Tuning Manager インストールガイド
クラスタ構成のWindowsホストで,実行系ノードでTuning Manager serverをインストールする場合の操作について説明します。なお,同じホストにほかのHitachi Command Suite製品をインストールする場合は,Tuning Manager serverとあわせてインストールすることを推奨します。
ここでは,統合インストールメディアからのインストール手順について説明します。ローカルディスクにコピーしたデータからのインストールやネットワークを利用したインストールに必要な要件については,「A.2 インストール方法(統合インストールメディアをコピーした場合,およびネットワーク経由の場合)」を参照してください。
- 注意
- 複数のHitachi Command Suite製品を新規インストールする場合は,実行系ノードでインストールした順番で待機系ノードにインストールする必要があります。
- 新規インストールの場合,Device Manager がインストールされたホストにTuning Manager serverをインストールすることを推奨します。
- Windowsの[サービス]ウィンドウにHiRDB/Embedded Edition _HD1サービスが登録されている場合,HiRDB/Embedded Edition _HD1サービスを停止しないでください。このサービスは,常に起動している必要があります。
- Tuning Manager serverをインストールする前に,サービスに関するダイアログをすべて閉じてください。
- Tuning Manager serverのインストール中に,複数の「Windowsセキュリティの重要な警告」ダイアログが表示される場合があります。この場合,すべての「Windowsセキュリティの重要な警告」ダイアログの[ブロックを解除する]ボタンをクリックして,インストールを継続してください。
- Tuning Manager serverのインストール先,データベースファイルおよびバックアップの格納先フォルダには固定ドライブを指定します。リムーバブルメディアは指定できません。
- Tuning Manager serverのインストール先,データベースファイルおよびバックアップの格納先フォルダには,次のパスは指定しないでください。
・ドライブの直下
・UNCパス
・シンボリックリンクまたはジャンクションを含むパス
・WRPによるリソース保護が有効になっているフォルダを含むパス
・複数の円記号(\)が連続する文字列を含むパス
・円記号(\)の前または後ろに空白が続く文字列を含むパス
・OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含むパス- インストールを開始する前に,ローカルディスクに必要な容量を確保してください。ローカルディスクに必要な容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
- 待機系ノードでのインストールが完了するまで,hcmds64dbclustersetupコマンドは実行しないでください。
操作手順
- Administrators権限を持つドメインユーザーのユーザーIDでホストにログインします。
- Hitachi Command Suite 製品のサービスを登録しているリソースグループの所有権が待機系ノードになっている場合は,実行系ノードに移動します。
- 次のリソースをオンラインにします。
- 論理IP アドレス
- 共有ディスク
- クラスタ管理アプリケーションからの操作で,PFM - Managerのサービスをオフラインにします。
PFM - Managerのサービスについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」を参照してください。- クラスタ管理アプリケーションからの操作で,PFM - Managerのサービスのフェールオーバーを抑止します。
- エージェントがインストール済みの場合は,クラスタ管理アプリケーションからの操作でエージェントのサービスをオフラインにします。
物理ホスト上でエージェントを運用している場合は,jpcspm stop(jpcstop)コマンドおよびhtmsrv stopコマンドを使用して,物理ホスト上のエージェントのサービスも停止します。- Hitachi Command Suite製品の統合インストールメディアを挿入します。
Autorun機能が有効な場合は,Product Select Pageウィンドウが表示されます。- 表示されたウィンドウのTuning Manager serverの[Install]ボタンをクリックします。ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。インストーラーは<DVDドライブ>:\HTNM_SERVERに格納されています。
インストールの開始を通知する画面が表示されます。- 表示された画面に従って,必要な情報を指定します。
インストールするときに入力する項目の入力規則については「表7-1 実行系ノードでのインストール(Windows)時に入力する項目の入力規則」に示します。
インストールが完了すると,インストール完了画面が表示されます。
- 注意
- ・インストール先フォルダ,およびインストール先フォルダ以下にあるファイルやフォルダについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。
- ・Tuning Manager serverとDevice Managerを同じホストで運用する構成から,Tuning Manager serverを別のホストで運用する構成に変更(Tuning Manager serverを別のホストに新規インストール)する場合,Device Managerと同じホストで運用していたときに登録したライセンス情報をTuning Manager serverの画面を使って再登録する必要があります。
- ・実行系ノードのインストール後,リソースグループに登録されたHitachi Command Suite製品のサービスは一度削除されます。そのため,リソースグループに登録されたサービスに任意の名前を設定している場合,任意の名前を保持できません。次回のサービス登録時に設定し直してください。 なお,File Service Managerがインストールされている環境では,File Service Managerが使用するサービスは削除されません。
- ・インストール時に実行系ノードで警告メッセージが表示された場合,メッセージに示す対策を実施してから待機系ノードでのインストールに進んでください。
表7-1 実行系ノードでのインストール(Windows)時に入力する項目の入力規則
入力項目
(画面名)説明 新規 上書き/アップグレード Hitachi Command Suite製品のバックアップ先フォルダの指定
(バックアップ格納先の選択)
- 4バイト以上150バイト以下の絶対パスで指定します。
- フォルダパスは次に示すASCII文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ ( ) 空白
このほかにパスの区切り文字として円記号(\)およびコロン(:)を指定できます。- 指定したフォルダの直下にdataという名称のフォルダが存在する場合,dataフォルダを空にする必要があります。
○ ○ ユーザー情報の入力
(ユーザー情報)ユーザー名と組織名は1 バイト以上73 バイト以下の任意の文字列で指定します。 ○ × Tuning Manager serverのインストール先フォルダの指定
(インストール先の選択)
