Tuning Manager - Agents
Performance Managementのコマンドの実行に関するトラブルの対処方法を次に示します。
- この項の構成
- (1) jpctool service list(jpcctrl list)コマンドを実行すると稼働していないサービス名が出力される
- (2) jpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行すると,指定したStoreデータと異なるデータが出力される
- (3) 削除したエージェントが表示される
- (4) Tuning Manager serverに接続しているHTM - Agent for RAIDに対して,jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドまたはjpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行すると,コマンドの実行に失敗する場合がある
- (5) jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドによるStoreデータベースのバックアップに失敗し,KAVE06018-Wメッセージが出力される
- (6) jpcspm stop(jpcstop)コマンドを実行した場合に,KAVE06008-Iメッセージを出力しないで,jpcspm stop(jpcstop)コマンドが終了する
(1) jpctool service list(jpcctrl list)コマンドを実行すると稼働していないサービス名が出力される
考えられる要因およびその対処方法を次に示します。
- Performance Managementのプログラムのサービス情報を削除しないでPerformance Managementのプログラムをアンインストールした
Performance ManagementのプログラムをアンインストールしてもPerformance Managementのプログラムのサービス情報はデータベースに残っています。jpctool service delete(jpcctrl delete)コマンドを実行して,Performance Managementのプログラムのサービス情報を削除してください。サービス情報の削除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。- Performance Managementのプログラムのサービス情報を削除しないでマシンのホスト名を変更した
Performance Managementのプログラムのサービス情報を削除しないでマシンのホスト名を変更した場合,以前のホスト名が付加されているサービスIDのサービス情報が,Master Managerが管理しているデータベースに残っています。jpctool service delete(jpcctrl delete)コマンドを実行して,Performance Managementのプログラムのサービス情報を削除してください。サービス情報の削除方法,およびホスト名の変更方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
(2) jpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行すると,指定したStoreデータと異なるデータが出力される
同じStoreサービスに対して,同じエクスポートファイル名を指定して,複数回jpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行すると,先に実行した出力結果があとから実行された実行結果に上書きされます。同じStoreサービスに対して,複数回jpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行する場合は,異なる名称のエクスポートファイルを指定してください。Storeデータベースのエクスポート方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。
jpctool service delete(jpcctrl delete)コマンド実行前にはアラームをアンバインドする必要があります。アンバインドしなかった場合は,削除したエージェントにバインドされていたアラームテーブルに,削除したエージェントが表示されることがあります。次のように実行すると,この現象が発生します。
- Performance Reporterの[アラーム階層]画面で,[バインドしたエージェントの表示]メソッドを選択
- jpctool alarm listコマンドを実行
この場合は次の手順を実施し回復してください。
- 該当のアラームテーブルを別名にコピーする。
(例)アラームテーブル名:AAA → AAA2- 該当のアラームテーブルを削除する。
(例)アラームテーブルAAAを削除- 手順1.でコピーしたアラームテーブルを元の名称にコピーする。
(例)アラームテーブル名:AAA2 → AAA- 手順1.でコピーしたアラームテーブルを削除する。
(例)アラームテーブルAAA2を削除- 該当のアラームテーブルをバインドしていたエージェントに再度バインドする。
Tuning Manager serverに接続しているHTM - Agent for RAIDに対して,jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドまたはjpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドを実行すると,KAVE05234-Eメッセージが出力されjpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドまたはjpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドの実行が失敗する場合があります。この場合,jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドまたはjpctool db dump(jpcctrl dump)コマンドに-aloneオプションを指定して実行してください。
(5) jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドによるStoreデータベースのバックアップに失敗し,KAVE06018-Wメッセージが出力される
jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドを実行すると,標準エラー出力および共通メッセージログに次のメッセージが出力され,バックアップに失敗することがあります。
KAVE06018-W サービスが要求を処理できない状態のため処理をスキップします(service=サービスID, status=Busy)この現象が頻繁に発生する場合は,「20.2.4 パフォーマンスデータの収集と管理について」の,「(11) Agent Storeサービスの状態が継続的に「Busy」となる」に示す対処を実施してください。
(6) jpcspm stop(jpcstop)コマンドを実行した場合に,KAVE06008-Iメッセージを出力しないで,jpcspm stop(jpcstop)コマンドが終了する
HTM - Agentsに対してjpcspm stop(jpcstop)コマンドを実行した場合,Agent Collectorサービスが起動していても,Agent Collectorサービスに対して次のメッセージを出力しないで,jpcspm stop(jpcstop)コマンドが終了する場合があります。
KAVE06008-I サービスを停止します(service=サービス名,lhost=論理ホスト名,inst=インスタンス名)この場合,Agent Collectorサービスがパフォーマンスデータを収集中のためビジー状態となっています。しばらく待ってから再度実行してください。
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