Tuning Manager 運用管理ガイド

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6.2.3 パフォーマンスデータの保存条件の設定(Hybrid Storeで運用している場合)

Tuning Managerシリーズでは,エージェントのPerformanceデータベースに格納されるデータの保持に必要なデータ量を管理するため,レコードの保存期間を設定できます。設定するデータの保存条件は,エージェントのPerformanceデータベースのレコードタイプ,レコードの種類およびレコードの収集単位によって異なります。

各レコードタイプと設定できる保存条件の対応を次の表に示します。

表6-10 レコードタイプと設定できる保存条件(Hybrid Storeの場合)

レコードタイプ 設定できる保存条件
PIレコードタイプ レコードの保存期間
PDレコードタイプ

パフォーマンスデータの保存条件を変更する場合,次の2種類の方法があります。

個別変更および一括変更は,GUIで実施できます。

GUIによる一括変更については,「6.2.6 複数エージェントへの一括設定」を参照してください。

この項の構成
(1) GUIで出力対象レコードの保存期間の設定を変更する

(1) GUIで出力対象レコードの保存期間の設定を変更する

GUIで出力対象レコードの設定を変更する場合は,Performance Reporterの[サービス階層]画面で行います。

手順を次に示します。

  1. Admin権限ユーザーでTuning Manager serverにログインします。
    Main Consoleの[メイン]画面が表示されます。
  2. グローバルタスクバーエリアで[起動]-[Performance Reporter]を選択します。
    Performance Reporterの[メイン]画面が表示されます。
  3. Performance Reporterの[メイン]画面のナビゲーションフレームで,[サービス階層]タブを選択します。
    [サービス階層]画面が表示されます。
  4. [サービス階層]画面のナビゲーションフレームで,「Machines」フォルダの下位の階層を展開します。
    PFM - Manager,PFM - Agentのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。
  5. 出力対象レコードの保存期間の設定を変更するホストの名前が付いたフォルダの下位の階層を展開し,Agent Collectorサービスを選択します。
    Agent Collectorサービスは,2文字目が「A」であるサービスです。サービスIDの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」および各PFM - Agentのマニュアルに記載されている識別子一覧を参照してください。
    選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
  6. メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択します。
    Agent Collectorサービスのプロパティ画面に遷移し,プロパティが階層表示されます。
    ノードとレコードタイプの対応を次の表に示します。

    表6-11 ノードとレコードタイプの対応

    ノード レコードタイプ
    DB Data Management PIレコードタイプ
    PDレコードタイプ
  7. 出力対象レコードの保存期間の設定を変更したいレコードがあるノードを展開し,該当するレコードを選択します。
    レコードタイプを示すノードを展開すると,レコードを示すノードが表示されます。レコード名は,データベースIDを除いたレコードIDで表示されます。
    選択したレコードにチェックマークが表示され,インフォメーションフレームの下部に選択したレコードの保存期間が表示されます。
  8. レコードに設定されている定義内容を変更します。
    インフォメーションフレームの下部に選択したレコードのプロパティが表示されます。
  9. プロパティの設定内容を変更します。
    各プロパティの説明および設定値を次の表に示します。

    表6-12 各プロパティの説明および設定値(Hybrid Storeの出力対象レコードの保存期間の設定を変更する場合)

    ノード プロパティ名 説明および設定値
    DB Data Management
    <PIレコードタイプのレコード名> Setting Retention - raw PIレコードタイプのレコード名ごとに,未集約データの保存期間を時間単位で指定します。
    保存期間(時間)を1~439200の整数で指定します。
    Retention - hourly PIレコードタイプのレコード名ごとに,要約データの保存期間を時間単位で指定します。
    保存期間(時間)を1~439200の整数で指定します。
    Retention - daily PIレコードタイプのレコード名ごとに,要約データの保存期間を日単位で指定します。
    保存期間(日)を1~36600の整数で指定します。
    Retention - weekly PIレコードタイプのレコード名ごとに,要約データの保存期間を週単位で指定します。
    保存期間(週)を1~5300の整数で指定します。
    Retention - monthly PIレコードタイプのレコード名ごとに,要約データの保存期間を月単位で指定します。
    保存期間(月)を1~12000の整数で指定します。
    Retention - yearly PIレコードタイプのレコード名ごとに,要約データの保存期間を年単位で指定します。
    保存期間(年)を1~1000の整数で指定します。
    <PDレコードタイプのレコード名> Setting Retention PDレコードタイプのレコード名ごとに,データ保存期間を時間単位で指定します。
    保存期間(時間)を1~439200の整数で指定します。

    注※
    監視対象ストレージシステムがVSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズの場合,このプロパティに値を指定しても,TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータは保持されません。
  10. [OK]ボタンをクリックします。
    変更した設定内容が有効になります。

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