600秒(1時間)の場合,10:00までのパフォーマンスデータを収集済みのときは,次の収集タイミングである11:00に10:01から現在時刻までのパフォーマンスデータを収集します。しかし,SVPが10:01から10:29までのパフォーマンスデータを保持していない場合は,10:30から現在時刻までのパフォーマンスデータしか収集できません。

図N-3 TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集方式(現在時刻が11:00でSVPが10:01から10:29までのパフォーマンスデータを保持していない場合)

[図]

同様に,SVPが10:30から現在時刻までのパフォーマンスデータを保持していない場合は,10:01から10:29までのパフォーマンスデータしか収集できません。

図N-4 TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータの収集方式(現在時刻が11:00でSVPが10:30から現在時刻までのパフォーマンスデータを保持していない場合)

[図]

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