Hitachi Command Suite システム構成ガイド

F.4 ペア定義移行コマンドで使用するプロパティ

移行対象となる構成定義ファイルの格納先やデバイスグループ名のプレフィックスなどをプロパティファイル（ paircfgmigration.properties）で設定します。

paircfgmigration.propertiesファイルで設定するプロパティを次に示します。

表F-2 paircfgmigration.propertiesファイルのプロパティ
プロパティ名説明

paircfgmigration.horcmFilePath 移行対象の構成定義ファイルを格納しているディレクトリを絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（/）を指定してください。
このプロパティを指定していない場合は，次に示す格納場所が指定されたものとして動作します。

Windowsの場合：

システムフォルダ（環境変数"%windir%"で表されるフォルダ）

UNIXの場合：

/etcディレクトリ

デフォルト：なし
paircfgmigration.ignoreInstanceNumber
paircfgmigration.horcmFilePathプロパティで指定したディレクトリにある構成定義ファイルのうち，移行対象外とする構成定義ファイルのインスタンス番号を指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。複数指定する場合は，コンマ（,）で区切ります。
例えば，ペア定義移行コマンドを複数回連続して実行する場合，すでに移行した構成定義ファイルを移行対象外として指定できます。移行が成功したインスタンス番号の一覧がペア定義移行コマンドのログファイルに出力されるので，その番号をこのプロパティにコピーして使用できます。
（例）
paircfgmigration.ignoreInstanceNumber=101,102,103
このプロパティで指定した構成定義ファイルは，ペア定義移行コマンドを対話形式で実行したときに表示される構成定義ファイルの一覧には表示されません。
このプロパティを指定していない場合は，すべての構成定義ファイルが移行対象になります。
デフォルト：なし
paircfgmigration.rm.location RAID ManagerまたはRAID Manager XPのインストールされているドライブまたはディレクトリを絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（/）を指定してください。
このプロパティを指定していない場合は，次のドライブまたはディレクトリが指定されたものとして動作します。

Windowsの場合：

＜PairCfgMigrationコマンドの格納されているドライブ＞/HORCM

UNIXの場合：

/HORCM

デフォルト：なし

paircfgmigration.deviceGroupPrefix 新規に作成するデバイスグループ名のプレフィックスを26文字以内で指定します。ハイフン（-）で始まる文字列は指定できません。
使用できる文字は次のとおりです。
A～Z a～z 0～9 . @ _ : , -
デバイスグループ名は，＜プレフィックス＞_xxxx（xxxx：0001～9999の4桁の番号）の形式で作成されます。
このプロパティを指定していない場合は，プレフィックスにdevgrpが指定されたものとして動作します。
デフォルト：なし

paircfgmigration.updateHorcmFile 移行元の構成定義ファイルのペア定義情報をすべて移行した際，新たに作成したデバイスグループによる構成定義ファイルを再作成するかどうかを指定します。

disable

デバイスグループによる構成定義ファイルを再作成しません。

enable

デバイスグループによる構成定義ファイルを再作成します。

移行元の構成定義ファイルのHORCM_DEV，HORCM_LDEV定義を，HORCM_LDEVG定義に書き換えます。そのほかの定義は変更されません。移行後の構成定義ファイルの名称は，移行元の構成定義ファイルと同じです。移行元の構成定義ファイルには，.oldの拡張子が付与されます。

デフォルト：disable

paircfgmigration.java.location Javaの実行環境を提供するプログラムのインストール先を絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（/）を指定してください。
このプロパティを指定していない場合は，環境変数PATHに指定されているJavaの実行環境のインストール先が使用されます。
デフォルト：なし

プロパティ名	説明
`paircfgmigration.horcmFilePath`	移行対象の構成定義ファイルを格納しているディレクトリを絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（`/`）を指定してください。このプロパティを指定していない場合は，次に示す格納場所が指定されたものとして動作します。 Windowsの場合：システムフォルダ（環境変数"`%windir%`"で表されるフォルダ） UNIXの場合： `/etc`ディレクトリデフォルト：なし
`paircfgmigration.ignoreInstanceNumber`	`paircfgmigration.horcmFilePath`プロパティで指定したディレクトリにある構成定義ファイルのうち，移行対象外とする構成定義ファイルのインスタンス番号を指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。複数指定する場合は，コンマ（`,`）で区切ります。例えば，ペア定義移行コマンドを複数回連続して実行する場合，すでに移行した構成定義ファイルを移行対象外として指定できます。移行が成功したインスタンス番号の一覧がペア定義移行コマンドのログファイルに出力されるので，その番号をこのプロパティにコピーして使用できます。（例） paircfgmigration.ignoreInstanceNumber=101,102,103 このプロパティで指定した構成定義ファイルは，ペア定義移行コマンドを対話形式で実行したときに表示される構成定義ファイルの一覧には表示されません。このプロパティを指定していない場合は，すべての構成定義ファイルが移行対象になります。デフォルト：なし
`paircfgmigration.rm.location`	RAID ManagerまたはRAID Manager XPのインストールされているドライブまたはディレクトリを絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（`/`）を指定してください。このプロパティを指定していない場合は，次のドライブまたはディレクトリが指定されたものとして動作します。 Windowsの場合： `＜PairCfgMigrationコマンドの格納されているドライブ＞/HORCM` UNIXの場合： `/HORCM` デフォルト：なし
`paircfgmigration.deviceGroupPrefix`	新規に作成するデバイスグループ名のプレフィックスを26文字以内で指定します。ハイフン（`-`）で始まる文字列は指定できません。使用できる文字は次のとおりです。 `A`～`Z` `a`～`z` `0`～`9` `.` `@` `_` `:` `,` `-` デバイスグループ名は，＜`プレフィックス`＞`_xxxx`（`xxxx`：0001～9999の4桁の番号）の形式で作成されます。このプロパティを指定していない場合は，プレフィックスに`devgrp`が指定されたものとして動作します。デフォルト：なし
`paircfgmigration.updateHorcmFile`	移行元の構成定義ファイルのペア定義情報をすべて移行した際，新たに作成したデバイスグループによる構成定義ファイルを再作成するかどうかを指定します。 `disable` デバイスグループによる構成定義ファイルを再作成しません。 `enable` デバイスグループによる構成定義ファイルを再作成します。移行元の構成定義ファイルの`HORCM_DEV`，`HORCM_LDEV`定義を，`HORCM_LDEVG`定義に書き換えます。そのほかの定義は変更されません。移行後の構成定義ファイルの名称は，移行元の構成定義ファイルと同じです。移行元の構成定義ファイルには，`.old`の拡張子が付与されます。デフォルト：`disable`
`paircfgmigration.java.location`	Javaの実行環境を提供するプログラムのインストール先を絶対パスで指定します。プロパティは，半角文字で指定してください。Windowsの場合は，パスの区切り文字にスラント（`/`）を指定してください。このプロパティを指定していない場合は，環境変数PATHに指定されているJavaの実行環境のインストール先が使用されます。デフォルト：なし

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