Tuning Manager - Agents

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17.7.14 Logical Device Summary(PI_LDS)

機能

Logical Device Summary(PI_LDS)レコードには,論理デバイスに対する読み取り/書き込み処理の実行状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

  • HTM - Agent for RAIDがSLPR制限モードで起動している場合,監視対象SLPRに所属する論理デバイスの情報だけを収集します。
  • 監視対象ストレージシステムがVSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage PlatformシリーズおよびUniversal Storage Platform V/VMシリーズの場合,論理デバイス番号が00:00:00から00:3F:FFまでの論理デバイスの情報だけを収集します。

デフォルト値および変更できる値

項目 デフォルト値 変更可否
Collection Interval 300
Collection Offset 0 ×
Log Yes ×
LOGIF 空白 ×

注※
変更できる値は,次のとおりです。
  • Hybrid Storeまたは,Storeバージョン2.0の場合
    60~3,600のうち60の倍数かつ3,600の約数。
  • Storeバージョン1.0の場合
    300~3,600のうち60の倍数かつ3,600の約数。
ただし,Collection Intervalをデフォルト値よりも小さな値に設定した場合,次の問題が発生するおそれがあります。
  • 共通メッセージログにKAVE00227-Wメッセージが継続して出力される
  • Agent Storeサービスの状態が継続的に「Busy」となる
この問題の解決方法については,「20.2 トラブルシューティング」を参照してください。

ODBCキーフィールド

PI_LDS_LDEV_NUMBER

ライフタイム

論理デバイスの設定から解除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートストレージ データソース
ミッドレンジ エンタープライズ
Interval
(INTERVAL)
情報が収集されたインターバルの秒数。 ADD ulong No
LDEV Number
(LDEV_NUMBER)
論理デバイス番号。※1 COPY string(16) No
Random Total I/O /sec
(RANDOM_TOTAL_IO_RATE)
ランダム処理の頻度(1秒当たりのランダム読み取り処理とランダム書き込み処理の回数の和)。 % float No ※2,※3
Random Total Xfer /sec
(RANDOM_TOTAL_XFER_RATE)
ランダム処理の転送速度(1秒当たりのランダム読み取り処理とランダム書き込み処理のメガバイト数の和)。 % float No ※2,※3 ※4
Read Hit %
(READ_HIT_RATE)
読み取り処理のキャッシュヒット率。 % float No ※5 (READ_HIT_IO_COUNT / READ_IO_COUNT)*100
Read Hit I/O Count
(READ_HIT_IO_COUNT)
読み取り処理のうちキャッシュにヒットした回数。 ADD ulong Yes ※5
Read I/O /sec
(READ_IO_RATE)
読み取り処理の頻度(1秒当たりの回数)。 % float No ※5 READ_IO_COUNT / INTERVAL
Read I/O Count
(READ_IO_COUNT)
読み取り処理の回数。 ADD ulong Yes ※5
Read Mbytes
(READ_MBYTES)
読み取りデータの転送サイズ(メガバイト単位)。 ADD ulong Yes ※2 ※6
Read Response Rate
(READ_RESPONSE_RATE)
読み取り処理要求当たりの処理時間の平均値(マイクロ秒)。 % float No ※2 ※6
Read Total Response
(READ_TOTAL_RESPONSE)
読み取り処理要求の処理時間の合計値(マイクロ秒)。 ADD double Yes ※2 ※6
Read Xfer /sec
(READ_XFER_RATE)
読み取り処理の転送速度(1秒当たりのメガバイト数)。 % float No ※2 ※6 READ_MBYTES / INTERVAL
Record Time
(RECORD_TIME)
ストレージシステムからデータが収集され,レコードが生成された時刻(グリニッジ標準時)。 COPY time_t No
Record Type
(INPUT_RECORD_TYPE)
レコードタイプ識別子。常に「LDS」。 COPY string(8) No
Sequential Total I/O /sec
(SEQUENTIAL_TOTAL_IO_RATE)
シーケンシャル処理の頻度(1秒当たりのシーケンシャル読み取り処理とシーケンシャル書き込み処理の回数の和)。 % float No ※2,※3
Sequential Total Xfer /sec
(SEQUENTIAL_TOTAL_XFER_RATE)
シーケンシャル処理の転送速度(1秒当たりのシーケンシャル読み取り処理とシーケンシャル書き込み処理のメガバイト数の和)。 % float No ※2,※3 ※4
Total Response Rate
(TOTAL_RESPONSE_RATE)
読み取り/書き込み処理要求当たりの処理時間の平均値(マイクロ秒)。 %※7 float No ※2 ※6
HI_%※8
Virtual DKC Name
(VIRTUAL_DKC_NAME)
論理デバイスが所属する仮想ストレージマシンの製品名称。※14 COPY string(32) No ※9,※10,※11,※12
Virtual LDEV Number
(VIRTUAL_LDEV_NUMBER)
論理デバイスが所属する仮想化された論理デバイス番号。 COPY string(16) No ※9,※10,※13
Virtual Serial Number
(VIRTUAL_SERIAL_NUMBER)
論理デバイスが所属する仮想ストレージマシンのシリアル番号。 COPY string(32) No ※9,※10,※11
Write Hit %
(WRITE_HIT_RATE)
書き込み処理のキャッシュヒット率。 % float No ※5 (WRITE_HIT_IO_COUNT / WRITE_IO_COUNT)*100
Write Hit I/O Count
(WRITE_HIT_IO_COUNT)
書き込み処理のうちキャッシュにヒットした回数。 ADD ulong Yes ※5
Write I/O /sec
(WRITE_IO_RATE)
書き込み処理頻度(1秒当たりの回数)。 % float No ※5 WRITE_IO_COUNT / INTERVAL
Write I/O Count
(WRITE_IO_COUNT)
書き込み処理回数。 ADD ulong Yes ※5
Write Mbytes
(WRITE_MBYTES)
書き込みデータ転送サイズ(メガバイト単位)。 ADD ulong Yes ※2 ※6
Write Response Rate
(WRITE_RESPONSE_RATE)
書き込み処理要求当たりの処理時間の平均値(マイクロ秒)。 % float No ※2 ※6
Write Total Response
(WRITE_TOTAL_RESPONSE)
書き込み処理要求の処理時間の合計値(マイクロ秒)。 ADD double Yes ※2 ※6
Write Xfer /sec
(WRITE_XFER_RATE)
書き込み処理の転送速度(1秒当たりのメガバイト数)。 % float No ※2 ※6 WRITE_MBYTES / INTERVAL