- %SystemDrive%\Program Files配下のフォルダを指定した場合
4バイト以上54バイト以下の絶対パスで指定します。
%SystemDrive%\Program Files配下以外のフォルダを指定した場合
4バイト以上60バイト以下の絶対パスで指定します。- フォルダパスは次に示すASCII文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ ( ) 空白
このほかにパスの区切り文字として円記号(\)およびコロン(:)を指定できます。- 指定したフォルダの直下にjp1pcという名称のフォルダが存在する場合,jp1pcフォルダを空にする必要があります。
- ローカルディスク上のフォルダパスを指定します。共有ディスク上のパスは指定しないでください。
○ × クラスタ設定選択
(クラスタ構成の選択)[クラスタ構成でインストールする]に,チェックをいれます。 ○※1 × クラスタ環境での動作モードの選択
(クラスタ環境の設定)[実行系ノード]を選択します。 ○※1 × クラスタ環境でのリソースグループ名の指定
(クラスタ環境の設定)
- リソースグループ名を次に示すASCII文字で,1バイト以上1,024バイト以下で指定します。
- 下記以外の半角英数字記号
! " & ) * ^ | < >○※2 ×※2 クラスタ環境での論理ホスト名の指定
(クラスタ環境の設定)
- 論理ホスト名を1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
- 空白文字は入力できません。
- FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
○※1 ×※3 クラスタ環境での実行系ノードのホスト名の指定
(クラスタ環境の設定)実行系ノードのホスト名を,任意の文字列で,1バイト以上128バイト以下で指定します。 ○※1 ×※3 クラスタ環境での待機系ノードのホスト名の指定
(クラスタ環境の設定)待機系ノードのホスト名を,任意の文字列で,1バイト以上128バイト以下で指定します。 ○※1 ×※3 Tuning Manager serverのデータベースファイルの格納先フォルダの指定
(Tuning Manager serverデータベース格納先の選択)
- 4バイト以上64バイト以下の絶対パスで指定します。
- フォルダパスは次に示すASCII文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ ( ) 空白
このほかにパスの区切り文字として円記号(\)およびコロン(:)を指定できます。- 共有ディスク上のフォルダパスを指定します。ローカルディスク上のパスは指定しないでください。
○ × Tuning Manager serverのインストール先ホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
(Tuning Manager serverの情報の設定)クラスタ設定画面で入力した論理ホスト名が表示されます。 × × Tuning Manager serverをインストールするホストの共通コンポーネントが使用するポート番号の入力
(Tuning Manager serverの情報の設定)入力できる値は1から65535までの数値です。
HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceのポート番号は,クライアントからTuning Manager serverをインストールするホストにアクセスするために必要です。
デフォルトで表示される22015は,共通コンポーネントがインストール時にデフォルトで設定する値です。○ × 接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
(Device Manager接続設定)ホスト名が128バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。
- IPアドレスの入力規則
- IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。
- ホスト名の入力規則
- ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
- ・ホスト名は1バイト以上128バイト以下の半角英数字で入力します。
- ・空白文字は入力できません。
- ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
○ ○ Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力
(Device Manager接続設定)入力できる値は5001から65535までの数値です。
デフォルトで表示される24230は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。○ ○
- (凡例)
- ○:入力が必要な項目として画面に表示されます
- ×:入力が必要な項目として画面に表示されません
- 注※1
- ほかのHitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成の場合,選択または入力する必要はありません。
- 注※2
- Hitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成の場合,現在のリソースグループ名が自動で取得されます。ただし,自動での取得に失敗したときは,Hitachi Command Suite製品をインストールしたときに設定した値が表示されるため,現在のリソースグループ名に入力し直してください。
- 注※3
- Hitachi Command Suite製品内の設定ファイルから値が取得できない場合はインストーラー上で再度入力する必要があります。
- 次の条件に該当する場合,PFM - Managerへ接続するための認証キーファイルを作成します。
認証キーファイルを作成するには,次に示すコマンドを実行します。
- PFM - ManagerをPFM認証モードで運用していて,PFM - Managerの「ADMINISTRATOR」ユーザーの情報を変更した場合
- PFM - Managerの認証モードをJP1認証モードに切り替えた場合
- PFM - Managerの認証モードをJP1認証モードに切り替えたあと,PFM認証モードに戻した場合
<Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>\PerformanceReporter\tools\jpcprauth -user <ユーザーID> [-password <パスワード>] [-nocheck]jpcprauthコマンドの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」を参照してください。- Windowsファイアウォールを有効にしている場合,インストールが完了したあとに例外登録をします。詳細については,「3.3 Windowsファイアウォール設定時の注意事項」を参照してください。
- ウィルス検出プログラムを使用する場合,一部のフォルダをスキャン対象から除外します。詳細については,「3.7 ウィルス検出プログラムを使用する場合に必要な設定」を参照してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループの所有者を実行系ノードから待機系ノードに移動します。
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