Tuning Manager - Agents

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17.7.24 Pool Page Relocation(PD_PLR)

機能

Pool Page Relocation(PD_PLR)レコードには,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールに対するTierの再配置の進捗状況を示すパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

  • Copy-on-Write Snapshotのプール,Thin ImageのプールおよびTier管理を行わないDynamic Provisioningのプールの情報は収集しません。
  • Dynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合,HTM - Agent for RAIDはプールの情報を収集しません。ただし,Dynamic Provisioningのプールの容量の使用率が100%になっているためにDynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合だけは,プールの情報を収集します。
次の注記はエンタープライズストレージの場合だけ,該当します。
  • 履歴データは,ストレージシステムのTierの再配置情報が更新された場合に格納されます。ただし, HTM - Agent for RAIDを起動した直後に履歴データを収集した場合は,前回の収集時と同じデータが格納されることがあります。
  • ストレージシステムで一度もTierの再配置情報が収集されていない場合,Dynamic Provisioningのプールの情報は収集されません。
  • HTM - Agent for RAIDがレコードを収集している場合にストレージシステムがモニタリング情報を集約しているとき,レコードの収集が取り消されます。この場合,共通ログにKAVF18514-Wメッセージが出力されます。
    KAVF18514-Wメッセージが頻繁に出力される場合は,Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更してDynamic Provisioningのプールのモニタリング情報とPD_PLRレコードが同時に収集されないようにしてください。
    Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

デフォルト値および変更できる値

項目 デフォルト値 変更可否
Collection Interval 3600 ※1
Collection Offset 0 ※2
Log Yes
LOGIF 空白 ×

注※1
変更できる値は60の倍数かつ3,600の約数または3,600の倍数かつ86,400の約数です。

注※2
変更できる値はCollection Intervalの範囲内かつ0~32,767です。

ODBCキーフィールド

PD_PLR_POOL_ID

ライフタイム

Tier管理を行うDynamic ProvisioningのプールおよびTierの設定から解除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートストレージ データソース
ミッドレンジ※1 エンタープライズ※2
Collection Time(COLLECTION_TIME) ストレージシステムからデータが収集された時刻(グリニッジ標準時)。 time_t No
Interval(INTERVAL) 情報が収集されたインターバルの秒数。 ulong No
Moved Pages(MOVED PAGES) Tierの再配置で移動したページ数。 ulong No
Pool ID(POOL_ID) プールのPool ID。 string(8) No
Progress %(PROGRESS_RATE) Tierの再配置の進捗率(%)。※3 double No
Record Time(RECORD_TIME) ストレージシステムからデータが収集され,レコードが生成された時刻(グリニッジ標準時)。 time_t No
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコードタイプ識別子。常に「PLR」。 string(8) No
Relocation End Time(RELOCATION_END_TIME) ストレージシステムのTierの再配置が終了した時刻。※4,※5 string(32) No
Relocation Start Time(RELOCATION_START_TIME) ストレージシステムのTierの再配置が開始された時刻。※4,※5 string(32) No
Relocation Status(RELOCATION_STATUS) Tierの再配置完了ステータス。
  • エンタープライズストレージの場合:
    ・Finished
    ・Interruption
  • ミッドレンジストレージの場合:
    ・Stop
    ・Relocating
    ・Pause
    ・(空文字列)※6
string(16) No
Relocation Time(RELOCATION_TIME) ストレージシステムのTierの再配置の所要時間。※7 string(32) No

注※1
Hitachi SMSシリーズ,Hitachi AMS2000シリーズおよびHitachi AMS/WMSシリーズでは値を取得できません。

注※2
Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズでは値を取得できません。

注※3
Tier内のデータ配置状況によって,進捗率から想定されるTierの再配置所要時間と実際のTierの再配置所要時間が一致しないことがあります。

注※4
ストレージシステム側の時刻が取得されます。

注※5
「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

注※6
Tierの再配置が無効な状態であることを示します。

注※7
「hh:mm:ss」の形式で表示されます。

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