Hitachi Command Suite システム構成ガイド
コピーペア定義をデバイスグループ定義に移行するには,ペア定義移行コマンド(PairCfgMigration)を実行します。
- コマンドデバイスの認証モードが有効であること
- Administrator 権限(Windowsの場合)またはroot(UNIXの場合)でのログイン
- ストレージシステムに対してユーザー認証が完了していること
ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,ペア定義移行コマンドの実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。このユーザーにはストレージ管理者(プロビジョニング)のロールが必要です。- 移行対象の構成定義ファイルのRAID Managerインスタンスが停止状態であること
- 統合インストールメディアからペア定義移行コマンドのアーカイブファイルを取得して,ペア管理サーバの任意の場所に展開します。
アーカイブファイルは次の場所に格納されています。
- Windowsの場合:
- <DVD-ROMドライブ>\AGENTS\MigCmd\Windows\PairCfgMigration.zip
- UNIXの場合:
- <DVD-ROMのマウントディレクトリ>/AGENTS/MigCmd/Unix/PairCfgMigration.tar
- 構成定義ファイルの格納先やデバイスグループ名のプレフィックスなどを,プロパティファイル( paircfgmigration.properties)に設定します。
プロパティファイルは,次の場所に格納されています。
- Windowsの場合:
- <アーカイブファイルの展開先フォルダ>\PairCfgMigration\paircfgmigration.properties
- UNIXの場合:
- <アーカイブファイルの展開先ディレクトリ>/PairCfgMigration/paircfgmigration.properties
- 次のコマンドを実行して,コピーペア定義を移行します。
オプション
- Windowsの場合:
- <アーカイブファイルの展開先フォルダ>\PairCfgMigration\PairCfgMigration.bat [/s]
- UNIXの場合:
- <アーカイブファイルの展開先ディレクトリ>/PairCfgMigration/PairCfgMigration.sh [-s]
- s
- ユーザーの応答を省略してコマンドを実行します。
- sオプションを省略してコマンドを実行すると,対話形式で移行対象となる構成定義ファイルの一覧の表示や,移行処理の実行を指定できます。
重要
- ペア定義移行コマンドの実行中は,操作対象のストレージシステムのリソースをほかのユーザーにロックされないようにしてください。
- ペア定義移行コマンドを使用して,構成定義ファイルにHORCM_VCMD定義を記載した仮想IDのコピーペア定義をデバイスグループ定義に移行した場合,その構成定義ファイル内のコピーペアの運用をするには,次のどちらかをする必要があります。
- コピーペアを解除し,再度コピーペアを作成する。
移行後のデバイスグループによる構成定義ファイルとRAID Managerのコマンドを使用して,コピーペアを解除したあと,再度,同コピーペアを作成する。- コピーペアを解除しないで,ペア定義移行コマンドで移行する前の構成定義ファイルを再利用する。
ペア定義移行コマンドで作成したデバイスグループをRAID Managerのコマンドを使用して削除してから, ペア定義移行コマンドの実行時に保存された移行前の構成定義ファイル(拡張子が.old)の拡張子を取り除いたファイル名にリネームする。
参考
- コピーペア定義の移行時に障害が発生した場合は,次のログファイルを取得してください。
- ペア定義移行コマンドのログファイル
- <アーカイブファイルの展開先ディレクトリ>/PairCfgMigration/log
- RAID Managerのログファイル
- <RAID Managerのインストール先>/HORCM/logXX
- 構成定義ファイル
- 構成定義ファイル配置先のhorcmXX.conf
- XXはインスタンス番号です。
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