Tuning Manager - Agents
HTM - Agent for RAIDは,SAN環境のストレージシステムのパフォーマンスデータを収集します。
- この項の構成
- (1) パフォーマンスデータの収集方法
- (2) 収集するパフォーマンスデータの性質
HTM - Agent for RAIDでは,監視するストレージシステムによって,パフォーマンスデータの収集方法が異なります。
- VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500およびVirtual Storage Platformシリーズの場合
- パフォーマンスデータの収集には次の方法があります。
- コマンドデバイスを使用する方法
収集できるパフォーマンスデータについては「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」を参照してください。- TCP/IP接続を使用する方法
収集できるパフォーマンスデータについては「17.8 HTM - Agent for RAIDのレコード(TCP/IP接続を使用しての収集)」を参照してください。
- Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USPおよびSANRISE Hシリーズの場合
- コマンドデバイスを使用してパフォーマンスデータを収集します。
- 収集できるパフォーマンスデータについては「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」を参照してください。
- HUS100シリーズおよびHitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズの場合
- TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集します。
- 収集できるパフォーマンスデータについては「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」を参照してください。
HTM - Agent for RAIDと各ストレージシステム接続方法については,「表2-1 監視対象ストレージシステム(Windowsの場合(HTM - Agent for RAID))」または「表4-1 監視対象ストレージシステム(UNIXの場合(HTM - Agent for RAID))」を参照してください。
パフォーマンスデータは,「レコード」の形式で収集されます。各レコードは,「フィールド」と呼ばれるさらに細かい単位に分けられます。レコードおよびフィールドの総称を「データモデル」と呼びます。
レコードは,性質によって2つのレコードタイプに分けられます。どのレコードでどのパフォーマンスデータが収集されるかは,HTM - Agent for RAIDで定義されています。ユーザーは,Performance Reporterを使用して,どのパフォーマンスデータのレコードを収集するか選択します。
HTM - Agent for RAIDのレコードタイプを次に示します。
- Product Intervalレコードタイプ(以降,PIレコードタイプと省略します)
PIレコードタイプのレコードには,1分ごとのプロセス数など,ある一定の時間(インターバル)ごとのパフォーマンスデータが収集されます。PIレコードタイプは,時間の経過に伴うシステムの状態の変化や傾向を分析したい場合に使用します。- Product Detailレコードタイプ(以降,PDレコードタイプと省略します)
PDレコードタイプのレコードには,現在起動しているプロセスの詳細情報など,ある時点でのシステムの状態を示すパフォーマンスデータが収集されます。PDレコードタイプは,ある時点でのシステムの状態を知りたい場合に使用します。各レコードについては,「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」および「17.8 HTM - Agent for RAIDのレコード(TCP/IP接続を使用しての収集)」を参照してください。
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