注※1
論理デバイスがLUSEを構成する論理デバイスである場合,LDEV_NUMBERは次の値になります。
  • HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,またはSANRISE Hシリーズの場合
    LUSEの先頭論理デバイスの論理デバイス番号
  • HUS100シリーズまたはHitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズの場合
    メイン論理ユニットの論理デバイス番号
各性能情報フィールドにはLUSEを構成する論理デバイス群全体に対する読み取り/書き取り処理の統計情報が格納されます。LUSEを構成する各論理デバイスについてのレコードは生成されません。ただし,外部接続された論理デバイス,Copy-on-Write Snapshot/Thin ImageのV-VOL,またはDynamic ProvisioningのV-VOLで構成されるLUSEにLUパスが設定されていない場合,LUSEとして認識されないで,個別の論理デバイスごとにレコードが生成されます。

注※2
監視対象のストレージシステムで性能統計情報を採取する設定をしている場合だけ,値が取得できます。

注※3
Hitachi AMS/WMSシリーズでは値を取得できません。

注※4
メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの場合はサポートしません。

注※5
次のストレージシステムの場合,監視対象のストレージシステムで性能統計情報を採取する設定をしているときだけ,値が取得できます。
  • HUS100シリーズ
  • Hitachi SMSシリーズ
  • Hitachi AMS2000シリーズ
  • Hitachi AMS/WMSシリーズ

注※6
メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの場合,VSP 5000シリーズ,VSP G1000(80-03以降),G1500,VSP F1500のときだけ,値が取得できます。

注※7
PerformanceデータベースとしてStoreデータベースを使用する場合の要約です。

注※8
PerformanceデータベースとしてHybrid Storeを使用する場合の要約です。

注※9
論理デバイスが仮想ストレージマシンに所属していない場合,NULLになります。

注※10
HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズでは値を取得できません。

注※11
global-active deviceのコピーペアを構成する論理デバイスを仮想化しない場合は,NULLになります。

注※12
仮想ストレージがVSP F400,F600,F800の場合,値はVSP G400,G600,G800になります。 例えば,仮想ストレージがVSP F400の場合,値はVSP G400になります。

注※13
論理デバイスが次のどちらかの状態の場合は,NULLになります。
  • global-active deviceのコピーペアを構成する論理デバイスを仮想化しない
  • 仮想化された論理デバイス番号が設定されていない

注※14
仮想ストレージマシンがVSP G1000の場合,v8.5以降,Virtual DKC Nameフィールドの値はVSP G1000 G1500 F1500になります。

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